大和ハウスの外壁塗装は大和ハウスにメンテナンスを任せるべき?

この記事を見ている方は、大和ハウスから外壁の15年点検がきて、見積も合わせてもらったけど、費用が高すぎると感じていることかと思います。
大和ハウスで外壁塗装を行わなければいけないのか?という話ですが、大和ハウスの住宅でも外壁塗装を大和ハウス以外の業者に依頼することはまったく問題ありません。
大和ハウスに限った話ではないですが、大手ハウスメーカーの外壁塗装は非常に高額です。ご自身で塗装店を探して直接依頼するのが「ベストな選択」です。
この記事では、
- 大和ハウスと一般的な塗装店で外壁塗装の費用にどれぐらい差がつくか
- ご自身で塗装店を探しても住宅保証の心配はいらない理由
について、誰にでもわかるようにプロが解説します。
大和ハウスにお住まいの方は、この記事を読めば、外壁塗装を50万円以上安くできる可能性も十分あります。
大和ハウスの住宅 外壁塗装のポイント
- 大和ハウス以外の業者に外壁塗装を依頼してもまったく問題ない
-
大和ハウスに外壁塗装を依頼するメリットは延長保証。
しかし、実際には保証が役に立つケースは稀。 - 大和ハウス以外の業者の方が圧倒的に安い
- 大手ハウスメーカーは利益設定が高く、中間マージンもあるので外壁塗装が高額になる
~記事の前に~
大和ハウスの外壁塗装でご相談や業者の選定でお困りなら、外壁塗装パートナーズまでご相談ください。
既に見積もりを貰っている方こそ、お気軽にお問い合わせ下さい。
無料で大和ハウスの施工実績が豊富な塗装店をご紹介します。
大和ハウスの外壁塗装のメンテナンス費用
大和ハウス外壁メンテナンスの費用は、外壁塗装と屋根塗装で大体300-350万円ほどかかるケースが多いです。この数値は、実際に大和ハウスから見積をもらった方から相見積もりのご依頼を受け伺った価格帯です。
この価格は相場より高い金額となっています。
「外壁塗装パートナーズ」で実際に外壁+屋根塗装を行った方の価格の実績としては、130~150万円が実績として一番多い価格体になっています。
ハウスメーカーから紹介される塗装業者でどうしてもしたい!というこだわりがなければ、塗装店を探して依頼すれば費用は50%ほど抑えられる可能性があります。
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
大和ハウス以外の業者でも大和ハウスの外壁塗装はできる?
改めて「大和ハウスの住宅の外壁塗装は大和ハウス以外の業者に頼んでいいのか」という点をお伝えします。
結論として、「大和ハウス以外の業者に外壁塗装を依頼しても全く問題ない」です。
実際に、「外壁塗装パートナーズ」でもハウスメーカーの見積が高額だから他の塗装店でも見積をとってもらいたい、という問い合わせがあります。そしてそのまま、塗装店に工事に依頼をするケースも多くあります。
大和ハウスと他の塗装業者、それぞれを選ぶメリットは?
大和ハウスを選ぶメリット
外壁の保証延長がつく
大和ハウスの住宅で大和ハウスに外壁塗装を依頼する一番のメリットは、保証期間の延長です。
大和ハウスのHPでは「有料メンテナンス工事の実施により10年間(15年間)の保証延長」と書かれている箇所がこれに当たります。(公式サイト )
大和ハウス以外の業者に塗装を依頼した場合には、この保証延長ができなくなります。
ただし、大和ハウスに外壁塗装を依頼することで、保証に影響するのはあくまで「雨水の侵入を防止する部分」のみです。
「構造耐力上主要な部分」、つまり躯体部分についてはまた別のメンテナンスが必要となります。
塗装をするのが大和ハウスかどうかにかかわらず、適切な塗装をすれば、基本的に雨水が侵入してくるという事態になることはそうそうありません。
大和ハウスの外壁塗装は一般的な相場価格と比べて非常に高額であることを考えると、「保証が延長できて安心だから」という理由で、大和ハウスに外壁塗装を依頼するのあまり合理的とはいえません。
他の塗装業者を選ぶメリット
価格が非常に安くなる
大和ハウスに限らず、大手ハウスメーカーの外壁塗装の費用は非常に高額です。
一般的な相場価格よりも50万円以上高くなってしまうこともざらですので、どう考えてもご自身で塗装店を探したほうがお得です。
なぜ、大手ハウスメーカーの外壁塗装が高額になるかというと、その理由は技術面ではありません。
主な理由は以下の2点です。
