セキスイハイムの外壁塗装は高い!他の業者にお願いすべき?

外壁塗装を依頼する際、セキスイハイムに依頼するべきなのか、はたまたハウスメーカー以外の塗装業者に依頼するべきなのかを迷う人がいるかもしれません。
その際に気になるのが、費用や塗装後の保証などについてかと思います。
耐震性や光熱費ゼロという、環境に配慮した住宅をコンセプトとしているハウスメーカーのセキスイハイムですが、似た読みの名前に「積水ハウス」というものがあります。
セキスイハイムも積水ハウスも同じ源流から派生しているブランドではありますが、異なる事業を展開しているため、全くの別物であるという点には注意しましょう。
今回解説するセキスイハイムは、積水化学工業株式会社内に存在する戸建住宅関連に特化しているブランド名です。
積水ハウスは、積水化学工業株式会社から独立したもっと広い範囲の住宅関連に手広く事業を展開している会社となります。
セキスイハイムに外壁塗装を依頼するメリット・デメリット
外壁塗装を行うことで真っ先に思い浮かぶのが、セキスイハイムで建てたのだから、外壁塗装もセキスイハイムに依頼すればいいのではないか?というのが当然の発想ですよね。
実際、セキスイハイムに外壁塗装を依頼することは可能です。
しかし、何も考えずに依頼するのは少し待って下さい。
セキスイハイムに外壁塗装を依頼するうえで、メリットとデメリットがあることは把握しておくべきでしょう。
実際にどのようなメリット・デメリットがあるのかは下記の表を参照してください。
メリット | デメリット |
---|---|
自社で設計・施工した建物であるため、構造を把握している。 | 作業自体は子会社に丸投げするため、委託料が発生し費用が高くなる。 |
使用している外壁に適した塗料を開発している。 | 塗装専門業者ではないため、選ぶことができる塗料が限られている。 |
自社で建築した建物であるため、さまざまなサービスや保証を受けることができる。 | 依頼先の子会社の能力次第では質の悪い施工が行われる可能性がある。 |
上記の表の通り、セキスイハイムが建てた住宅であるため、セキスイハイム側は建物の構造や材質を理解しています。
しかし、実際に作業を行うのは子会社であるため、情報伝達の手違いや経験不足によってこのメリットを活かせない可能性もあります。
保証やメンテナンス費用の割引といったサービスを受けることができるのは魅力的ですが、一回あたりの費用が高くついてしまっては、結局のところあまり得はできていない可能性もあります。
セキスイハイムの外壁塗装はどんな色が人気?
外壁塗装と言えば、家の外観をがらりと変える機会でもあります。
そのため、どのような色を選ぶかもこだわりたいところです。
塗料を見た目で選ぶ場合には、単純に赤や青といった色以外にも、柄タイプかプレーンタイプかといったタイプの違いも選択肢として存在します。
他にも、業者によってはツートンカラーやアクセントトーンにも対応しており、腕の良い塗装専門業者であればお好みの塗装が行えることでしょう。
色は柄タイプとプレーンタイプがある
塗装のこだわりと言えば、まずは色です。
プレーンタイプは、文字通りなんの変哲もないプレーンな単色で塗りつぶすような塗装です。
柄タイプはサイディングの凹凸などを活かして色分けを行うことで、柄をつけるように塗装することです。
プレーンタイプは味気なく思えるかもしれませんが、余計な色が混ざらずに単色で塗られた外壁は、どこか清潔感を感じることでしょう。
対して柄タイプは、外壁のサイディングを活かした個性的かつデザイン性を感じる塗装と言えるので、お好みで選ぶことができます。
一般的に人気のある色は、
・ホワイト
・ベージュ
・ブラウン
・グレー
というような落ち着いた色合いのものが多い傾向にあります。
ツートンやアクセントトーンも対応可能
ツートンカラーとは、例えば二階建ての住宅の場合、一階と二階を別の色で塗るというように2色の色を使い分ける塗装方法です。
流石にチェック柄のような複雑な塗装は難しいため対応していませんが、特定の部位は別の色で、というような塗り分けが可能です。
基本的には、使う色に近い色や、明暗を調整することでアクセントをつけるといった形で色を選びます。
色を指定する場合はセンスも問われるため、事前にどのような色合いになるかを確認した方が良いでしょう。
セキスイハイム以外でも対応可能な塗装会社はある
セキスイハイムに住んでいるからといって、外壁塗装をセキスイハイムに依頼しなければならないというわけではありません。
セキスイハイム以外にも利用できる業者は存在しており、塗装専門業者であれば知識も経験も期待できます。
ただ、セキスイハイムであれば最低限「セキスイハイムが選んだ子会社」といった安心感を得ることができます。
自分で塗装会社を選ぶ場合には常に悪徳業者の存在がちらつきますが、正しい知識を身につけて悪徳業者を見分けるコツを活かすことで、安全に業者選びができます。
セキスイハイムの外壁塗装の費用は高額になる!
