40坪の外壁塗装の費用相場はいくら?見積り事例や安くする方法を解説
「うちの40坪の広さで外壁塗装をするとしたら相場はどれくらいなんだろう、見積もり書ももらったけど相場より高いのか気になる」
うちもそろそろ塗装時期なのは知っているけど、40坪だと大体どれくらい外壁塗装の費用相場はいくらになるのか知っておきたいですよね。
外壁塗装は10-15年に一回程度しかしませんから、費用や工事のイメージがつきにくいです。
相場がわからないことをいいことに、相場より高い値段で契約してしまう・・なんて事例も後を経ちません。
今回は40坪のお家について、
- 40坪の外壁塗装の相場
- 外壁塗装費用の内訳
- 40坪の外壁塗装を相場以下で行う5つのコツ
をご紹介します。
40坪の我が家の外壁塗装の相場っていくらなの?と気になる方も入らっしゃるでしょう。
実は、外壁塗装の価格や相場は塗料によって大きく変わります。
この記事では40坪のお家で塗装をする際の塗料別の相場や施工事例、安くする方法をご紹介します。
40坪以外や屋根塗装を含めた相場はこちら
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
40坪の外壁塗装の相場は?2階/3階建ての場合も解説
40坪の外壁塗装の相場はおおよそ100から120万円です。
塗装面積にもよりますが、2階建てでは110~150万円、3階建てでは130~180万円ほどになります。
といっても相場価格は使う塗料や工事の多さ、頼む業者、お家の状態によって価格は変わってきます。
今見積書が手元にあるという方は、相場価格から大きく外れていないか1つのポイントになるので適正な相場かどうか確認していきましょう。
40坪の外壁塗装の費用相場の内訳は?
塗料の費用
アクリル | ウレタン | シリコン | フッ素 | 無機 | |
---|---|---|---|---|---|
40坪の相場 | 85万 | 98万 | 104万 | 122万 | 140万 |
住宅用の塗料は主に上記5つの種類に分けられますが、最も良く使われているのはシリコン樹脂塗料です。
塗料の耐久年数と金額は比例して上がっていきます。
アクリル、ウレタン樹脂塗料は費用を抑えることができますが、耐久年数も5~10年未満と短めです。
店舗など数年毎に塗装をする場合や数年内に家を売却する場合はお勧めですが、長期的に考えると塗装の回数が増えトータルコストが高くなるため近年はあまり提案をされません。
そのため耐久年数が10~15年ほどで価格も中間と総合的にバランスの良いシリコン樹脂塗料を選ばれる方が多いです。
また、高耐久塗料として人気が高いのがフッ素樹脂塗料です。
耐久年数が15~20年ほどと合成樹脂を主成分とする塗料の中で最も長持ちな塗料です。
シリコン樹脂塗料と比較すると平均10~20万円ほど費用が高くなりますが、建物の築年数によってはシリコン樹脂塗料よりもトータルコストが安くなる可能性もあります。
無機塗料は他の4つの塗料と異なり鉱物・ガラスなどの無機物を主成分として作られた塗料でこの10年ほどで戸建て住宅でも提案が出てくることが多くなりました。
カビや苔が発生しにくく、表面が硬い仕上がりになります。
その分価格も高くシリコン樹脂塗料と比較すると30万円近くプラスで費用がかかります。
シリコン塗料は従来から非常に良く使われてきた塗料なので様々なメーカーが多数のシリコン塗料を販売しており種類が豊富です。
特に国内3大メーカーが販売している塗料などは良くご提案が出ます。
クリーンマイルドシリコン/エスケー化研
ファインシリコンフレッシュ/日本ペイント
セラMシリコン/関西ペイント
足場代
足場代は費用の中で大きなウェートを占めます。
足場の相場単価は、一般的には設置面積1m²あたり500円~1000円といわれています。
40坪の住宅ではおおよそ15万円程度です。
付帯部塗装
40坪の相場 | |
---|---|
雨樋 | 2万 |
破風板 | 2~3万 |
軒天 | 2万 |
40坪の外壁塗装の相場と見積もり事例
【107万円】シリコン塗料×サイディング外壁
内容 | 面積/㎡ | 単価/円 | 価格 |
---|---|---|---|
仮説足場 | 250 | 700 | 175,000 |
高圧洗浄 | 200 | 200 | 40,000 |
