30坪の外壁塗装の費用相場はいくら?見積り事例や安くするコツを解説

この記事では30坪のお家の方向けに、下記のことを解説します。
- 30坪の場合の外壁塗装相場
- 実際の見積事例
- 費用が変わる5つの要因
最後までチェックしてみて我が家は相場と比べて安くできるのか、また高くなってしまうのか確かめてみて下さい。
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
30坪の外壁塗装の相場は?
30坪の建物の場合、「外壁のみだと60〜90万円、外壁と屋根だと80〜120万円」というのが塗装工事の相場です。
屋根塗装と外壁塗装は同じタイミングで行うと、足場を組むのが1回で済むため、結果的に工事金額を抑えられます。
アクリル | ウレタン | シリコン | ラジカル | フッ素 | 無機 | |
---|---|---|---|---|---|---|
外壁のみ | 約60万円 | 約65万円 | 約70万円 | 約75万円 | 約80万円 | 約90万円 |
屋根のみ | 約40 | 約45 | 約50 | 約60 | 約60 | 約65 |
外壁屋根 | 約90 | 約95 | 約100 | 約105 | 約110 | 約120 |
30坪の外壁塗装の見積事例 / 単価も解説
30坪の外壁塗装の見積事例1
内容 | 面積 / ㎡ | 単価 / 円 | 価格 |
---|---|---|---|
仮説足場 | 182.1 | 800 | 145,680 |
高圧洗浄 | 160 | 190 | 30,400 |
養生 | 一式 | 一式 | 54,000 |
コーキング | 一式 | 900 | 124,110 |
下塗り | 137,9 | 800 | 110,320 |
中塗り | 137,9 | 1,100 | 151,690 |
上塗り | 137,9 | 1,100 | 151,690 |
付帯部塗装 | 一式 | 一式 | 133,200 |
諸経費 | 一式 | 一式 | 50,000 |
合計 | 951,090 |
シリコン塗料を選んだ際のよくある30坪の見積書です。
30坪の外壁塗装の見積事例2
内容 | 面積 / ㎡ | 単価 / 円 | 価格 |
---|---|---|---|
仮説足場 | 199.4 | 800 | 159,520 |
高圧洗浄 | 167,2 | 200 | 33,440 |
養生 | 一式 | 一式 | 58,000 |
コーキング | ー | ー | ー |
下塗り | 143 | 800 | 114,400 |
中塗り | 143 | 1,800 | 257,400 |
上塗り | 143 | 1,800 | 257,400 |
付帯部塗装 | 一式 | 一式 | 123,200 |
諸経費 | 一式 | 一式 | 40,000 |
合計 | 1,043,360 |
こちらの見積書は外壁がモルタル壁なので大きなコーキング施工がありません。
30坪の外壁塗装の見積事例3
内容 | 面積 / ㎡ | 単価 / 円 | 価格 |
---|---|---|---|
仮説足場 | 191 | 800 | 152,800 |
高圧洗浄 | 一式 | 一式 | 35,000 |
養生 | 一式 | 一式 | 54,000 |
シーリング | 900 | 125,190 | |
下塗り | 139 | 800 | 111,200 |
中塗り | 139 | 2,000 | 278,000 |
上塗り | 139 | 2,000 | 278,000 |
付帯部塗装 | 一式 | 一式 | 123,200 |
窓枠シーリング増し打ち | 一式 | 一式 | 40,000 |
諸経費 | 一式 | 一式 | 60,000 |
合計 | 1,257,390 |
こちらの見積書はシーリングと記載がありますが、施工は上記の見積書のコーキングと同じものです。
工務店によって記載の仕方が違う事があります。
そして高耐久の無機塗料なのでコストは変わっていきます。
こちらのご自宅は外壁部分が、モルタルと一部タイルのようです。
タイルの風合いを残したい場合などはクリア塗料というのも選択肢にはいってきますね。
30坪の外壁塗装の見積事例5
内容 | 面積 / ㎡ | 単価 / 円 | 価格 |
