ハウスメーカーの外壁塗装を徹底解説!マイホームの施工業者に依頼するべきではない?

ハウスメーカーの外壁塗装を徹底解説!マイホームの施工業者に依頼するべきではない?

大手のハウスメーカーで住宅を建てると、定期的なメンテナンスなども含めて営業マンが末永いトータルサポートを提供してくれますが、問題はお値段。
外壁塗装も大手ハウスメーカーに頼むと相場より格段に高くなります。
でも「ハウスメーカーで建てたのなら、高くてもハウスメーカーにお願いしないと…」と考えてしまいがちですよね。

はっきりいいましょう。
その考え方は大間違いです。
大手ハウスメーカーで建てた住宅でも、外壁のメンテナンスまでお任せする必要はまったくありません。

なぜそう言い切ることができるのでしょうか?

ここでは、大手ハウスメーカーの外壁塗装について、裏のウラまで徹底解説しましょう。

実は低い?大手ハウスメーカーの業界シェア

ここで質問です。
みなさんのマイホームは大手ハウスメーカーが建てた住宅ですか?
それとも、地域密着の工務店などが建てた住宅でしょうか?

積水ハウス・セキスイハイム・大和ハウス・住友林業・三井ホーム・エスバイエル・パナホーム・ヘーベルハウス…

住宅展示場などでは大手ハウスメーカーが軒を連ねているので、さぞや大手ハウスメーカーのシェアは巨大なのだろうと想像するでしょうね。

ところが、実は大手ハウスメーカーの業界シェアはなんと15%足らず。
残りの85%以上は、年間の施工件数が1,000件未満の中堅メーカーや小規模な工務店が占めているのです。

こんなにもシェアが狭いのですから、大手ハウスメーカーも必死になります。
新築住宅の施工だけでは売り上げが足りないので、アフターサービスの名目で顧客の囲い込みを狙うわけです。

大手ハウスメーカーのセールスは「殿様商売」

大手ハウスメーカーのアフターサービス部門は、自社で住宅を建てた施主に自信をもって工事を勧めてきます。
定期的にアフターサービスのセールスを受けるので、施主も大した抵抗感なく営業マンのトークに耳を傾けるでしょう。
この時点で、すでに通常の外壁塗装業者とは立場に大きな差が生じています。

多くの外壁塗装業者は「待ち」のセールスに徹することになります。
看板・広告・ホームページ・紹介など、とにかくマイホームの塗り替えをしたい方からの依頼がくることを心待ちにするのです。
また、営業マンを抱えている塗装業者は飛び込み営業で工事を獲得しますが、見知らぬ会社の飛び込みセールスでは「悪質業者じゃないの?」という警戒心にさらされてしまいます。

ところが、大手ハウスメーカーのセールス方針は違います。
「マイホームを建ててくれたハウスメーカー」という大きな信頼をベースに、アフターフォローの名のもとでセールスできる、いわば「殿様商売」なのです。

大手ハウスメーカーの外壁塗装・メリットとデメリット

大手ハウスメーカーに外壁塗装を任せることで得られるメリットと起こり得るデメリットを解説しましょう。

大手ハウスメーカーの外壁塗装・3つのメリット

大手ハウスメーカーに外壁塗装を任せることで得られるメリットは次の3つです。

  1. 大手のブランド力を活かした保証が得られる
  2. 職人のネットワークを活かして安定した工期が約束される
  3. 大手の名を傷つけない品質が約束される

まず「大手ハウスメーカーのブランド」は強力な保証を約束してくれます。
もし施工後の不具合などがあれば、ブランド維持のために文句なしで手直しをしてくれます。
施工側に100%の責任があったとすれば、資金力が高い大手ハウスメーカーはブランドを維持するために手厚い保証を履行するでしょう。
自社ブランドを守るため、「継続してハウスメーカーでメンテナンスを受ければ長期保証の対象になる」といったサービスを提供している場合も多いようです。