養生 | 200 | 200 | 40,000 |
ひび割れ補修 | – | – | 30,000 |
シーリング打ち替え | 150 | 1,000 | 150,000 |
下塗り | 150 | 800 | 120,000 |
中塗り | 150 | 1,000 | 150,000 |
上塗り | 150 | 1,000 | 150,000 |
付帯部塗装 | – | 700 | 70,000 |
廃棄物処理 | – | – | 20,000 |
廃棄物処理・諸経費 | – | – | 50,000 |
計(税込) | – | – | 1071,500 |
【126万円】フッ素塗料×サイディング外壁
内容 | 面積/㎡ | 単価/円 | 価格 |
---|---|---|---|
仮説足場 | 250 | 700 | 175,000 |
高圧洗浄 | 200 | 200 | 40,000 |
養生 | 200 | 200 | 40,000 |
ひび割れ補修 | – | – | 30,000 |
シーリング打ち替え | 150 | 1,000 | 150,000 |
下塗り | 150 | 800 | 120,000 |
中塗り | 150 | 1,600 | 240,000 |
上塗り | 150 | 1,600 | 240,000 |
付帯部塗装 | – | 700 | 70,000 |
廃棄物処理・諸経費 | – | – | 50,000 |
計(税込) | – | – | 1264,000 |
【143万円】無機塗料×サイディング外壁
内容 | 面積/㎡ | 単価/円 | 価格 |
---|---|---|---|
仮説足場 | 250 | 700 | 175,000 |
高圧洗浄 | 200 | 200 | 40,000 |
養生 | 200 | 200 | 40,000 |
ひび割れ補修 | – | – | 30,000 |
シーリング打ち替え | 150 | 1,000 | 150,000 |
下塗り | 150 | 800 | 120,000 |
中塗り | 150 | 2,100 | 315,000 |
上塗り | 150 | 2,100 | 315,000 |
付帯部塗装 | – | 700 | 70,000 | 廃棄物処理・諸経費 | – | – | 50,000 |
計(税込) | – | – | 1434,500 |
見積書の項目やチェックポイントについては下記の記事で詳しく解説しているので、合わせてお読みください。
40坪の外壁塗装の費用相場が変わる3つのパターン
修繕や補修が多い
外壁の劣化が進むと表面にクラックとよばれるひび割れが発生します。
クラックにも2段階あり、幅0.3mm・深さ4mm以下の表面のみに入るクラックを「ヘアクラック」、幅0.3mm・深さ5mm以上で建物の構造自体に入るクラックを「構造クラック」と言います。
ヘアクラックは塗装で重ね塗りをするだけでヒビを埋める事もできますが、構造クラックはひびが深いためシーリング材等を用いて修繕をする必要がありあます。
1カ所ごとに費用がかかるためクラックが多いほど費用が高くなります。
また、外壁の剥がれなどが起きている場合も同様です。
3階建て
建物の高さが高いほど足場の費用は高くなります。
同じ延床面積40坪でも1フロア20坪の2階建てと1フロア13坪の3階建ての家だと後者の方が足場代が5~10万ほど高くなります。
また、高台にあって足場の運搬が困難な家や坂道に家が建っており足場が組みにくい家でも同じく足場代が高くなる傾向にあります。
中間マージンが多く乗せられている
中間マージンとは手数料のことで塗装の原価と塗装業者の利益の他に塗装業者へ仕事お願いした業者の利益のことです。
中間マージンの載せ方は業者によっても異なるので、比較的に抑えている業者もあれば高額なマージンが発生する業者もいます。
注意しておきたいのは、ハウスメーカー・大手リフォーム会社・訪問販売の業者です。
実際に見積もりを取られた方が「異様に高い」と思われて相談をしてくるケースが非常に多いのが現状です。
現在、ハウスメーカーや訪問販売の営業マンから見積もり書をもらっているのでしたら他にも見積もりを取ってみて価格を比較するのが良いでしょう。
40坪の外壁塗装を相場以下で行う5つのコツ
