外壁塗装の単価一覧表って参考になるの?見積もりの比較に単価は使えるのか

外壁塗装の単価一覧表って参考になるの?見積もりの比較に単価は使えるのか

ネット上にたくさんある外壁塗装の相場単価一覧は意味がない

外壁塗装の相場価格を調べていると、項目ごとの相場価格を一覧で掲載しているサイトがたくさん存在しますが、全く意味がありません。

中には、「この表の価格から金額が高かったり安かったりする場合は注意してください。」と記載している場合もあります。

ネット上に掲載されている単価に、具体的な根拠が示されていないものは参考になりませんので、お気を付けください。

なぜ意味がないのかをお伝えします。
ネット上の相場単価一覧は、例えば以下のようなものです。

外壁塗装 相場単価一覧表
部位 工程 内容 単価
外壁 下塗り シーラー 600~1,000円/㎡
中塗り・上塗り アクリル樹脂塗料 1,000~1,200円/㎡
ウレタン樹脂塗料 1,600~2,000円/㎡
シリコン樹脂塗料 2,200~3,000円/㎡
フッ素樹脂塗料 3,000~4,000円/㎡
断熱塗料 4,000~0,000円/㎡
光触媒塗料 4,000~0,000円/㎡
モルタルからサイディングへの葺き替え モルタルの撤去 2,000~3,000円/㎡
下地張り 1,300~1,000/㎡
サイディングの取り付け 約3,000円/㎡~
トタン屋根 下塗り シーラー塗料 600~700円/㎡
上塗り アクリル樹脂塗料 1,000~1,000円㎡
ウレタン樹脂塗料 1,000~2,040円㎡
シリコン樹脂塗料 1,500~1,720円㎡
フッ素樹脂塗料 3,000~4,200円㎡
断熱塗料 3,000~4,000円㎡
縁切り 縁切り 300円/㎡
瓦屋根 下塗り シーラー塗料 600~700円/㎡
上塗り アクリル樹脂塗料 3,000円㎡
ウレタン樹脂塗料 3,000円㎡
シリコン樹脂塗料 3,000~3,800円㎡
フッ素樹脂塗料 3,000~4,000円㎡
断熱塗料 3,000~4,000円㎡

外壁塗装の単価では適正価格を絶対に判断できない理由

見積書の価格が適正かどうかを単価表で判断できないのは、外壁塗装の見積書に2つの特徴があるからです。

  1. 外壁塗装の業界で項目ごとの正式な単価が決まっていない
  2. 外壁塗装は作業項目が多い

1. 外壁塗装の業界で項目ごとの正式な単価が決まっていない

一つ目の特徴は、項目ごとの正式な単価が決まっていないことです。

つまり塗装業者が見積もりを作る際に、比較されやすい項目の利益を減らして安く見せ、比較されにくい項目の利益を増やす、ということができてしまいます。

外壁塗装については、主要メーカーであれば『設計価格』という定価のようなものを公表していますので、その価格よりも高ければ「適正価格ではない」ということはできます。

ただ、メーカーも塗料名も塗り面積も詳細に記載しているのに単価が設計価格よりも高い、というケースは滅多にありませんので、『設計価格』で適正価格を判断できることも、やはりほとんどありません。

設計価格についての詳しい説明はこちら。

2. 外壁塗装は作業項目が多い

共通の単価が無いこととの合わせ技で、単価での適正価格判断を無意味にしているのが、作業項目の多さです。

ご自身の見積書を見ていただくとわかりますが、ひとくちに『外壁塗装』といっても、項目は多岐にわたります。

そもそも外壁の塗装だけを行うパターンというのはほとんど無く、同時に屋根雨樋外塀ベランダなどの塗装も行います。

項目が非常に多いこと自体は悪いことではなく、「言った言わない」などのすれ違いの防止や内容の再確認に役立つので、むしろ良いことです。

ただ、一つ一つの項目の単価は、作業範囲の広さや使用塗料によって大きく変わってしまう上、先に述べたように正式な単価が決まっていないため、自由に単価の操作ができてしまうのです。

外壁塗装の単価一覧表は、近所の別の塗装会社を探すために役立つ

では単価自体に全く意味がないのかというと、そんなことはありません。

 塗装会社のサイト上の単価表は比較材料になる

塗装業者さん(外壁塗装を実際に行っている業者)は、自社の見積もりの魅力をインターネット上でアピールするために、自分の会社のサイトに項目ごとの単価を掲載していることがあります。

塗装業者さんの単価一覧表は、塗装をしたいお客さんにとっては嬉しい情報です。

既に手元に見積書がある場合に、近所の別の会社に見積もりを依頼しようと思った時の前情報として、項目ごとの単価を見て『ある程度』比較することができるからです。

『ある程度』と書いたのは、結局は横並びの比較ができないからです。

見積書の詳しい比較方法については、こちらのページをご覧ください。

 塗装業者のサイト上の単価表には責任がある

塗装業者さんがサイト上に出す単価は、いい加減に出すことはできません。

なぜなら、別のお客さんがサイト上の単価表を見て見積もり依頼をしてきたお客さんに、サイト上の単価表と違う価格を提示すると、ウソになってしまうからです。

もちろん何らかの理由を付けて違う単価を出すこともできなくはないですが、お客さんの立場からすると裏切られた気持ちになることは容易に想像ができます。

外壁塗装は、施工をしてもらう業者さんとの信頼関係は非常に重要ですから、わざわざ裏切るような単価を自分のサイト上に掲載するようなことをする理由がありません。

そのため、塗装業者さんが出す単価はいい加減に出すことができないのです。

まとめ

外壁塗装の業界には、IT企業さん(塗装を実際には行っていない、インターネットに強い会社)が運営しているサイトがたくさん存在します。

すべてのIT会社さんの情報に意味がないとは言いませんが、

  • 責任を取る必要が無い情報
  • 根拠がない情報

があまりにも氾濫しています。

外壁塗装という10年に1度の大きな決断をしなければならないときに、根拠のない情報に踊らされないよう、是非ご注意いただきたいと思います。