外壁のタイル仕上げは本当にメンテナンスフリーなのか?

外壁のタイル仕上げは本当にメンテナンスフリーなのか?

マイホームの外壁を、憧れのタイル仕上げにリフォームしたい!

こんな夢を抱いている方の中に理由をお尋ねすると、返ってくるのは次のようなお返事です。

  • レンガ造りのようで格調が高いから
  • 一般住宅でタイル仕上げをしている人が少ないから
  • メンテナンスフリーだと聞いたから

たしかにタイル仕上げの外壁は塗装したモルタル仕上げやサイディング仕上げと比べると気品が高いのは間違いありませんが、果たして本当に「メンテナンスフリー」なのでしょうか?

タイル仕上げの外壁について、メリット・デメリットや「本当にメンテナンスフリーなのか?」について詳しく解説していきます。

タイル仕上げでも「完全メンテナンスフリー」ではない!

まず大切なことをお話しします。

住宅の外壁にはいくつもの仕上げ方法がありますが、完全メンテナンスフリーの方法は存在しません。

どんな方法で仕上げても、いずれメンテナンスを要する時期が訪れます。

今や多くの新築住宅に採用されているサイディング仕上げの外壁ですが、サイディングが普及し始めた1980年ころには「永久メンテナンスフリーの夢の建築材料」だともてはやされていました。

たしかに、サイディング外壁はそれまで主流だったモルタル外壁のようにひび割れを起こすこともなく、長い耐用年数を誇ります。

しかし、実際には当初予想されていたメンテンスフリーとは程遠いものでした。

未だに「塗り替えが不要の塗料です」といわれる製品もありますが、永久使用に耐える建築塗料なんて現在の技術では作り出すことができません。

タイル仕上げも同じです。

メンテナンスの手間が大幅に省略できるのは事実ですが、メンテナンスが「永久に不要です」というわけではないのです。

タイル仕上げの外壁、耐用年数は40年

タイル仕上げの外壁は、耐用年数が40年といわれています。

では、住宅の外壁仕上げの各方法について、耐用年数を比較してみましょう。

仕上げ方法の種類 耐用年数
モルタル塗りの塗装仕上げ 10~15年
サイディング仕上げ 30年
タイル仕上げ 40年

ご覧のとおり、タイル仕上げの外壁はほかの仕上げ方法と比べると圧倒的に長い耐用年数を誇っています。

ただし、いくら耐用年数が長いとしてもメンテナンスを怠っていれば想定されているほどの長持ちは期待できません。

メーカーが考える耐用年数は定期的なメンテナンスを加えた場合のものですから「完全放置でこのくらい大丈夫です」と言っているわけではないのです。

40年という圧倒的な耐用年数を誇っているタイル仕上げの外壁でも、メンテナンスを怠っていればほかの仕上げ方法よりも見た目が悪く、長持ちもしなくなるということはしっかりと覚えておきましょう。

メンテナンスフリーではないが、限りなくそれに近い!

「メンテナンスフリーなんて外壁仕上げは存在しない」といっても、タイル仕上げの外壁は限りなくそれに近い使用が可能です。

あえて言うのであれば「メンテナンスフリーに近い」という表現がもっとも正しいでしょう。

外壁に関して『メンテナンス』といえば、プロの業者にお任せして点検や必要な修繕をしてもらうことを指します。

外壁塗装では10年に一度、サイディングでも塗装を施している都合上はやはり10年に一度を目安に点検・修繕工事が必要になります。

タイル仕上げでは、目地にコーキングを使用している場合に限って10年未満での業者によるメンテナンスが必要ですが、大きなひび割れや剥落がない限り、ほぼ放置でも構いません。

年に1~2回くらい、家庭用のホースで水洗いをしてあげるだけでも、十分に美しさを保つことができます。

タイル仕上げの外壁は「メンテナンスフリーに近い」のだと考えておけば良いでしょう。

タイル仕上げのメリットとデメリット

タイル仕上げの外壁のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリットとデメリットを理解しておけば、タイル仕上げが「メンテナンスフリーではない」ことが十分に理解できるはずです。

タイル仕上げのメリット①
格調高い外観に仕上がる

タイル仕上げの外壁は、モルタル塗りの塗装やサイディング仕上げと比べると圧倒的に格調が高く、高級感が漂います。

タイル仕上げに使用するタイルの材質は、次の3種類が挙げられます。

  • Ⅰ類(磁器質)
  • Ⅱ類(せっ器質)
  • Ⅲ類(陶器質)

