外壁塗装の相場価格とお得な買い方 塗料、坪数別価格の相場まとめ
- 2019.04.09
- 2020.07.14
- 相場価格・費用・単価

「外壁塗装にいくらぐらいの費用が必要なのかがわからない」
「業者から見積をもらったけど、騙されていないか不安」
「見積価格が安いのか高いのかわからない」
こんな疑問をお持ちではないですか?
大まかにいうと、外壁塗装の相場価格は70~120万円程度です。
ただし、条件によってはこれよりも高くなることもあれば、安くなることもありますので、どのような条件で相場価格が変動するのかをしっかり把握しておくことが重要です。
この記事では、外壁塗装に関する6,000件以上のご相談に対応してきた外壁塗装パートナーズだからお伝えできる、相場価格の考え方を解説します。
この記事を読めば
- 延床面積ごとの相場価格
- 塗料別の相場価格
- 騙されずに外壁塗装をお得にする方法
が絶対にわかります!
外壁塗装の相場価格目安
冒頭でも触れましたが、大まかにいうと、外壁塗装の相場価格は70~120万円程度です。
とはいっても、「120万円以下なら必ず適正価格」というわけではなく、
- 塗装面積(延べ床面積)の大きさ
- 使用する塗料の種類
- 外壁の傷み具合
などによって、相場価格は異なります。
また、当然ですが、外壁塗装だけではなく、屋根塗装や付帯工事が発生する場合にはその分の費用が上乗せになることも忘れてはいけません。
つまり、外壁塗装の見積価格が適正かどうかを見極めるためには、色々な条件を多面的に考えなければいけないということです。
ですので、この記事では外壁塗装の相場価格を様々な切り口でお伝えしていきます。
「坪数別」の相場価格(ラジカル塗料の場合)
まずは、建物の坪数ごとの相場価格です。
当たり前と言えば当たり前ですが、外壁塗装は「塗る面積」が増えれば増えるほど価格が高くなります。
以下は代表的な塗料である「ラジカル塗料」を使用した場合を想定した、坪数ごとの相場価格です。
坪数 | 相場価格 |
---|---|
~25坪(~82.8㎡) | 80万円 |
~30坪(99.3㎡) | 90万円 |
~35坪(115.9㎡) | 100万円 |
~40坪(132.4㎡) | 110万円 |
~45坪(149㎡) | 120万円 |
上記の通り、坪数に応じて相場価格が異なります。
塗装面積の算出方法がわからないという方は、以下の記事を読んでみてください。