セキスイハイムに外壁塗装を依頼する場合、費用が高額になってしまいます。
セキスイハイムの外壁塗装相場は、大体通常の相場の1.5倍から2倍、場合によってはそれ以上になる可能性もあります。
大きな理由として挙げることができるのは
・業者間の取引コストが発生しているため
・セキスイハイムのランニングコストが高めであるため
・外壁塗装以外の工事費用が発生していること
などがあります。
それぞれについて解説します。
業者間の取引コストが発生しているため
セキスイハイムに外壁塗装を依頼しても、実際にセキスイハイムが外壁塗装を行うわけではなく、依頼を子会社に投げてその子会社が作業を行います。
つまり、セキスイハイムへ依頼したものがセキスイハイムから子会社に依頼する形になり、その分余計とも言えるコストが発生してしまうのです。
これはセキスイハイムだけでなく、大手のホームセンターなどの「自社で工事を行わない」タイプの外壁塗装請負業者に共通する点です。そのため、直接外壁塗装専門業者へ依頼する際の費用と比べると、明確な差が生じてしまいます。
セキスイハイムのランニングコストが高め
セキスイハイムは「ハイコスト住宅」に分類されるため、実際に工事を行ううえでかかるランニングコストが高く、一回一回の工事がどうしても高額になってしまいます。
なんとかして安くならないかと思うかもしれませんが、こればかりはそういうものと割り切るしかありません。
外壁塗装以外の工事が費用にのっているため
セキスイハイムの外壁塗装が高いと言われている理由の1つとして、実際に工事を行う際に「外壁塗装」以外の費用が発生していることがあります。
具体例として屋根内部の防水シートの交換や、コーキング部分のカバーの交換などといった作業も外壁塗装で行います。
そのため、ただ塗料を塗るだけだろうと考えて見積もりを行うと予想以上の額を提示されて混乱してしまうことになりかねません。
また、工事費用に関するセキスイハイムの特異性の1つに、塗装費用の算出が一般的な㎡換算ではなく、パネル単位という独自の算出方法をとっているというものもあります。
外壁塗装業者の選定のコツ
外壁塗装業者を選ぶコツについても解説していきましょう。
外壁塗装業者を選ぶうえで重要なのは、何よりも「悪徳業者を選ばない」ということです。
悪徳業者を選ばないコツをしっかり活かしたうえで、悪徳業者にありがちな特徴を把握しておけば大丈夫でしょう。
コツと言っても難しいことではなく
・セキスイハイムの外壁塗装の経験がある業者を選ぶ
・複数の業者と見積もりをして比較する
というものです。
それぞれ解説していきましょう。
セキスイハイムの外壁塗装の経験のある塗装業者に依頼しよう
悪徳業者ではない普通の塗装会社であっても、経験が無ければ中途半端な施工をしてしまうこともあります。
そのため、依頼する業者がセキスイハイムで外壁塗装を行った経験があるかどうか、というのは重要なポイントです。
経験が無い場合、塗装自体は問題が無くとも塗り忘れが発生していたりする可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
2-3社から相見積もりをする
1社だけで見積もりを行っても、素人からするとそれが適正価格なのか、正しい見積書であるかはわかりません。
そのため、複数の業者に見積を出してもらい、それを比較するといった相見積もりを行うと良いでしょう。
重要なのは価格と見積内容です。
価格に関しては安ければ良いというわけではなく、内容を見たうえで塗料代や足場代、人件費などを確認して納得できる内訳であるかというのが重要です。
見積内容は内訳を詳細に記載しているか、それとも大雑把に記載しているかどうかで、ある程度業者としての質を見極められます。
外壁塗装業者に依頼したらセキスイハイムの保証はどうなる?