大手ハウスメーカーの外壁塗装が高額な理由
- 工事が下請け業者になるので中間マージンが発生する
- ハウスメーカーの利益設定があまりにも高すぎる
ハウスメーカーに外壁塗装をお願いしても、実際に塗装をするのは提携している地元の塗装店です。
ハウスメーカーは仲介をしている立場になりますが、そこで仲介手数料(中間マージン)が発生する分高額になります。
とはいえ、中間マージンが発生するだけで、ここまでの価格差がつくことはありません。
ハウスメーカーの外壁塗装が高い一番の理由は「単純に利益をとりすぎていること」だと言えます。
ハウスメーカーの極端に高額な価格設定と、それでも施主に選ぶしかないように思わせる、保証内容などによる囲い込みは、外壁塗装に限らず、リフォーム業界全体で問題視されることがよくあります。
大手ハウスメーカーの方が施工品質が高いわけではない
大手ハウスメーカーの方が地域の塗装店よりも外壁塗装の品質が高いはず、と考える施主さんは多いです。
しかしながら、ハウスメーカーの工事だからと言って品質が高い保証は全くありません。
なぜなら、大手ハウスメーカーに外壁塗装を依頼しても、基本的には実際に塗装をするのは下請けの地元塗装店になるからです。
また、あまり知られていませんが、実際には大手ハウスメーカー経由の仕事の方が、塗装店の手抜き工事につながりやすいです。
なぜ大手ハウスメーカー経由の仕事が手抜き工事につながりやすいかというと、それは下請け工事の利益率の低さが原因です。
特にハウスメーカー経由での仕事は、ハウスメーカーの利益率が高く、下請け塗装店は利益が取りにくいため、
塗料を薄めて転売したり、工程を省いて人件費を削減するといったことが起こりやすいです。
これは業者の倫理観の問題もありますが、外壁塗装業界の構造自体がゆがんでいるといわざるをえません。
塗装店に良い工事をは、塗装店に利益が残るように販売店をはさまないのが非常に効果的、と是非覚えておいてください。
ちなみに、私たち外壁塗装パートナーズは、この「下請け構造が原因の手抜き工事」の問題は塗装店、お客様のいずれにとっても好ましくない状況だと考えています。
そのため、外壁塗装パートナーズ「自社で塗装ができる塗装店だけをお客様に紹介するサービス」としており、紹介業者は下請けに工事を依頼することをNGとしています。
大和ハウスの外壁・屋根の特徴
大和ハウスの外壁・屋根の特徴についても簡単に紹介します。
外壁は特厚のサイディングボード仕上げ
プレハブ住宅の開発から大きく発展したといわれる大和ハウスは、住宅シリーズのほぼすべての商品で外壁にサイディングボード仕上げが採用されています。
大和ハウスの住宅で特に注目すべきは、サイディングボードの厚さです。
通常、住宅の外壁に使用されるサイディングボードの厚さは14㎜程度ですが、大和ハウスが使用しているサイディングボードは16~26㎜です。
特厚のサイディングボードを採用することで、断熱性・防音性・耐火性が向上し、重厚で高級な外観を実現しています。
また、厚みがありサイディングボード1枚あたりが重たいため、サイディングボードの面積は小さく張り付け枚数が多いという特徴があります。
「厚み」が弊害に?目地コーキングは割高になる
大和ハウスの外壁はサイディングボード仕上げなので、ボードとボードの間には『目地』と呼ばれる隙間があります。
大和ハウスでは、サイディングボードが他社と比較すると2~12㎜ほど厚いため、その分だけ目地が深くなります。
目地に充填すべきコーキングも必要な量が多くなるため、ほかのハウスメーカーが建てた住宅と比べると目地コーキングの工事価格は高くなる傾向があります。
また、コーキングは横幅と奥行きの比率が適切でないと十分に効果を発揮しません。
26㎜などの特厚のサイディングボードを採用している場合は、目地の奥に『バックアップ材』と呼ばれる細いスポンジ材を埋め込んだ上でコーキングを充填していきます。
目地コーキングのメンテナンスは雨漏り・水漏れ・結露の防止に重大な効果をもたらすためバックアップ材の施工は必須です。
屋根はコロニアル瓦葺き、メンテナンスが必要な屋根材
大和ハウスの屋根の標準施工は、コロニアル瓦葺きです。
コロニアル瓦は薄いセメント質の板でできているため、水分や風化に弱く、耐久性はあまり高くありません。
新築後10年程度を目安にメンテナンスをする必要があります。
大和ハウスリフォームの「ラバーウォール」の塗装で過去にトラブルあり
