外壁塗装に使うシリコン樹脂塗料の性能はどれくらい良いのか?

外壁塗装に使うシリコン樹脂塗料の性能はどれくらい良いのか?

シリコン樹脂塗料とは?

シリコン樹脂塗料は、7~8割の戸建て住宅の外壁塗装に使用される定番の塗料です。

フッ素樹脂塗料の次に耐用年数が長いことに加え、単価が安いのでコストパフォーマンスが高い塗料として人気を帯びています。

今回は、シリコン樹脂塗料のメリット・デメリットについてご紹介いたします。

シリコン樹脂塗料のメリットとデメリット

メリット

  • とにかく費用対効果が一番良い

先ほども述べましたが、現在数ある塗料の中で一番コストパフォーマンスのいいのがシリコン樹脂塗料になります。

耐用年数が長いわりに単価が安いお得な塗料ということが大きなメリットです。

塗料の種類 耐用年数 特徴
無機塗料 15年~ いわゆる自然界にあるものを使った塗料で、高性能塗料のため高価。
かなり耐久性に優れていて、耐用年数も一番長い。
自然に優しい塗料として注目を浴びている。
フッ素樹脂塗料 15~20年 無機塗料の次に性能も価格も高い塗料。
耐候性、親水性、防カビ等にも優れているため、大型建築物(スカイツリー等)に使用されている。
シリコン樹脂塗料 10~15年 現在主流となっている塗料。
総合的に見て、一番性能も価格もバランスがいい塗料として人気。
ラジカル塗料 10~15年 シリコン樹脂塗料よりも性能がいいと注目されている新しい塗料。
以前から塗膜劣化の大きな原因だったラジカルを制御し、さらに耐久性が強くなった塗料。
ウレタン樹脂塗料 8~12年 ひと昔前に流行った塗料。
ひび割れに強く、シリコン樹脂塗料よりも安価。
しかし、耐久性はシリコン樹脂塗料に劣る。
アクリル樹脂塗料 5~7年 他の塗料と比べて耐久性が劣るため、現在は滅多に使用されない塗料。
ただ、安価で色も豊富のため、何回も塗り替える予定がある人向け。

デメリット

  • 塗膜がひび割れしやすい

シリコンは元々柔軟性を持つ成分ですので、塗装後は柔らかめの塗膜になります。
しかし数年以上経つと塗膜が固くなり建物に地震等の大きな力が働いて動いた場合、ヒビが入る可能性があります

建物に大きな力が働くことはあまりないかとは思いますが、できるだけ家の耐久性を強くしたい方は、シリコン樹脂塗料の耐用年数内(10~15年)に再度塗装するか、耐久性の高い塗料を選ぶほうが安心かと思います。

シリコン樹脂塗料の特徴

特徴1 耐熱性(熱に対して強い)

シリコンは料理器具等でも注目されているとおり、熱にとても強い塗料になります。(もちろんフッ素樹脂塗料等も強いです)

どれくらい強いかというと、約600℃に耐えるほどの高耐熱成分です。
(近年人気が出ているアクリルシリコン樹脂塗料は、耐熱性が200℃前後です。)


そのため、屋根塗装の遮熱塗料としてシリコンがよく使用されています。

以下の図は、よく使用される日本ペイントのシリコン系遮熱塗料「サーモアイSi」の性能を表しています。
遮熱性
サーモアイSi | 日本ペイント

見てみると、通常の塗料に比べて遮熱性が高いことがわかります。

特徴2 耐候性(外壁が変色、変形、劣化を抑えてくれる)

フッ素樹脂塗料に続いて耐候性が高いのが、シリコン樹脂塗料です。

以下の図は、日本ペイントのシリコン樹脂塗料「パワーオーデフレッシュSi」の耐候性を表したものです。

オレンジ色の線がシリコン樹脂塗料、青色の線がフッ素樹脂塗料で、フッ素樹脂塗料の次に耐候性が高いことがわかります。

耐候性
パワーオーデフレッシュF | 日本ペイント

その他にも、親水性(水が相性がいいため、雨で外壁の汚れを落としてくれる)防藻性・防カビ性(カビや藻の発生を抑える)等といった性能を兼ね備えています。

ただ、各メーカーが出している塗料によって性能が異なりますので、必ず塗装業者から提案された塗料の性能を確認してください。

おまけ:シリコン含有率で耐用年数が違う?

塗料が持つさまざまな性質は、塗料に含まれる樹脂によって全く異なります。

樹脂というのは、フッ素やシリコン、アクリル、ウレタン等といった塗膜の性能を左右する主成分のことをさします。

この成分が多いのと少ないのでは、もともと各樹脂が持っている性能が発揮されません。
つまり、シリコン樹脂塗料で塗装するなら、シリコンの含有率が低い塗料を避けなければならないのです。

ですので使用する塗料に不安であれば、ぜひメーカーか塗装業者に聞くようにしてください。