セキスイハイム以外の外壁塗装業者へ依頼をした場合に、保証はどうなるのかといった点についても解説していきましょう。
まずセキスイハイムの保証ですが、「保証対象部位の不具合に対し、最大30年の保証が行われる」というものがあります。
そして保証には下記のような注意事項が存在しています。
・保証の期間や内容は対象部位、商品、建築地により異なる場合があります。詳細については保証基準をご覧頂くか営業担当へお問合わせください。
・グランツーユーV、ドマーニイ準耐仕様、賃貸住宅、賃貸併用住宅は30年保証制度の対象外となります。
・建築地が積雪エリア(自治体の定める垂直積雪量が100cm以上の地域)及び北海道の場合は保証期間が異なります。
・外壁について、機能上影響のない反りや軽微なひび割れは保証の適用外となります。
・磁気タイル外壁以外の外壁(ジオマイト外壁、レリーフ外壁)の外壁(下地及び仕上材)の保証期間は10年間になります。
・30年保証制度の適用を受けるためには、お引渡し後3回の定期点検及び25年目迄の5年ごとの定期診断をお受け頂き、適切な補修・メンテナンスを行っていただくことが条件となります。
この保証ですが、対象はあくまで「構造体・躯体」といった部位に対するものであり、外壁塗装は構造体や躯体に手を加えるような工事ではないため、基本的には保証が外れるといったことはありません。
ただ、これはハッキリと「保証が外れない」と断言できるものではありません。
そのため、担当者が保証に関する事項を理解していないという可能性や、自社へ工事を依頼させるためのセールストークという可能性もあります。
業者探しの際には、セキスイハイムでの外壁塗装を経験した業者に直接聞いてみるのが1番確実でしょう。
外壁塗装パートナーズでは「セキスイハイムでの外壁塗装が経験豊富な業者」で点検・見積りをとることが可能です。お気軽にお問い合わせください。
>> 無料でセキスイハイムでの実績豊富な塗装店に話を聞いてみる
セキスイハイムの外壁塗装でよくある質問
セキスイハイムで外壁塗装を行う際によくある質問についてご紹介していきます。
セキスイハイムの中には太陽光パネルを設置できるものがあり、それに関する質問や、セキスイハイム以外の外壁塗装会社へ依頼する際の価格などが気になる方もいるでしょう。
Q. 太陽光パネルの下は塗装しなくてもいいですか?
A. 現在の主流な太陽光パネルは屋根一体型のもので、わかりやすく言えば屋根に太陽光パネルがピッタリとくっついてる状態のものになります。
塗装を行う際、当然ながら太陽光パネルの上を塗るわけにはいかないため「パネルを外して全体塗装を行う」、「パネルを外さずにパネルの箇所以外を塗装する」といった選択肢を取ることになります。
質問に対する答えとしては「パネルの下を塗装する必要はない」です。
厳密には「パネルを脱着しなくてもその部位以外を塗装することは可能」であり、全体塗装を行えるのであれば当然パネルの下も塗装した方が良いと言えます。
Q. 自社施工店に外壁塗装を依頼するとどれだけ安くなりますか?
A. セキスイハイムの外壁塗装が高い理由として、子会社に作業を投げているからというのがありますが、実際に自社で塗装を行う業者に依頼した際に、どれくらい安くなるか気になる方もいることでしょう。
セキスイハイムに外壁塗装を依頼した際の費用は、相場の1.5倍から2倍程度と言われています。
つまり、逆算すればセキスイハイムの半額近くが自社施工の外壁塗装相場価格と言えます。
外壁塗装の相場は建物の高さや壁の面積、使っている塗料の種類など様々な要因で変化しますが、およそ100万円前後になります。
セキスイハイムへ依頼する際はこの1.5倍から2倍……つまり150万から200万円になりますが、これは外壁塗装どころか外壁材そのものを張り替えることができる価格です。
外壁塗装アドバイザー
金井のコメント
見積もりの流れ
見積もりの流れですが、ネットでの相談に対応している業者であれば、その業者が指定する方法で見積もりが始まります。
それ以外の、直接店頭で見積もりをする場合は、事前に依頼する側も用意しておくものがあります。
まずは建物の平面図・立面図です。正確な工事を行うためにはどういった建物であるかを把握できるものが必要です。
次に工事仕様書というもので、これは外壁に使われている材質などが記載されています。
最後に、相見積もり用に工事して欲しい場所や外壁の状態を記載したメモなどを用意しておきましょう。
以上の物を店舗に持って行き、見積もりを行います。
業者によっては実際に現場を確認してから見積もりを行います。信頼度が高い業者である要素の1つであるため、判断材料にすると良いでしょう。
まとめ|質が良いままコストを抑えるなら外壁塗装会社に依頼しよう!
以上、セキスイハイムでの外壁塗装について解説しました。
セキスイハイムに依頼する場合、外壁塗装どころか張り替えができるほどの料金を請求されるため、正直なところ損をすると言っても過言ではありません。
セキスイハイム自体が施工をするわけでもないため、質も不安定です。
そのため、質もコストも両立するために、外壁塗装を自社施工で行える業者へ依頼すると良いでしょう。
多くのハウスメーカーはオリジナル塗料を提案しています。
しかし、オリジナル塗料には以下のような注意点もあります。
・そのメーカーでしか扱われていないため、どのような不具合があるか分かりにくい
・塗料の性能が分かりにくく、他社製品と比較しにくい
・塗料価格が耐用年数に見合っているか判断できない
そのため、製造メーカー、耐用年数、価格などが分かる、自宅の外壁に合った塗料で施工するのが安心かもしれません。