過去に大和ハウスリフォームで外壁塗装をしていて、「ラバーウォール」という塗料に聞き覚えのある方がいるかもしれません。
大和ハウスリフォームでは、目地コーキングの手間を省略したうえで工事費用も節約できる方法として「ラバーウォール」を勧めていた時期がありました。
ラバーウォールはアクリルゴム系の塗料で、高い防水性と伸縮性がある塗料で目地コーキングの上から塗装すればコーキングのメンテナンスが不要になると考えられていました。
しかし、このラバーウォールで覆った空気や水分が膨張して水膨れが発生し、上塗りの塗料ごと剥がれてしまうトラブルが続出しました。
しかも、ラバーウォールを塗装した外壁はアクリル質によってコーティングされているため、不具合が生じても上塗りができません。
アクリル系塗料はほかの塗料を弾くため、重ね塗りの相性が非常に悪いためです。
このラバーウォールを塗装した外壁のメンテナンスは、新たなサイディングボードを重ね張りする『カバー工法』が主流でしたが、最近ではカチオンシーラーという下地材として塗装することで塗り替えが可能になっており、これによりメンテナンス費用の負担が大幅に軽くなっています。
こういった少しマニアックな知識を塗装店が知っているかどうかによって、塗装費用や耐用年数に大きな差が生まれてしまうことがあります。
大和ハウスの外壁塗装で失敗しない業者選びの3つのコツ
- 特殊な外壁に対応できる塗料を知っている業者である
- 大和ハウス外壁のコーキング処理に対応できる
- 自社施工の塗装店
ジーヴォなどの外壁に対応できる塗料を知っている業者である
大和ハウスの外壁の工事実績が豊富な業者に依頼しましょう。
大和ハウスの外壁はもともと特殊なコーティングがされています。そのため、大和ハウスの施工実績や外壁の知識のない塗装業者に依頼してしまうと相性の悪い塗料を選択してしまい、塗料剥がれに繋がってしまうことがあります。
大和ハウス外壁のコーキング処理に対応できる
こちらも、大和ハウスの外壁の工事実績が豊富な業者に依頼することで施工ミスを防げます。
大和ハウスの外壁は他のハウスメーカーの外壁より分厚く、外壁と外壁の間にあるシリコン分(目地)の量も多い傾向にあります。
そのため、大和ハウスの外壁塗装を施工したことがない業者に依頼してしまうとシーリングが工事中に足りなくなってしまいます。追加でシーリングを補填してくれる業者であればいいのですが、雑な業者の場合、引き伸ばしや古いシーリングの上に薄く塗られるだけの工事になってしまいます。その場合、寿命は短くなってしまいます。
自社施工の塗装店
自社施工の塗装店に外壁塗装を依頼することで、そのままの工事品質で工事費用が安くなります。
ハウスメーカーと塗装店間で発生する利益分が単純に浮くためです。
「中間マージン」は工事費用の「20-45%」が中間経費としてそのまま工事費用に乗っているので品質の部分以外で費用が発生しているのです。
そのため、同じ工事・同じ塗料グレードを行う塗装店だとしても塗装店に依頼するか、ハウスメーカー経由で依頼するかで費用は大きく異なります。
「外壁塗装パートナーズ」では全国1000社以上の中から、大和ハウスの施工実績が豊富な塗装店を紹介可能ですのでお気軽にお問い合わせ下さい。
>>無料で大和ハウスの施工実績が豊富な塗装店に見積依頼する
まとめ
この記事のまとめです。
大和ハウスの住宅 外壁塗装のポイント
- 大和ハウス以外の業者に外壁塗装を依頼してもまったく問題ない
-
大和ハウスに外壁塗装を依頼するメリットは延長保証。
しかし、実際には保証が役に立つケースは稀。 - 大和ハウス以外の業者の方が圧倒的に安い
- 大手ハウスメーカーは利益設定が高く、中間マージンもあるので外壁塗装が高額になる
大手ハウスメーカーの住宅では、「外壁塗装などのメンテナンスもハウスメーカーに頼まないといけない」と思われがちですが、そのような決まりはありません。
外壁塗装を検討するときは、「ハウスメーカーに頼まなければいけないから」とあきらめる必要はまったくありません。
必ず複数社の比較をして、最も希望に近い提案をしてくれた業者を選ぶのが「スマートな外壁塗装の方法」です。
外壁塗装パートナーズにご依頼いただければ、自社で塗装ができる、全国の優良塗装店をご紹介することが可能です。
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