ファイン4Fセラミックの特徴は?メリットデメリットと注意点を解説

ファイン4Fセラミックの特徴は?メリットデメリットと注意点を解説

日本ペイントは言わずと知れた大手塗料総合メーカーです。

130年以上の歴史と実績をもつ日本ペイントは、日本で初めて塗料製造に成功して以来、高い技術力で数多くの商品を手がけてきました。

そんな日本ペイントが世界で初めて開発に成功した樹脂の塗料が発売されています。
それがファイン4Fセラミックです。

2005年に発売されて以降、多くのお客様から選ばれ続けている超ロングセラー商品です。

こちらの記事ではファイン4Fセラミックについてご紹介いたします。

ファイン4Fセラミックとは?

世界で初めて開発に成功した4フッ化フッ素構造

ファイン4Fセラミックは、日本ペイントが初めて開発に成功したフッ素構造の4フッ化フッ素セラミック樹脂塗料です。

従来のフッ素塗料に使用されているフッ素樹脂は「3フッ化塩化エチレン(3フッ化フッ素)」を主成分とした重合体です。

この3フッ化フッ素には塩素原子が含まれているため、塩素原子による劣化が弱点となっていました。

ファイン4Fセラミックでは、そんな劣化原因の塩素原子の替わりに、もう一つのフッ素原子とセラミック変性樹脂(無機系)を加えるという、画期的な発想を塗料技術に活かすことに成功しました。