「塗料別」の相場価格(30坪の場合)
塗料によっても外壁塗装の価格には差がつきます。塗料別の相場価格は以下の通りです。
各塗料の特徴もかんたんにまとめました。
塗料の種類 | 相場価格 | 塗料の特徴 |
---|---|---|
アクリル樹脂塗料 | 70万円 | 最も安価で、紫外線に弱く耐久性は低い。 倉庫など塗り替えが多い場所には最適。 |
ウレタン樹脂塗料 | 80万円 | 安価でほどほどの耐久性がある。 安く済ませたいという場合におすすめ |
シリコン樹脂塗料 | 85万円 | コストと性能のバランスが良い。人気の塗料。 |
ラジカル塗料 | 90万円 | シリコンよりも高性能な新世代塗料。シリコン樹脂塗料と並び、選ばれることが多い。 |
フッ素樹脂塗料 | 100万円 | 価格は高いが耐久性は高い。塗り替え回数が減るのでトータルコストには優れている。 | 無機塗料 | 110万円 | セラミックやケイ素などの無機物を配合した高耐久塗料。非常に高価で工事価格が跳ね上がることもある。 |
塗料はコスパも考えて選ぶのがおすすめ
30坪の場合、最も安価なアクリル塗料と最も効果な無機塗料では50万円程の差がつきますが、
では、高額な光触媒塗料や無機塗料はただの贅沢品なのかというと、そういうわけではありません。
なぜなら、基本的には価格の安い塗料ほど短寿命、価格が高い塗料ほど高寿命になる傾向があるからです。
耐用年数と価格のバランス、つまりコストパフォーマンスもまとめると以下の表になります。
塗料の種類 | 相場価格 | 耐用年数(目安) | コスパ(相場価格/耐用年数) |
---|---|---|---|
アクリル樹脂塗料 | 70万円 | 7年 | 10.0万円 |
ウレタン樹脂塗料 | 80万円 | 12年 | 6.6万円 |
シリコン樹脂塗料 | 85万円 | 15年 | 5.6万円 |
ラジカル塗料 | 90万円 | 17年 | 5.3万円 |
フッ素樹脂塗料 | 100万円 | 20年 | 5.0万円 |
無機塗料 | 110万円 | 20年 | 5.5万円 |
ご覧の通り、総額の相場価格が比較的高いラジカル塗料やフッ素樹脂塗料、無機塗料も長期的に考えればお得であることがわかります。
ご予算とコストパフォーマンスのバランスを考えて最適な塗料を選ぶようにしましょう。
また、業者によって提案できる塗料は異なりますので、複数社から様々な塗料の提案を聞いて比較した上で契約をするのが、お得に外壁塗装をする一番のポイントです。
ちなみにコストを抑えるために、塗装をする部分ごとに異なる塗料を使うことも可能です。
例えば、外壁部分にはラジカル塗料を、直射日光や雨風にさらされることのない付帯部分にはウレタン塗料を使う、といった具合です。
塗料が劣化しにくい部分には安価な塗料を使うことで、トータルコストを下げることが可能になります。

「坪数別」×「塗料別」の相場価格
ここまでで外壁塗装の「坪数別」と「塗料別」それぞれの相場価格について解説してきました。
両方を組み合わせた、「坪数別」×「塗料別」の相場価格についても見てみましょう。
坪数 | アクリル | ウレタン | シリコン | ラジカル | フッ素 | 無機 |
---|---|---|---|---|---|---|
~25坪(~82.8㎡) | 62万円 | 71万円 | 76万円 | 80万円 | 89万円 | 98万円 |
~30坪(99.3㎡) | 70万円 | 80万円 | 85万円 | 90万円 | 100万円 | 110万円 |
~35坪(115.9㎡) | 78万円 | 89万円 | 94万円 | 100万円 | 111万円 | 122万円 |
~40坪(132.4㎡) | 86万円 | 98万円 | 104万円 | 110万円 | 122万円 | 134万円 |
~45坪(149㎡) | 93万円 | 107万円 | 113万円 | 120万円 | 133万円 | 147万円 |
このように坪数×塗料の組み合わせによって、価格が大幅に異なります。
「外壁+屋根塗装」の相場価格
外壁塗装をするときに屋根塗装もまとめて済ませるというケースは非常に多いです。
外壁だけでなく屋根塗装もセットにした場合の相場価格は以下の通りです。
坪数 | アクリル | ウレタン | シリコン | ラジカル | フッ素 | 無機 |
---|---|---|---|---|---|---|
~25坪(~82.8㎡) | 73万円 | 84万円 | 90万円 | 95万円 | 105万円 | 116万円 |
~30坪(99.3㎡) | 86万円 | 98万円 | 104万円 | 110万円 | 122万円 | 135万円 |
~35坪(115.9㎡) | 98万円 | 112万円 | 118万円 | 126万円 | 139万円 | 153万円 |
~40坪(132.4㎡) | 110万円 | 125万円 | 133万円 | 141万円 | 156万円 | 171万円 |
~45坪(149㎡) | 119万円 | 137万円 | 145万円 | 154万円 | 171万円 | 189万円 |
「築年数」によっても相場価格は異なる
これはあまり意識されない点ですが、築年数が経っている建物ほど、工事代が高くなる傾向があります。
これは、外壁塗装自体の費用が高くなるというよりは、建物の傷みや劣化によって、付帯工事が必要になるケースが多いからです。
実際に弊社にご相談いただく方の事例を見ても、築年数が経っている建物ほど工事代が高くなっています。
建物の傷み具合によって異なるので一概には言えませんが、目安としては、
- 築15年以上→費用1割増
- 築30年以上→費用3割増
程度で考えておくとよいでしょう。
外壁塗装の工事価格の内訳

