ラジカル塗料はどれを選べばいい?選ぶコツを徹底解説!

ラジカル塗料はどれを選べばいい?選ぶコツを徹底解説!



この記事では、日本ペイントの「パーフェクトトップ」に代表される「ラジカル塗料」について解説します。
「ラジカル塗料って何?」
「他の塗料とどう違うの?」
「ラジカル塗料にはどんな種類があるの?」
とお悩みの方は是非ご覧ください。

ラジカル塗料とは?

実はラジカル塗料は「ラジカル制御塗料」というのが正しい名称です。

元々、ラジカルとは塗膜が劣化する原因ですがラジカル塗料とは、
その「ラジカル」成分を制御する技術が搭載されている塗料という意味だからです。

ラジカル塗料は「アクリル」や「シリコン」のように樹脂名ではありません。
そのため、「ラジカル制御のアクリル塗料」や「ラジカル制御のシリコン塗料」というものが存在します。

このように、厳密には「ラジカル」は「アクリル」や「シリコン」とは違う切り口で考えられるべきなのですが、
実際には「ラジカル塗料」は塗料の種類の一つとして「アクリル塗料」や「シリコン塗料」と並列で比べられることが多いです。
(少しややこしいですね)

シリコン塗料とラジカル塗料、結局どっちがいいの?

現在外壁塗装に使われる塗料の主力はシリコン樹脂の塗料です。
その昔はアクリル、そしてウレタン塗料になり、今はシリコン塗料全盛の時代です。

そしてシリコン塗料から主力の座をまさに奪わんとしているのがラジカル塗料です。

このページでは、ラジカル塗料にすることは決めたものの、どのメーカーのラジカル塗料にするべきなのか、各カタログを見ても全然違いがわからないと迷っている方を対象に説明していきたいと思います。

ラジカル塗料にするかどうか迷っている方はこちら

ちなみに、ウレタン塗料はウレタンを使っている塗料、シリコン塗料はシリコンを使っている塗料ですが、ラジカル塗料はラジカルを使っていません。

ラジカルとは塗料の劣化の原因となる物質で、そのラジカルの発生を従来より抑制するのが、ラジカル塗料です。

塗料選びよりも業者選び

大前提として、しっかりとメーカーの規定を守った希釈率で、正しい塗布量を守り、正しい乾燥時間を置いて、正しく塗装をしてもらう事の方が塗料のグレードよりも圧倒的に大事です。

確かに、アクリルよりもウレタン、ウレタンよりもシリコンと耐久性が上がりますが、いまや完全にシリコン塗料にその主力の座を奪われたウレタン塗料ですら、正しくしっかりと塗装をしてもらえれば10年を超える耐久性を保っているお宅も実際にあります。

塗料選びよりも塗装店選びの優先度の方が圧倒的に高い事を、絶対に忘れないで頂きたいと思います。


大手5社の主力ラジカル塗料ラインアップ

各メーカーの塗料比較なので、同じカテゴリーで比べなくてはいけません。

そもそも塗料は水性塗料と油性塗料(弱溶剤)があるのですが、今回は外壁塗装でシェアの大きい水性塗料に絞って見てみたいと思います。

今回比較するのは、大手5社の主力水性ラジカル塗料です。
シェア1位からエスケー化研株式会社、日本ペイント株式会社、関西ペイント株式会社、菊水化学工業株式会社、ロックペイント株式会社の順となっています。

企業名 塗料名 発売年
エスケー化研 エスケープレミアムシリコン 2014年11月
日本ペイント パーフェクトトップ 2012年9月
関西ペイント アレスダイナミックTOP 2016年3月
菊水化学工業 キクスイロイヤルシリコン 2016年6月
ロックペイント ハイパービルロックセラ 2015年6月

ラジカル制御型塗料の歴史

日本ペイント パーフェクトトップラジカル制御型の塗料は、日本ペイントがパーフェクトトップを2012年9月に発売されたことに端を発します。

アクリル樹脂塗料からウレタン樹脂塗料、そしてアクリルシリコン樹脂塗料とグレードがあがっていき、アクリルシリコン樹脂塗料が全盛となり、各社競争が激化してきたところに、樹脂のグレードではなく、新しい機能性を追加した塗料として登場したのがパーフェクトトップでした。

非常に目新しい技術であったことに加え、前年に下塗り材のパーフェクトサーフ、パーフェクトフィラー、パーフェクトプライマーを市場に投入し、パーフェクトシリーズとして浸透していた事もあり、専用の上塗り材として人気を獲得していきました。

そして業界首位のエスケー化研が2年遅れて、エスケープレミアムシリコンを更に約2年遅れて各社が参入してきたという構図になります。

ラジカル塗料とシリコン樹脂塗料

では改めて、比較してみてみましょう。

いくつか項目を追加して表を作ってみましたが、低汚染性、防かび、防藻はどの塗料も変わりませんでした。
ただ1点だけ違う項目があります。

企業名 塗料名 樹脂 低汚染 防かび 防藻
エスケー化研 エスケープレミアムシリコン シリコン
日本ペイント パーフェクトトップ アクリル アクリル
関西ペイント アレスダイナミックTOP シリコン
菊水化学工業 キクスイロイヤルシリコン シリコン
ロックペイント ハイパービルロックセラ シリコン

日本ペイントのパーフェクトトップだけ、樹脂がシリコン樹脂ではなく、アクリル樹脂となっています。

ラジカル塗料と言われているので、ラジカルという樹脂があると勘違いしてる人がいらっしゃいますが、上で説明した通りラジカル制御は機能性の話であり、樹脂名ではありません。

ですから、フッ素樹脂の塗料のラジカル制御型も当然ながらあります。

そして、アクリル→ウレタン→シリコン→フッ素の順に耐久性があがっていきますので、日本ペイントがラジカル制御型で成功したのを見て開発を進めた他社が、人気のパーフェクトトップと差別化するために、樹脂グレードをアクリルより上のシリコンにして発売をしたという事なのだと思います。

ラジカル塗料以外にも様々な塗料を比較して選びましょう

この記事ではラジカル塗料に絞って説明をしましたが、ラジカル塗料の他にも様々な種類の塗料があります。
塗料の種類によって、価格も耐久性も大きく異なりますので、色々と比較してみるのがおすすめです。
以下の記事で塗料の種類を幅広くご紹介していますので、気になる方は是非ご覧ください。

まとめ

今回は水性のラジカル制御型塗料で比較をしましたが、一般的には水性塗料よりも油性(弱溶剤)の塗料の方が少し性能は高いと言われています。

ですので例えばエスケー化研のエスケープレミアムシリコンとは別に、エスケープレミアムNADシリコンという油性の塗料も用意されています。

ただ当然水性塗料と比べて、匂いはきつくなりますので、ご近所などの関係も考慮しながら検討してください。

最後に、どの塗料を使うかという事よりなにより、どう塗ってもらうかの方が圧倒的に重要であるという事をもう一度念押しをしておきたいと思います。