外壁に使用されるタイルの多くはⅠ類・Ⅱ類のもので、Ⅰ類の磁器質はツヤのある美しい仕上がりが、Ⅱ類のせっ器質は自然な温もりを感じる仕上がりが期待できます。

タイル仕上げが持つ特有の凹凸が細やかな陰影を生むことで立体感を演出し、外壁を格調高いものへと仕上げてくれます。

塗装でも下地に弾性がある塗料を使用して凹凸や模様を生むことは可能だし、サイディングでもまるで自然な石材や木材のような印象を持つ製品がありますが、タイル仕上げが生み出す自然な表現力には敵わないでしょう。

タイル仕上げのメリット②
防水性が高い

タイル仕上げの外壁は高い防水性を誇ります。

Ⅰ類の磁器質に関しては、吸水率3.0%以下でほとんど水分を吸収せず表面ではじく力をもっています。

Ⅱ類のせっ器質でも吸水率は10.0%以下です。

外壁のサイディングや屋根のスレートのようにコンクリート質を主材としている建築材料の吸水率が30%程度であることと比較すると、いかにタイル外壁の防水性が高いのかが理解できるでしょう。

外壁にとって、外部からの水分をどれだけ寄せ付けない性能を保つのかは大きな課題です。

外壁に使用されるタイルではほぼ10%を下回ることに成功しているので、防水性という面では完成しているといっても過言ではないでしょう。

さらに、スーパーセラミックスと呼ばれる非焼成タイプのものでは吸水率はわずか1%以下という性能を持っているため、まったくと言ってもいいほどに水分を寄せ付けない性能が備わっています。

タイル仕上げのメリット③
日常のメンテナンスが自分でもできる

外壁のメンテナンスは、外壁のプロ業者に全面的にお任せするのが基本です。

外壁の劣化具合をはかるには数多くの外壁を施工してきた経験が必須だからです。

また、手が届かない高所での作業も多いため、素人の方には危険な作業となる点も無視できません。

ところが、タイル仕上げの外壁は、日常のメンテナンスはご自分でも可能です。
方法はいたって簡単で、ご家庭用のホースを使って水をかけるだけです。

あまり水圧が強いものでなければ高圧洗浄機を使うのも良いでしょう。

レンガ調のようにタイルの表面に小さな凹凸が多いものであれば、凹凸部分にコケが生えることがありますが、強めの圧力で水をかければ十分にキレイになります。

表面や目地にコケが生えてしまい、繁茂してしまうと、タイルや目地を侵食して傷める原因となるため、できるだけ除去しておきたいところです。

手が届く範囲の汚れは、柔らかいスポンジなどに薄めの中性洗剤を含ませて軽く磨くだけで、驚くほどにキレイになります。

注意しておきたいのが『酸性』の洗剤は使用しないことです。

タイルを固定しているモルタルはアルカリ性を持っているため、酸性の洗剤を使用すると下地を傷めてしまい、ひび割れや剥落の原因になります。

カビが生えているからといって、トイレやお風呂で使用するカビの除去剤などを使用するとかえってタイルを傷める結果となるので要注意でしょう。

タイル仕上げのデメリット①
リフォーム費用が高い

タイル仕上げの外壁は、リフォーム費用がほかの仕上げと比べて高くなります。

使用するタイルのグレードによってリフォーム費用に差がありますが、30坪の住宅でリフォームの総工費が210~480万円程度になります。

外壁塗装の相場が100~140万円、サイディングへの張り替えでも200万円前後が相場となるので、タイル仕上げの外壁は「もっとも高い仕上げ方法」だといえます。

一度リフォームしてしまえば、40年もの耐用年数を誇るためその間のリフォーム費用がかかりません。

長い目でみたときにはリフォーム回数が少なくなるため、トータルコストは大幅に抑えられることになりますが、やはり最初に大きなお金が必要だといわれると腰が引けてしまうという方も多いでしょう。

