ヘーベルハウスの外壁塗装はヘーベルハウスに依頼したほうがいいのか?
ヘーベルハウスからALCの補修の提案を受けた
ヘーベルハウスで一戸建てを建て、築10年~15年経過のタイミングの方からのご相談で一番多いのは、
「ヘーベルハウスから塗り替えの提案を受けたが、かなり高額だと思うので、個別に塗装店にお願いしたいです。
でもへーベルハウスは他の家とは違いサイディングやモルタルではなくALCなので、やはりヘーベルハウスでしか塗装やメンテナンスはできないのでしょうか?」
というものです。
現在の新築住宅の外壁は、かつての主流だったモルタル仕上げからサイディングに移行し、そのシェアは8割以上と言われています。
その中で旭化成ホームズは差別化として、外壁をALCという高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートを使用しています。
またへーベルハウスの外壁塗装工事費は相場の50-100万ほど高くなることがあります。
外壁塗装の相場をまだ把握されていない方は下記の記事より相場価格をチェックしてみましょう。
ヘーベルハウスは30年メンテナンス無料ではなかったのか?
ヘーベルハウスを購入された方々はそもそも、60年点検システムであるロングライフプログラムに魅かれている方が多いので、10年過ぎたくらいのタイミングでALCのメンテナンスが必要だと言われること自体に憤慨されている方が多いです。
しかしロングライフプログラムについて詳しく調べてみると、どこにも30年間メンテナンスが無料とは書かれていません。
あくまで30年間の「点検」が無料と書かれています。
ただ実際の購入者の方々の話を聞く限り、購入時の担当営業マンが口頭で「30年間はメンテナンスに費用がかからない」と言ってしまっているようです。
しかしALCには塗装が必要ですし、それ以上にコーキングの寿命が短いので、30年間一度も塗り替えやコーキング補修ををしないで済むという事はあり得ません。
以下の記事も併せてご覧ください。
旭化成リフォームの売上高はへーベルハウスだけで552億円
しかし驚くことに、それでも外壁の補修をヘーベルハウスに高額で依頼をしている人達がたくさん存在します。
ヘーベルハウスを販売している、旭化成ホームズはグループ会社にリフォームを専業とした旭化成リフォームという会社がいます。
どの大手ハウスメーカーもグループ会社にリフォーム会社を抱えていますが、この旭化成リフォームが他のハウスメーカー系リフォーム会社と全く違うのは、その売上のほぼ全てをへーベルハウスOB客で立てているという事です。
その利用者数はなんと年間で23,000件を超え、売上高は2017年度で552億円にのぼります。
※住宅リフォーム売上ランキング2017より | リフォーム産業新聞
もちろん金額は相場と比較して圧倒的に高いにも関わらずです。
なぜヘーベルハウスに外壁塗装を頼むと高いのか?
ヘーベルハウスの外壁塗装やコーキング補修は、上記の旭化成リフォーム株式会社が請け負います。
では、旭化成リフォーム株式会社からの外壁塗装・コーキング補修の提案と、普通の塗装店からの提案でなぜここまでの金額の開きが出るのでしょうか。
その理由は明白で、利益を取ろうとする会社が1つ増えるからです。
塗装店からの見積提案は、塗装店の利益だけですが、旭化成リフォーム株式会社の見積提案には塗装店の利益にプラスして、旭化成リフォーム株式会社の利益が追加されているからです。
旭化成リフォームでなくとも外壁塗装はできる
ALCはほぼへーベルハウスでしか使用されていませんので、旭化成リフォームにお願いしないといけないと勘違いしている方が多いのですが全くそんな事はありません。
上記のようにあくまで実際に手を動かすのは地場の塗装店です。外壁塗装には特殊な道具も手順もないのです。
ロングライフプログラムも別に30年間、なにか不具合があったら無料で直しますというものではなく、あくまで無料で点検しますというものです。
あまり影響はありません。
合理的に考えれば、旭化成リフォームにお願いする理由はありません。
まとめ
しかし、どんなに高くてもヘーベルハウスにお願いしたい、個別に塗装店に頼んで後悔したくないとお考えであれば、旭化成リフォームにお願いするのが懸命です。
そんなに同じ内容の補修でそれほどの金額差が出るのかと疑問に思われた方は、一度、見積もりをとる事をお勧めします。
より詳細な相談をしてみたい場合は、専門のアドバイザーがおりますので是非ご相談ください。
ヘーベルハウスの場合は承知いたしました。
わが家は積水ハイムなのですが、やはり同じ事と認識してよろしいでしょうか?
あと、ルーフバルコニーなのですが、防水工事も定期的に行う必要があるのでしょうか?
バルコニーの床は板金の鉄板で構成されていて、繋ぎ目が数ヶ所あります。
それを一度外して?コーキングするのでしょうか?
外見上はコーキング材は見当たらないです。
ファミエスの方には15年で行う事になっていると言われました。
ファミエスでないと出来ないのでしょうか?
長々質問申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
積水ハイムもヘーベルハウスのロングライフプログラムのように60年間の長期サポートシステムがありますが、その内容はヘーベルハウス同様にあくまで「診断」が無料となっています。
回答1.ルーフバルコニーの防水工事は必要か?
ルーフバルコニーの防水工事は基本的には定期的に実施する必要があります。
ただそれは一般的なバルコニーの防水仕様であるFRP防水やウレタン防水、シート防水の場合の話です。
今回は板金防水とのことですので、板金の素材にもよりますが、それほどの頻度での防水工事は発生しないと思われます。
板金自体に穴があいてしまわない限り、物理的には雨漏りは致しませんので気を付けるべきは板金自体の耐久年数です。
錆びて穴があいてしまわない限りは物理的には雨漏りの心配はありませんので劣化を感じるようになってきたら塗装でカバーをすることをお勧めします。
回答2.セキスイファミエスに依頼したほうがいいのか?
これはページに書かせて頂いていることを重複しますが、特殊な部材を使用するわけではなく、セキスイファミエスに頼んだとしても、どこかの塗装店が下請けで入るだけですのでファミエスでしかできない工事というものはありません。