---|---|---|---|
仮説足場 | 224 | 800 | 179,200 |
高圧洗浄 | 202 | 150 | 30,300 |
養生 | 一式 | 一式 | 20,000 |
シーリング打ち替え | 54 | 850 | 45,900 |
下塗り | 138 | 800 | 110,400 |
中塗り | 138 | 1,400 | 193,200 |
上塗り | 138 | 1,400 | 193,200 |
付帯部塗装 | 一式 | 一式 | 102,000 |
窓枠シーリング増し打ち | 一式 | 一式 | 5,000 |
下塗り:屋根 | 64 | 850 | 54,400 |
中塗り:屋根 | 64 | 1300 | 83,200 |
上塗り:屋根 | 64 | 1300 | 83,200 |
諸経費 | 一式 | – | 20,000 |
計(税込) | 1,165,000 |
ここまで見積書をみていただくとお気づきの方も多いかと思いますが、足場代はかなり大きな費用のウェイトをしめます。
屋根と外壁の塗装を別々にやると足場代を2回も払う必要があるので、トータルを見た時に費用がかなり高くなってしまいます。
屋根と外壁を一緒に施工した方が損はしないかもしれませんね。
相場はあくまで相場である理由
実際の見積もり額は、建物の形状や劣化状況、依頼する業者によって大きく変わります。
同じ坪数の建物でも、窓の大きさや構造によって実際の塗装面積はかなり変わってくるのです。
そのため、ネット上の費用相場を鵜呑みにするのではなく、専門家にしっかりと見てもらうことが大切です。
屋根塗装の有無で費用が変わる
屋根塗装の費用相場は30~60万円
(※一般的な2階建て住宅|塗装面積50~80㎡・足場費用込:10~20万円)と言われています。
但し、外壁塗装と一緒に施工することで足場費用は1回で済む為、トータルの費用としてはお得になるという事は覚えておくといいかもしれません。
※陶器瓦の場合は基本的に屋根塗装は必要ありません。
コーキング補修をするかで費用が変わる
一般的なサイディング外壁の住宅では、築10年前後でコーキングの劣化が始まります。
コーキングのひび割れや縮みを目で確認できるようになったら注意が必要です。
コーキング補修の相場は足場込みで約30万円ぐらいと言われています。
大半の方が外壁塗装の一部として一緒に施工されている事が多いです。
付帯の塗装面積で費用が変わる
付帯部は外壁塗装の中でも重要な工程です。
軒天・破風板・雨樋といった部分が付帯部になります。
付帯部もコーキング同様に外壁塗装の一部として考えたほうが良いかもしれません。
ただし、建物によって付帯部の有無や量、種類は異なってくるためしっかり見積もりをとって判断しましょう。
■主な付帯部
●軒天‥外壁から外側に突き出た屋根の裏面、ベランダの下部、玄関の天井を「軒天井」と呼びます。
代表的な部分のため、見積書で「付帯部塗装」と書かれていた場合は軒天井が含まれているでしょう。※建物によってはない場合もあります。
●破風板‥屋根の側面に付いている板が「破風板」です。
破風板は、強風の際に屋根が吹き飛ばない様に設置されています。
ここも付帯部塗装で含まれることが多いです。
●雨樋‥屋根から地面に雨水を流すための細長い排水道具が「雨樋」です。
雨樋が無いと屋根から落ちた水によって外壁が汚れたりします。
雨樋が無いと外壁の劣化が早まるため、重要な付帯部の1つです。
ベランダ防水をするかで費用が変わる
一般的な戸建て住宅のベランダ(床面積4〜10平方メートル)で防水塗装をする場合、費用は約5〜30万円が相場となります。
また、防水塗装には「トップコート」と「防水層」の2種類があります。
■トップコートだけを塗り替える場合の費用相場は約2〜10万円です。
・・・『トップコート』は、防水性能よりも防水層を紫外線や雨から保護する役目が重要なため、費用は安いです。
■防水層から塗装をする場合の費用相場は約10〜30万円です。
・・・「防水層」は水の侵入を防ぐ内部の塗装です。
※トップコートの塗装も含まれます。
閑散期か繁忙期かで費用が変わる
閑散期のメリット・デメリット
閑散期のメリットとして挙げられるのは、通常では行っていない値引きなどを実施しており、少し安く工事が行える場合があります。