上の画像は外壁塗装の工事費の内訳です。それぞれの割合は一般的なケースを想定しています。
画像の通り、外壁塗装の工事費は大きく分けて以下の5つに分かれます。
- 外壁の塗装費用
- 付帯部の塗装費用
- 足場代
- 高圧洗浄費
- 養生費
外壁の塗装費用
言葉通り、外壁を塗装するのにかかる費用のことです。
付帯部の塗装費用
付帯部の塗装費用とは「雨どい」や「基礎」「軒天(のきてん)」「破風板(はふいた)」など、外壁部以外の塗装にかかる費用を指します。
ちなみに「雨どい」とは屋根から流れる雨水を集めて、地面に流す設備です。
「軒天(のきてん)」は軒下から見える屋根の裏面部分、「破風板」は屋根の側面です。
外壁塗装をする際にはこれらの付帯部も塗装をするのが一般的です。
足場代
外壁塗装の費用で大きなウェートを占めるのが足場代です。
外壁塗装の足場の相場価格は、一般的には設置面積1m²あたり700円~1000円といわれています。
標準的な住宅だとおおよそ10~15万円程度です。
高圧洗浄費
高圧洗浄とは外壁塗装をする前に、外壁を高圧洗浄機で洗い流すことです。
高圧洗浄をしないで塗装をすると、せっかく塗った塗料がはがれる原因となってしまいますので欠かせない工程です。
養生費
養生とは、ビニールや、マスカーという特殊なテープによって外壁塗装の塗料が飛散するのを防止する作業を指します。
足場にもネットを貼って近隣住宅や庭先への飛散を防ぎます。

外壁塗装の原価や業者の利益はどれぐらい?
上記の料金には、当然ながら業者の利益が含まれています。
外壁塗装の原価や、業者の利益がどれぐらいか気になるという方はチェックしてみてください。