タイル仕上げのデメリット②
コーキングを使用している場合は定期的なメンテナンスが必須

タイル仕上げの外壁では「モルタルの下地」に施工することになりますが、モルタルの施工では、大きなひび割れが起きないように『誘発目地』を施工する場合があります。

モルタルやコンクリートの外壁では、一箇所にかかった負荷が全体に伝わって歪みが生じてしまうため、力を逃がすための目地を設けます。

これが『誘発目地』です。

誘発目地はクッション性が必要となるため、弾性があるコーキング剤を使用します。

ところが、コーキング剤はゴムのような材質であるため耐用年数が短く、一般的には10年も使用できないといわれています。

タイル自体の耐用年数は非常に長いのですが、下地のモルタルが使用に耐えられなくなってしまうとタイルの剥落を招きます。

もし誘発目地を設けるために下地にコーキングを使用している場合は、コーキングのメンテナンスだけは欠かせません。

7~10年を目安にプロ業者に点検してもらい、コーキング剤の補充をおこなう『増し打ち』や、古くなったコーキングを撤去して新調する『打ち替え』が必須になることを覚えておきましょう。

タイル仕上げのデメリット③
イメージチェンジが難しい

外壁の大規模なメンテナンスを思い立つきっかけとして「イメージチェンジ」が大きな理由になることも少なくありません。

たとえば、新築時は子どもたちが小さく、淡いパステル調の外壁が可愛らしくて好みだったとしても、10年、20年も経てば子どもたちも巣立っているので、落ち着きがある色調にイメージチェンジしたいと考えるでしょう。

モルタル塗りの塗装仕上げでは違う色調の塗料を使うだけ、サイディングでも塗り替えや張り替えによって容易にイメージチェンジが叶います。

ところが、タイル仕上げの外壁だけは、そう簡単にはイメージチェンジができません。

釉薬(ゆうやく)という薬品でコーティングされたタイルの表面は、塗料が密着しにくいため重ね塗りには向きません。

かといって、カラーやデザインを変えるには既存のタイルを剥がして別のタイルに張り替えることになります。

張り替えにもやはり210~480万円程度の費用がかかるのですから、イメージチェンジしたいくらいの簡単な理由では安易に支払える金額ではないでしょう。

遠くない将来にイメージチェンジをするかもしれないと考えるのであれば、タイル仕上げは見送ったほうが賢明です。

「メンテンスフリーです」と強調する業者には注意!

外壁のリフォーム業者の中には、タイル仕上げの施工を勧めたいばかりに「メンテナンスフリーです」とか「永久にメンテナンスが不要です」といったセールストークを使う営業マンがいます。

ここまでで説明したとおり、永久にメンテナンスが要らない外壁の仕上げ方法は存在しません。

もしかすると将来的には実現するのかもしれませんが、現在の技術では不可能です。

つまり「メンテナンスフリーです」とか「永久にメンテナンスは不要」などといったセールストークを使う営業マンの話を信用してはいけません。

メンテナンスフリーだと聞いていたのに目地がカビで黒ずんでしまった、年数が経って一部が剥落したといったトラブルは、正しく施工されていても環境次第では想定の範囲内です。

ほかの外壁仕上げと比べると圧倒的にメンテナンスの手間は省略できますが、完全なメンテナンスフリーではないと心得ておきましょう。

タイル仕上げのメンテナンスはDIYでもできる?

タイル仕上げの外壁にひび割れが発生した、一部が剥落したといったトラブルが発生した場合は、DIYでもメンテナンスできるのでしょうか?

結論は「NO」です。

素人がDIYで補修メンテナンスをしてしまうと、症状がさらに悪化してしまうおそれがあります。

まず、ホームセンターなどでタイル用の接着剤を買ってきて、一応は張り付け補修ができたとしても、素人のDIY補修では時間が経たずにまた剥落してしまうでしょう。

タイルを張り付ける場合は下地の補修も含めてしっかりと施工する必要があるので、DIY補修ではしっかりと密着せず、再度の剥落が起きてしまうでしょう。

また、タイルの一部が浮いた状態になっている場合も要注意です。

タイルが浮いている場合は、専用の点検ハンマーを使って音や感触を確かめる必要があります。

これを真似して素人が金づちで叩いたりすると、タイルが破損してさらに症状が悪化してしまうので、絶対に真似をしてはいけません。

タイル仕上げの外壁へのリフォームや施工後のメンテナンスは、信用できるプロの業者にお任せするのがベストなのです。

タイル仕上げを知り尽くした施工業者なら安心!

「メンテナンスフリー」や「メンテナンス不要」といった甘い言葉を使ってリフォーム工事の契約を獲得しようとする悪質な業者がたくさん存在するなかで、本当に良質な施工業者を探すのは大変です。

外壁をタイル仕上げにリフォームしたい、タイル仕上げの外壁をメンテナンスしたいという方は、ぜひ外壁塗装パートナーズにご相談ください。

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