ただし、デメリットもあります。
閑散期に工事を行うデメリットとしては、気候の不安定感から工期が伸びやすい・施工不良が起きやすい・場所によっては塗装に適していない気温や湿度のため対応してもらえない事もあるという点です。
繁忙期のメリット・デメリット
繁忙期の工事を行うメリットとして、特別な値引きなどはありません。
しかし、工期が延長しづらく、予定通りに進む場合が多いという事が挙げられます。
また、塗装に適した時期の気候から、施工不良なども起きづらいというところがあります。
デメリットとしては1~2ヶ月先まで施工の予約が既に埋まっているという事が多く、直ぐに対応してもらうのは難しいかもしれません。
2階建てか3階建てかで変わる
3階建ての外壁塗装工事では、2階建ての工事よりも足場費用が高くなってしまいます。
理由としては、高さがあるため足場数も増え、さらに立てるときに必要な職人数も増えるからです。
そのため、塗装工事と一緒に足場が必要な工事は一緒にやってしまうのがおすすめです。
■足場代費用の違い
2階建て | 約10~20万円程度 |
---|---|
3階建て | 約25~45万円程度 |
足場だけでなく、3階建ては建物面積が大きいため、塗装費用も割高になります。
安い塗料で何度も塗替えを行う場合と高い塗料で1回の塗装を長持ちさせるのとでは、一見総費用は変わらないようにみえます。
しかし、3階建て住宅は足場面積や養生箇所も他の建物より高くなります。
そのため塗替えを行う階数が増えるほど、足場代などの費用がかかってしまうのです。
築年数が違くても費用が変わる
定期的にメンテナンスを行い、建物の劣化を抑えられているのであればそこまで費用は変わりません。
しかし、放置した結果劣化部分が大きくなると直す分、工事費用も高くなります。
軽微な劣化でしたら通常の外壁塗装で済みますが、重度の劣化の場合は塗装前の修繕に時間と追加費用が掛かってしまいます。
例えば、下地の状態が悪く通常は一回で済む下塗りを2回行う等、仕上げの塗料を塗る前に多くの作業工程が必要となるため、その分下塗りの費用が2倍に上がります。
また、築30〜40年ほどが経過した住宅はサイディングを張り替えたり、重ね張りをしたりするリフォームも視野に入れなければいけないかもしれません。
サイディングの張り替え工事の一般的な費用相場は約150〜250万円といわれています。
外壁の現状や施工面積、既存外壁の素材、施工業者の違いなどにより、工事金額に差が生じる場合があります。
外壁塗装を依頼する業者のタイプ
一番のお勧めは自社施工の塗装専門店です。
理由としては、塗装の知識や経験が豊富で工事品質も安定していることです。
また自社の職人で工事をするので、余計な中間マージンがないので適正価格で依頼することが出来ます。
適正価格で高品質な外壁塗装工事をご希望の方は、地元の塗装専門店に依頼することをおすすめします。
ただし、業者によってはすぐに潰れてしまうところや実績が少ないところもあります。
そのため、自社施工の塗装専門店であっても慎重に見極めることが大切です。
ハウスメーカー・訪問販売・量販店などの、実際の塗装工事は下請けの塗装店に委託しているため、適正価格よりも1.3~2倍近く費用が跳ね上がります。
自社施工でないのに費用が相場よりも安い場合は、必要な工程を削られている可能性があります。
例としては、「塗料の希釈率が正しくない」、「3回塗りの塗料を2回塗りで仕上げている」「案内とは異なる安い塗料・材料を使っている」などです。
外壁塗装の30坪の面積を計算する方法
STEP1.
外壁/屋根の面積を出す
一般的な見積もり書は坪数でなく「㎡(平米)」で記載されていますので坪数を㎡に換算してお家の塗装される面積がどれくらいあるのか知っておく必要があります。
外壁の塗装面積(㎡)=床面積(1~3階合計)×1.2
1.2という値は係数です。1.1~1.4ですが1.2が使われることが多いです。
床面積がわからないという方は下記の坪数と外壁面積の概算を把握しておきましょう。
床面積と外壁面積は比例して大きくなる傾向にありますが、建物のデザインにより係数計算と全く異なるケースもあります。
まずは、塗装店の現地調査を受け正式な塗装面積を確認するのがいいかもしれません。
STEP2.