相見積もりを取る
1社からの見積もりでは工事内容や金額が正確なのか判断しにくいです。
2-3社からの相見積もりを取ることで最適な提案や我が家の正しい相場を把握することができます。
中には10社近くから相見積もりを取る方もいらっしゃいますがかえって迷ってしまうので3社程度が最適な見積もり件数と言えます。
閑散期に行う
塗装の人気時期は春・秋、閑散期が夏・冬です。
雨天では塗料が乾燥しないため塗装は湿度が80%以下、気温が5℃以上の環境でないと工事ができません。
そのため天候が安定している春と秋の時期に工事を依頼する方が多いです。
しかし自社で職人さんを抱えている塗装店さんは夏場や冬場に工事がないと困るので閑散期のキャンペーンを設けているケースもあります。
雨が降ったら工事を中断するため、工期を春秋に比べて長く確保する必要があり、長期間足場がかかりっぱなしになるデメリットもありますがその分相場より安めに工事ができる可能性も高いです。
付帯部は塗料のグレードを下げる
付帯部の塗装は外壁に使った塗料と同じ塗料で提案が出るケースが多いです。
しかし付帯部はそもそも外壁に比べて紫外線の影響を受けにくかったり、日焼けや色あせが目立ちにくい場所が多いため外壁はシリコン樹脂塗料、付帯部はウレタン樹脂塗料など外壁の塗装に使った塗料よりもグレードを下げた塗料で工事をすることもできます。
助成金や補助金を利用する
外壁塗装には各自治体によって補助金や助成金が出ているケースがあります。
目安としては10万円前後の助成金が出ているケースが多いです。
原則的に助成金の申請は着工前に行う必要があります。
うっかり申請前に着工してしまって助成金がもらえなくなってしまった、といったことにならないようにしましょう。
>>【2021年度】外壁塗装の助成金でおトクに!受け取る方法と申請の流れを解説
地元密着型の塗装店にお願いする
基本的には大手で幅広い地域で対応している会社よりも地元密着型の職人さん数人でやられているような個人事業主の塗装店さんの方がお得な提案が出やすいです。
片道30分~1時間ほどの距離なら無理に地元にこだわる必要はありませんが、あまりに遠方の会社に依頼をすると現場に通う交通費が追加でかかってしまったり一日に工事に取り掛かれる時間が短くなってしまうので注意しましょう。
40坪の外壁塗装費用を計算する方法
外壁の面積を算出する
まずはお家の外壁の面積を求めます。一般的な見積もり書は坪数でなく「㎡(平米)」で記載されていますので、坪数を㎡に換算してお家の塗装される面積がどれくらいあるのか知っておく必要があります。
外壁の塗装面積(㎡)=延べ床面積(1~3階合計)×1.2
1.2という値は係数です。1.1~1.4ですが1.2が使われることが多いです。
床面積がわからないという方は下記の坪数と外壁面積の概算を把握しておきましょう。
2階、3階の場合は建物によって差が大きいので、延べ床面積がわからない状態での概算は困難です。
1階部分(㎡) | 2階部分(㎡) | 塗装面積(㎡) | |
---|---|---|---|
例1 | 70 | 70 | 168 |
例2 | 70 | 75 | 174 |
3階になると一概に外壁の面積はこれとは言えなくなるので、それぞれの階の延床面積を把握したうえで計算することをおススメします。
面積×塗料の単価を掛け合わせる
アクリル | シリコン | フッ素 | 無機 | |
---|---|---|---|---|
単価 円/㎡ | 1,400~1,600円 | 2,300~3,000円 | 3,800~4,800円 | 4,500~5,500円 |
耐用年数 | 約5~7年 | 約7~10年 | 約15年~ | 約15年~ |
※3回塗り・同じ塗料の種類でも商品によって耐用年数も異なります。
ここで先ほど算出した塗装面積と塗料の単価をかけて塗装費用を計算することができます。
※シリコン塗料の場合
参考塗装面積 | 塗料の単価 | 費用 |
---|---|---|
160(㎡) | 2,500 (円/㎡) | 400,000(円) |
170(㎡) | 2,500 (円/㎡) | 425,000(円) |
180(㎡) | 2,500 (円/㎡) | 450,000(円) |
付帯費用
40坪の相場 | |
---|---|
雨樋 | 約3-4万 |