ただし、大手ハウスメーカーで外壁塗装を依頼すると、ハウスメーカーの従業員が塗装工事をするわけではありません。
直属の下請け業者がいて、さらにその孫請け業者が実際の工事を施工します。
大手ハウスメーカーはどんな工事をいつでも自由自在に受けられるように、数多くの下請け業者を抱えています。
さらに、大手ハウスメーカーとつながっている下請け業者もすぐに工事の注文に対応できるように多くの孫請けを抱えています。
結果、大手ハウスメーカーに塗装工事を依頼すれば、すぐに孫請け業者が手配されるため、施主の都合にあわせた安定した工期が約束されるという仕組みです。

大手ハウスメーカーから工事の注文を受けた下請け・孫請け業者は、自社の責任で工事するわけではありません。
もし施工不良などがあっても、施主は実際に工事をおこなった「〇〇塗装」などの塗装業者ではなく大手ハウスメーカーの責任だと考えます。
つまり、下請け・孫請け業者にしてみれば、大手ハウスメーカーの名を傷つけるような工事はできないのです。
基本的に大手ハウスメーカーの外壁塗装工事では、使用する塗料や施工方法がマニュアル化されているので、一定のクオリティでの仕上がりが約束されています。
もし仕上がりに差が生じるのであれば、それは職人のスキルの差。
だから大手ハウスメーカーの下請け・孫請け業者は手を抜けません。
手を抜けば次からの仕事の依頼がなくなってしまうでしょう。

大手ハウスメーカーの外壁塗装・3つのデメリット

大手ハウスメーカーに外壁塗装を依頼することで被る3つのデメリットを挙げてみましょう。

  1. 工事価格が高くなる
  2. 使用する塗料が決められている
  3. 仕上がりの品質が悪くなることがある

まず、大手ハウスメーカーに外壁塗装を依頼した場合、最大のデメリットは「工事価格が高くなる」ことです。
中間マージンが多くなる大手ハウスメーカーの施工では、通常の相場価格よりも2~5割増しになると考えておきましょう。
なぜ大手ハウスメーカーに任せると工事価格が高くなるのかは重要なポイントなので後で詳しく説明します。

また、大手ハウスメーカーの外壁塗装では、使用する塗料や施工方法を含めてマニュアル化が徹底されているため、施主が好みの塗料を選ぶことができません。
たとえば「工事価格を抑えたいのでワンランク下の塗料を選びたい」とか「2階の部屋が暑く感じるので遮熱断熱塗料を使ってみたい」といった要望を通すことはできなくなります。
さらに、ハウスメーカーによっては「自社の専用塗料しか使用できない」と説明して、通常よりも割高な塗料を標準化しているケースもあります。
施主にとって「塗料を自由にセレクトできない」というのは大きなデメリットとなるでしょう。

メリットで説明した内容と逆になりますが、大手ハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると仕上がりの品質が悪くなることがあります。
「同じ塗料、同じ施工方法で、下請け・孫請けも手が抜けないのになぜ?」と疑問に感じるでしょう。
先ほど、メリットのところでも説明しましたが、工事の責任は実際に施工した塗装業者ではなく大手ハウスメーカーにあります。
つまり、塗装業者にとっては「無責任な工事」になるわけです。
あらゆるタイミングで工事を受注できるように、大手ハウスメーカーはたくさんの下請け・孫請け業者を抱えているので、なかには施工実績が乏しかったり、工事が雑だったりする業者も混ざっています。

また、大手ハウスメーカーからの受注工事になると、工事価格から中間マージンをたっぷり取られてしまい、収入は少なくなります。
そのため、「大手ハウスメーカーからの依頼による工事は同じ手間なのに収入が少ないので、できれば受けたくない」と考える塗装業者もでてきます。
手抜き工事でも大手ハウスメーカーの責任だし、どうせ収入が少ない工事ばかりなので契約を切られても構わない…
運悪くそんな塗装業者が選ばれてしまった場合は、残念ながら良い仕上がりは期待できないでしょう。

中間マージンが原因!
ハウスメーカーの工事価格が高い理由

大手ハウスメーカーの外壁塗装は、まったく同じ材料、同じ工法で施工したとしても、地域に密着している地元の塗装業者に依頼するよりも工事価格が高くなります。

なぜ大手ハウスメーカーの外壁塗装は高いのでしょうか?