塗料を選択する
塗料を選択するポイントは価格、耐久性、見た目など様々ありますが、最も重要なのは「樹脂(グレード)」の比較です。
これはシリコン塗料、フッ素塗料などのことで、価格と耐久性に大きく影響するからです。
はじめに樹脂を決めたあとで他の細かい違いを見比べて絞り込んでいくと、スムーズに希望にあった塗料を選ぶことができます。
STEP3.
付帯費用・諸経費を足す
付帯費用の一番大きなところと言えば足場です。
足場代の相場はだいたい20万円程といわれ費用の中で大きなウェートを占めます。
足場の相場単価は、一般的には設置面積1m²あたり700円~1,000円といわれています。
足場架面積 = (建物の外周(m) + 8m) × 家の高さ(m)
目安:1階建て=3.5m、2階建て=6m、3階建て=8.5m
※足場は外壁から少し離れたところに設置するため、足場架面積は、実際の塗装面よりも大きくなります。
家の外周にプラスする8mは、外壁から足場までの部分の数値です。
足場にかかる費用 = 足場架面積 × 平米単価 (700~1,000円)
そのため建物階数が高くなると足場代の費用は高くなります。
また、足場組みには相当のお金がかかるので、「足場代は無料」とかたってくる業者は、別の費用に足場代をこっそり上乗せしている可能性があるので要注意です。
適正価格で塗装をするためのポイント
見積額が適正かどうか判断するポイント
1.見積もりは最低でも3社は取る
2.どの種類の塗料を使うのかを確認
3.自社施工か?下請け施工か?
塗装は言わばオーダーメイドです。
建物や塗装店によって金額が異なるため、見積もりが一つだと適正相場かどうかの判断は難しいです。
3社程の見積もりを比較すればご自宅の相場感覚が見えてくるかと思います。
次に塗料の商品名を確認して、適切な価格かどうか判断しましょう。
最後に見積もりは自社施工の塗装店からとりましょう!
自社施工の塗装業者に直接たのむ方が、質の高い塗装を適正価格で実施できる可能性が高く、下請けだと中間マージンが発生して金額が高くなります。
外壁工事の費用はどう支払う?
一般的に多い支払い方は下記の2つです。
■工事完了後の一括払い
■契約時・着工時に手付金を、完工時に残りを支払う
支払いのタイミングは、業者によって異なります。
契約前に必ず確認する事が大事です。
後注意する事と言えば、工事前に全額支払いを指定された場合。
「金額を支払った後、連絡がつかなくなった」といったトラブルに発展する恐れがあります。
実際に、国民生活センターにも同様のトラブルが多数寄せられています。
リフォームローンの利用
外壁塗装はしたいけれど、まとまったお金を用意するのが難しい方には、リフォームローンを使って支払うという方法もあります。
金融機関によって条件も違います。
また、業者によっては、自社で取り扱いのある場合もありますので、相談してみると良いかもしれません。
まとめ
30坪の建物の場合、「外壁のみだと60〜90万円、外壁と屋根だと80〜120万円」というのが塗装工事の相場です。
外壁塗装の坪数や塗料など、様々な要因で価格が変わってくるため、ご自身の住宅での適正価格を知ることは簡単ではありません。
また、残念ながら外壁塗装の業界では、相場を知らないお客様に対して、非常に高額な契約を勧めるケースが後を絶ちません。
自分の身を守るためにも、1社だけでは契約せずに、必ず相見積もりをとることを忘れないでください。
最後になりましたが、「外壁塗装パートナーズ」は、建築士が運営する、良心的な業者だけをお客様に紹介することにこだわった見積もりサイトです。
■自社で塗装ができて良心価格で提案できる
■現場経験5年以上の現場監督が在籍している
■本部チェックによる営業品質の評判が良い
このような条件を満たした塗装業者だけをお客様に紹介します。
「外壁塗装で後悔したくない」とお考えならお気軽にご依頼ください。
業者選びでよくある質問
-
外壁塗装の30坪の相場はいくらですか?
30坪前後の外壁塗装の場合、90~120万円が多いです。
-
外壁塗装の坪数は費用に関係していますか?
関係しています。坪数が大きくなるほど、外壁塗装面積が多くなり費用は高くなっていくからです。