破風板 | 約3-4万 |
軒天 | 約2-3万 |
※成約実績を基に算出
劣化状況によって、塗装で済むのか交換や修理が必要なのか見極めが必要です。
付帯部の塗装は絶対に必要という訳ではないので、外すこともできます。
ただし、外壁塗装のタイミングで塗装を行うタイミングとも言えますので、よっぽどのことがない限りは一緒にメンテナンスをすることをお勧めしています。
足場代や諸経費の追加
足場代は費用の中で大きなウェートを占めます。
足場の相場単価::600円~1000 円/㎡
足場架面積 = (建物の外周(m) + 8m) × 家の高さ(m)
目安:1階建て=3.5m、2階建て=6m、3階建て=8.5m
足場にかかる費用 = 足場架面積 × 平米単価 (600~1,000円)
そのため建物階数が高くなると足場代の費用は高くなります。
また、足場組みには相当のお金がかかるので、「足場代は無料」とかたってくる業者は、別の費用に足場代をこっそり上乗せしている可能性があります。
足場の料金を受け取っていなかったら、その企業は赤字になってしまいます。
- 養生:200~300 円/㎡
- シーリング・パッキン補修:15~20万円
- 高圧洗浄:200~250円 円/㎡
- 他経費:工事費用の5%前後
40坪の外壁塗装の相場を把握したら行うステップ
見積書が手元にあり高いと感じている方
高いと感じた方は、あまりメジャーでないが価格の高いオリジナル塗料を使用されていたり、塗装店以外からの高額なマージンが取られているケースがあります。
また本来必要ではない工事が見積もり書に入れられているケースがあるので気をつけましょう。
見積り書を持っていて相場より安すぎると感じる方
施工店が無理をして安くしている可能性があります。
不自然に安い場合はその料金分どこかにしわ寄せが来ているかもしれません。
例えば、塗料を本来より薄く塗って塗料代を浮かせるといったことです。
本来より薄く塗られてしまいますが見た目的には気づかないものの、たった数年で塗料が剥がれ落ちてきてしまうケースがあります。
見積りが一つの業者からでていない
実際の相場は、現地調査を行って複数見積を取ることで見えてきます。
1社ではその業者が提案する工事内容が適切なのか、金額は高すぎないのかわかりにくい状態です。
工事が終わってから実はあの工事は相場より高かった・・と気づく方は少なくありません。
まずは他の塗装業者からの見積もりを2-3つ受け取り内容を比較してみることをお勧めします。
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40坪のお家の外壁塗装に関してよくある質問
屋根塗装の40坪の相場はいくらぐらいですか?
おおよそ50~100万円ほどです。
ただし、使う塗料や屋根の広さや、屋根材によって変わりますので一度見積を取ってみることをおすすめします。
外壁塗装と屋根塗装を同時にやると相場はいくらぐらいになりますか?
110~170万円ほどが多いです。
ただし、こちらも使う塗料や面積によって変わるので詳細な数値は見積をもらってからでないと把握出来ません。
また、外壁塗装と屋根塗装は別々のタイミングでもできますが一緒に行うと20万円ほどかかる足場代が一回の支払いで済むのでまとめて行う方がお得です。
外壁塗装をハウスメーカーに頼むといくらぐらいになりますか?
200~300万円であることが多いです。
実際に、ハウスメーカーから見積もりをもらってから高いという理由で、多くの方からお問い合わせを頂きます。
塗装店から見積をだしてもらうと人件費やマージンがないのでほとんど同じ工事内容でも50~100万円ほど安くなる方も珍しくありません。
まとめ
ここまで40坪のお家の外壁塗装の相場について紹介してきました。
- 40坪のが壁塗装の相場は100-120万円
- 壁の補修が多くや階数が高いと相場より高くなりやすい
- 塗装をする時期や業者を選ぶことで費用を抑えられる
外壁塗装といってもお家によって多種多様なので、相場はあくまで目安としてとらえておくとよいでしょう。
本当のお家の相場は複数の職人さんに実際にお家の状態を見てもらうことで正確な費用が見えてきます。
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