外壁塗装をお得にする方法
ここからは、外壁塗装をお得にする方法について解説していきます。
外壁塗装をお得にする方法、ポイントは以下の3つです。
- 外壁塗装と屋根塗装を同時に依頼する
- 大手リフォーム業者やハウスメーカーには依頼しない
- 複数社から相見積もりを取る
外壁塗装をお得にする方法1.
外壁塗装と屋根塗装を同時に依頼する
外壁塗装と屋根塗装を別々に依頼せずに、同時に依頼すると、トータルでかかる費用を節約することができます。
ケースによって異なるので一概には言えませんが、外壁塗装と屋根塗装を別々にやる場合と、同時にやる場合では、大体費用に30%程の差がつきます。
なぜ、外壁塗装と屋根塗装を同時にやると費用が抑えられるのかというと、一番大きな要因は足場代です。
外壁塗装と屋根塗装を別々の機会に依頼すると、その都度足場代がかかってしまいますが、同時に依頼すれば1回分の足場代で済みます。
また、一度にまとめてしまえば、塗装業者がその都度足を運ぶ手間もかからなくなるので、その分を値引いてくれます。
とはいえ、屋根が全く傷んでいないのに、塗装をする必要はありません。
屋根塗装をしたほうがいい状況なのかを塗装業者に相談して判断してください。
外壁塗装をお得にする方法2.
大手リフォーム業者やハウスメーカーには依頼しない
外壁塗装を大手リフォーム業者やハウスメーカーに依頼する方は多いですが、あまりお勧めはできません。
なぜなら、単純に価格が高いからです。
大手リフォーム業者やハウスメーカーの外壁塗装が高い一番の理由は「工事が下請け業者になるので中間マージンがかかる」からです。
大手リフォーム業者やハウスメーカーに依頼しても、実際に塗装をするのは、ほとんど全てのケースで下請けの塗装業者さんです。
契約価格から工事代を差し引いた分が、まるまる大手リフォーム業者やハウスメーカーの利益分(中間マージン)となりますが、この利益分(中間マージン)がとにかく高いです。
(塗装に限らずリフォーム業界は中間マージンが高い傾向がありますが、外壁塗装の分野は特に高いです。)
大手の下請けでは、塗装業者さんの手に渡る工事代は本当にごくわずかなため、中には「不本意ながらも手抜き工事や塗料の転売をしなければ食べていけない」と嘆いてる下請け業者さんもいます。(実話です)
これは特定の会社の問題というよりは、塗装業界全体の悪しき慣習となってしまっていますので、大手リフォーム業者やハウスメーカーに依頼することは避けるべきです。
私たち外壁塗装パートナーズが、紹介する業者を「自社で塗装できる業者」に限定しているのもこれが理由です。
私たちは塗装業界の下請け構造によって外壁塗装が不当に高くなっている現状を根本から直したいと考えています
ちなみに、大手リフォーム業者やハウスメーカーは「自社開発のオリジナル塗料」を提案しているケースも多いですが、実際には塗料名が異なるだけで、一般的な塗料メーカーの塗料と差はありません。
外壁塗装をお得にする方法3.
必ず複数社から相見積もりを取る
外壁塗装をお得にする方法、3つ目は「複数社から相見積もりを取る」です。
これはお得に外壁塗装をするためには必須だと思ってください。1社だけで契約をするとほぼ確実に高額な契約を結ぶことになります。
なぜなら、先ほど「坪数や塗料などによって外壁塗装の相場価格は異なる」と解説した通り、外壁塗装は条件によって価格が変動するため、適正価格を見極めるのが非常に難しいからです。
言い方は非常に悪いですが、塗装業者からすると、複数社の見積り比較をせずに1社だけの提案で契約を進めようとするお客様は、業者に「カモ」と見られています。
見積りを比較するだけで数十万円安くなることがほとんどですので、わずかな手間を惜しまずに必ず見積もり比較をするようにしてください。
外壁塗装には助成金もある
ちなみに、地方自治体によっては外壁塗装に助成金を用意していることがあります。
外壁塗装の費用を節約するために、地域の補助金が受給できるかどうかは必ず確認するようにしてください。
原則的に助成金の申請は着工前に行う必要があります。
うっかり申請前に着工してしまって助成金がもらえなくなってしまった、といったことにならないようにしましょう。
外壁塗装の助成金については以下の記事に詳しくまとめてありますので、詳細を知りたい方はご覧ください。

相場を知り、賢くお得に外壁塗装をしましょう
この記事では外壁塗装の費用・価格の相場について詳しく解説してきました。
外壁塗装の坪数や塗料など、様々な要因で価格が変わってくるため、ご自身の住宅での適正価格を知ることは簡単ではありません。
また、残念ながら外壁塗装の業界では、相場を知らないお客様に対して、非常に高額な契約を勧めるケースが後を絶ちません。
自分の身を守るためにも、1社だけでは契約せずに、必ず相見積もりをとることを忘れないでください。
最後になりましたが、「外壁塗装パートナーズ」は、建築士が運営する、良心的な業者だけをお客様に紹介することにこだわった見積もりサイトです。
- 自社で塗装ができて良心価格で提案できる
- 現場経験5年以上の現場監督が在籍している
- 本部チェックによる営業品質の評判が良い
このような条件を満たした塗装業者だけをお客様に紹介します。
「外壁塗装で後悔したくない」とお考えならお気軽にご依頼ください。