この技術で生まれた樹脂が、4フッ化エチレン(4フッ化フッ素)です。

それにより、従来の3フッ化フッ素樹脂の性能をはるかに越える耐久性のフッ素塗料が誕生しました。

ターペン可溶2液性塗料

ファイン4Fセラミックは「ターペン可溶2液性」の塗料で、油性塗料を意味しています。

2液性というのは、主剤と硬化剤を混ぜ、水またはシンナーで希釈して使用する塗料のことを言います。

逆に1液性というのは、主剤のみを水またはシンナーで希釈するものを指します。

ターペンとは塗料用のシンナーで、塗料を希釈するために使用します。

つまり、ターペン可溶2液性=主剤+硬化剤+シンナーで希釈して使用する塗料です。

硬化剤を入れると、化学反応を起こし塗膜を形成させます。

硬化剤を入れると硬化が始まっていくため、塗料の作り置きはできません。

使用する分を都度作らなければならず、少し手間のかかる塗料ですが、水性塗料に比べ耐久性が高いのがメリットです。

水性塗料と油性塗料の違いについては、下記の記事をご覧ください。

ファイン4Fセラミックのメリット

ファイン4Fセラミックには独自の特徴がいくつかあります。

ロングセラーになっている理由であるメリットをご紹介いたします。

メリット①
一般フッ素塗料を超える耐候性

先述の通り、ファイン4Fセラミックは世界で初めて開発に成功した4フッ化フッ素樹脂を使用しています。

この4フッ化フッ素は、劣化原因であった塩素分子の替わりに、フッ素原子とセラミック変性樹脂を加えることで誕生しました。

フッ素の弱点であった紫外線に弱い塩素原子を無くすことで、従来の3フッ化フッ素樹脂塗料よりもはるかに高い耐久性を実現しています。

三フッ化フッ素と四フッ化フッ素

また、劣化促進試験機で塗膜に強い紫外線を与える試験では、従来のフッ素塗料よりも高い耐久性を示しています。
1回の塗装で長期的に家を守ることが可能です。

メリット②
親水化をはるかに越える超低汚染性

外壁の雨すじ汚れは、外壁に付着していた汚れが降雨時に汚濁水となって垂直面を流れ落ち、その時に汚れ物質が塗膜に付着することで発生します。

この雨すじ汚染を防止するためには、塗膜表面を水に塗れやすくすることが最も有効であることがわかっています。

この水に塗れやすい性質(水が壁に馴染む)性質を親水性といいます。

ファイン4Fセラミックは、従来の塗料の塗膜に比べ、より高いレベルの親水性を示しています。

塗膜を親水化することで汚れが付着しにくくなるのと同時に、雨が降ったときに付着した汚れが雨水といっしょに流れ落ちやすくなります。

また、ファイン4Fセラミックは「防カビ・防藻効果」も持ち合わせているため、カビや藻からの汚染もしっかりと防ぎます。

これにより、長期的にキレイな外観を保つことが可能となります。

メリット③
透湿性塗膜で内部結露を防ぐ

ファイン4Fセラミックは透湿性のある塗膜です。

透湿性のある塗膜は、分子の大きい雨水は遮断し、分子の小さい水蒸気を通します。

その為、躯体内の湿気を徐々に外に放散し、内部結露や塗膜の膨れを抑制します。

ただし、透湿機能を越える水分が廻っている場合は、塗膜の膨れが生じる場合があります。

水が廻りやすい部位は塗膜の裏に水が入らないよう、注意して施工することが必要です。

メリット④
ランニングコストを削減できる

ファイン4Fセラミックはフッ素塗料のため初期費用は高くなりまが、ランニングコストの面で考えると安く抑えられます。

一般的なシリコン塗料が「15,000円前後/缶」に比べ、フッ素のファイン4Fセラミックは「50,000円前後/缶」します。

その為、シリコン塗料と比較すると初期費用は大幅に上がります。

しかし今後40年間前後を、耐用年数10年~13年のシリコン塗料で3回工事を行うのと、耐用年数15年~20年のフッ素塗料で2回工事を行うのとでは生涯にわたってのランニングコストに大きな差がでます。

フッ素塗料は初期費用が懸念されることが多いですが、ランニングコストで考えると安く抑えられます。

一方で、初期費用を抑えたい方や、10年後に引っ越すかもしれない、という方にはシリコン塗料をおすすめします。

ファイン4Fセラミックのデメリット

ファイン4Fセラミックはメリットしかないのでは?と思うかもしれませんが、デメリット面も存在します。

人によっては大きなデメリットになりますので、デメリット面もしっかりと確認しましょう。

デメリット①
水性塗料に比べ臭いがある

ファイン4Fセラミックは油性塗料のため、水性塗料に比べ臭いが発生します。

臭いに敏感な方は水性塗料をおすすめします。

工事中は、窓をビニールで覆うため、作業が終わるまで換気がしにくい環境になります。

塗料の臭いは室内にこもることがありますので、臭いに敏感な方には少しきつく感じます。

乾燥するにつれ少しずつ和らいできますが、人によっては頭痛やめまいなど、体調不良を起こす場合もあります。

臭いの面で心配な方には「水性塗料」をおすすめします。

また、臭いが心配でも油性塗料を使いたい!という方は、下記の方法で軽減できます。

①作業中は外出する…作業中が一番強く感じます
②部分的に窓を開閉できる養生にしてもらう…作業前後に換気しましょう
③開閉できる窓のそばに扇風機を置く…風の流れを作り効果的に換気できます
④マスクを着用する…100%は防げません

工事中の臭いについての詳細は、下記の記事をご覧ください。

デメリット②
初期費用がかかる

ファイン4Fセラミックはフッ素塗料のため、ランニングコストは抑えられる反面、初期費用が高くなります。

お子さんがいらっしゃる方は、学費や生活費などと合わせて検討する必要があります。小学生~大学生のお子様には学費や部活動、娯楽費などの多くのお金がかかります。

今はまだ塗装ばかりにお金がかけられないという方にはシリコン塗料がおすすめです。

また、今の家に長く住むかわからない、10年後には引っ越す予定、という方もシリコン塗料がおすすめです。

塗料は高いものを選べばいいというわけではありません。各家庭の都合に合う塗料を選びましょう。

デメリット③
マットな仕上りにできない

ファイン4Fセラミックは艶の調整が可能です。

「艶あり・7分艶・5分艶・3分艶」と細かく艶加減を調整できますが艶なしはないため、完全マットな仕上りをご希望の方は、他の塗料と比較検討することをおすすめします。

艶加減でも家の見た目は変わりますので、心配な方は施工店に見本があるかどうか確認しましょう。

デメリット④
施工は慎重に行う必要がある

ファイン4Fセラミックは、優れた性能を発揮させるために、非常に敏感で強固な反応をするように設計されています。

そのため、水やアルコール類が塗料や硬化剤に入ると不具合に繋がることがあります。

施工方法や保管方法など、しっかりと確認しながら進めてもらいましょう。

ファイン4Fセラミックはこんな人におすすめ

ファイン4Fセラミックは下記のような方におすすめです。

・長期的に美観を保ちたい
・1回の塗装で15年~20年もたせたい
・初期費用がかかってもランニングコストは抑えたい
・臭いにあまり敏感ではない

この条件に当てはまらない方は、他の塗料と比較検討することをおすすめします。

まとめ

ファイン4Fセラミックは、非常に優れた商品と言えます。

しかし、ファイン4Fセラミックが全部の家に対してマッチするとは言えません。

塗料はそれぞれ特徴があり、家にもそれぞれの立地や材質、好みの仕上りがあります。

自分の家に合うかどうか、好みの仕上りになるかどうかなど、様々な視点から検討するようにしましょう。

とはいえ、この塗料がうちに合うのかわからない塗装についてよくわからないそもそもどこに頼むの?と不安な方がほとんどではないでしょうか?

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