その答えは、『中間マージン』です。

大手ハウスメーカーの外壁塗装工事には、少なくとも2社、最大で3~4社が関係します。
この関係をステップに分けてみていきましょう。

【step① 受注者:大手ハウスメーカー】

施主と工事契約を結び、工事の主体となるのは大手ハウスメーカーです。
積水ハウスの工事なら積水ハウスが、大和ハウスの工事なら大和ハウスが契約者となって、工事全体の責任を負います。
工事代金の決済も大手ハウスメーカーが相手になるので、お金に関することはすべて大手ハウスメーカーが権限を握ることになります。
大手ハウスメーカーは、自社の経営維持費、人件費、広告料などを捻出するためにここで一定の取り分を得て、残りを外注費に回します。

【step② 下請け:地域で活動している中規模の塗装業者】

大手ハウスメーカーには「〇〇協力会」や「〇〇パートナー」といった名称で組織される下請け業者の団体が存在しています。
外壁塗装工事を受注した大手ハウスメーカーは、団体を通じて下請け業者に工事を発注します。
ここでいう下請け業者は、地域でも少し名が知れていて、専属の職人も多い塗装業者であることが多く、工期に無理がなければ自社で実際の工事を請け負います。
また、このポジションでは「大手ハウスメーカーからの受注分は自社では施工しない」という塗装業者もあります。
この場合、中規模の塗装業者は紹介料としての中間マージンを得ながら「次のステップへの手配役」を務めます。

【step③ 孫請け:個人事業主などの小規模な塗装業者】

下請け業者が職人を割けない場合は、従業員数が少ない個人事業主などの小規模な塗装業者に工事を発注します。
実質的にはこのパターンがもっとも多くなるでしょう。
その証拠に、大手ハウスメーカーが受注した外壁塗装の現場にいっても、大手ハウスメーカーの社名が入ったトラックや営業車を見かけたり、大手ハウスメーカーの制服や刺しゅう入りの作業着を着た職人がいたりといった光景を目にすることはまずありません。
実際に工事をする小規模な塗装業者は、step①~②で中間マージンを取られた状態で「この価格で工事して」と依頼されて工事を受注することになります。
つまり、実際に施工するはずの小規模な塗装業者は、現場をみて見積もりを算出したり、工事価格を交渉したりといった権限はほとんどありません。
下請け業者から「まるっと〇〇万円で」といった具合で工事を請け負いますが、多額の中間マージンを差し引かれているため、自社で直接受注する工事よりも収入はグッと目減りします。

【step④ 応援:一人親方などの個人塗装業者】

孫請けの塗装業者がさらに人員不足などになると、付き合いがある一人親方などの個人経営の塗装業者に工事を委託します。
この段階になると中間マージンを取られすぎて経費がほとんど残っていないので、孫請け業者が材料費を負担して、個人の塗装業者は作業費のみの日当で請け負うかたちになります。

こんなにたくさんのステップがあって、その度に中間マージンが発生しているのですから、施主からはたくさんの工事費用をもらわないと割にあわないでしょう。

契約者は大手ハウスメーカーなのに工事は別業者、これってルール違反じゃないの?

大手ハウスメーカーに外壁塗装の工事を依頼した施主は、大手ハウスメーカーのブランドを信じて契約を交わします。
「積水さんなら大丈夫」とか「大和ハウスの施工なら安心だ」といった心情ですね。

それなのに、実際に塗装工事をするのは下請け・孫請け、さらにその下の個人の塗装業者だったりするのは、ちょっと納得できないという方も多いかもしれません。
外注せずに自社で施工して欲しいと要望する方もいるでしょう。

しかし、これはルール違反ではありません。

外壁塗装の工事契約は『工事請負契約』という形で結ばれます。
『請負契約』とは、契約の目的を達成することで報酬が発生する契約のことで、目的を達成するためのプロセスは受注者に一任されています。
つまり、大手ハウスメーカーと施主が工事請負契約を結んだ場合、大手ハウスメーカーはどんな手段を使ってでも自社ブランドを維持できる品質の工事が提供できれば問題ないのです。

請負契約とは別に『委任契約』という形態がありますが、こちらは役務の提供を目的としており、つまり「結果は問わない」というスタンスになります。
しかもこちらの場合、請負契約で約束される完全義務や瑕疵担保責任といった保証はなく、業務を誠実に処理することを約束する善管注意義務が課せられているだけです。
「一生懸命やったけど、期待した品質は得られませんでした」では施主は納得できませんよね。
施主の利益を守るための請負契約だからこそ、外注もルールの範囲内なのです。

大手ハウスメーカーと地元の塗装業者、選ぶならどっち?

決して大手ハウスメーカーが悪質だといっているわけではありませんが、大手ハウスメーカーの保証やサポートを信じていても、結局のところ損をするのは施主です。

  1. 工事価格は中間マージンが多くて割高
  2. 下請けや孫請けは安い金額でマニュアルどおりの施工をしなくてはいけないので、塗装回数や塗料の希釈分量のごまかしのおそれがある
  3. 施主の希望よりも「標準的な品質」が重視されるので思いどおりにならない

こんなデメリットを負ってまで大手ハウスメーカーのブランドにすがりつく必要はありません。

まったく同じ塗料、同じ施工で地元の塗装業者に工事を依頼すれば、大手ハウスメーカーよりもずっと安い価格で工事してくれます。
予算ありきで、大手ハウスメーカーに支払うのと同じ価格で地元の塗装業者に塗り替えを頼んだとすれば、グレードが高い塗料を使って最高の仕上がりが期待できるでしょう。

地元の塗装業者なら、大手と比べると2段階も中間マージンがカットできているのだから当然ですね。

営業マンから「専用塗料じゃないと性能が維持できない」と言われたら?

大手ハウスメーカーの営業マンがよく使うセールストークの一つにこんなものがあります。

「弊社の建材に合わせた専用塗料を使わないと性能が維持できない」
「オリジナルの塗料を使わないと保証の対象外になる」

こんな風にいわれれば、誰だって考え込んでしまうでしょうね。

結論をいえば、大手ハウスメーカーの専用塗料を使う必要はありません。
そもそも、大手ハウスメーカーの専用塗料というもの自体がほぼウソのようなシロモノです。

ハウスメーカーの中に自社専用の塗料を本気で開発している会社はほぼありません。
大手塗料メーカーの製造ラインのひとつを貸し切って、「ラベルは違うけど中身は同じ」の塗料を専用塗料やオリジナル塗料として販売しているだけです。

外壁塗装の不具合のほとんどは施工不良が原因です。
逆に言えば、施工不良さえなければ保証なんて必要ありません。
現在、外壁塗装の業界で流通している塗料は、正しく施工すれば標準的には10年程度の品質が保たれるように製造されているものばかりです。

経験豊かな地元の塗装業者なら、建材にマッチする塗料を選ぶことなんて当然のスキルです。
自分のウデに自信を持っている職人ばかりなので、保証の約束がなくても電話一本ですぐにきて、サッと手直しをしてくれるでしょう。

大手ハウスメーカーよりもあなたの街の塗装業者へ!

「大手のハウスメーカーが建てたのだから、アフターフォローも大手にお任せすべきだ」という考えが悪いわけではありません。
大手には大手の良いところがあるし、ワンストップでお任せできればメンテナンスは楽になるでしょう。

しかし、中間マージンたっぷりの大手ハウスメーカーに外壁塗装をお願いすると、ムダに高い工事費用を支払うことになります。
施主の自由度も低く、結果として納得できない工事になるおそれがあります。

『外壁塗装パートナーズ』では、カンタンな情報を入力してもらうだけの3ステップで、あなたがお住まいのエリアで外壁塗装ができる優良な塗装業者を最大3社までご紹介できます。
ご親切にも大手ハウスメーカーの営業マンが「そろそろ塗り替え時ですよ」と教えてくれたら、まずはこっそり地元の塗装業者から見積もり書を取り寄せてみましょう。
きっと「えっ?こんなに安くなるの?」と驚くはずですよ。