【未完成】最強ブランド”パーフェクトトップ”を超える日本ペイントの新たな戦略
塗装業界において、圧倒的な知名度と信頼を誇るのが日本ペイント。
今回、外壁塗装パートナーズは日本ペイント株式会社のご担当者様に特別インタビューを実施しました。
インタビューから明らかになったのは、日本ペイントグループが145年で培った確かな技術と日本人らしい誠実な販売戦略でした。
全4回の記事では、大ヒット商品「パーフェクトトップ」や新時代を担う「グランセラトップ」の裏話から、日本ペイント社員がおすすめする隠れた名商品、メーカーの苦悩や今後の展望まで、大ボリュームでお届けします!
塗料の最大手メーカー「日本ペイント」とは
日本ペイントの歴史は1879年(明治12年)にさかのぼります。
創業者の茂木重次郎は、多くの人を悩ませていた”おしろい”の鉛中毒の解決策として、日本で初めて毒性がない”亜鉛華”の精製に成功しました。
当時内務卿であった伊藤博文から亜鉛華の製造免許を許諾されると、1880年に日本初の国産塗料を完成させ、1881年に立ち上げた「共同組合光明社」が今日の日本ペイントグループです。
事業領域は、建築用塗料だけでなく、自動車用塗料、船舶用塗料、工業用塗料など塗料を使っているあらゆるものに広がり、現在では世界4位、アジア1位の売上規模を誇る日本を代表する塗料メーカーです。
日本の住宅外壁の8割、実は日本ペイントで塗装済み
Q.日本ペイントさんといえば建築用塗料というイメージが強いですが、今でも住宅用はメインで力を入れているのでしょうか?
日本ペイント 肥後氏
—そうですね、過半数を占めていますので、やっぱりそこは我々の主戦場と置いていますね。
実は、新築の戸建てで使われるサイディングボードは工場で塗装されているのですが、その工場で使う塗料の8割は我々のグループ会社(日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社)が大手サイディングメーカー様向けに供給しています。
また、東北地方でよく使われるトタン屋根(コイル鋼板)では約80〜90%のシェアを持っていますし、建材のプレコート事業では国内でトップのシェアを誇っています。
外壁塗装パートナーズ
—そんなに断トツのシェアを持っているですね!
実は今住んでいる住宅の外壁や屋根も日本ペイントさんの塗料が使われているという方がほとんどですね。
築10年〜15年の塗り直しの時に、新築の時の色を残したいという要望を持っている方は多いので、日本ペイントさんの塗料だとイメージ通りの色が出せるというケースも多そうです。
[日本ペイントグループ図]
「パーフェクトトップ」のイメージを乗り越えるべく期待される「グランセラ」
[グランセラの図]
Q.御社の代名詞といえば、やはり「パーフェクトトップ」ですよね。ただ、近年は高耐久な無機塗料として「グランセラ」という別ブランドを立ち上げられました。パーフェクトシリーズにまとめなかったのには理由があるのでしょうか?
日本ペイント 肥後氏
—最初は「パーフェクト」ブランドの中にグレード別にラインナップを揃えていく構想もありました。
しかし、市場としては「パーフェクト=ラジカル制御技術」というイメージが、良くも悪くも強くなりすぎてしまったんです。
そのため、他社さんが無機塗料市場を広げる中で、我々も最高峰の無機塗料を打ち出すためには、パーフェクトの枠に収めるのではなく、あえて別ブランド「グランセラ」として爆発的に広めていく必要があると判断しました。
これは裏話なのですが、うちは弱溶剤に”ファイン”と名前に付けることが多いので、「パーフェクト」のままだと「ファインパーフェクトセラミックトップ」といった長い名称になってしまい、現場の職人さんから「長すぎてなんて言ったらいいかわからない」という声もありました(笑)。
外壁塗装パートナーズ
—現場の声も反映されていたんですね!
ただ、新しいブランド「グランセラ」を立ち上げたことで、塗装店さんにも施主様にも、いちから広めていく苦労もあるんじゃないですか?
先日塗装店さんにアンケートをとった時に、「グランセラ」を認知している塗装店さんが少なかったので、やっぱり「パーフェクトトップ」の印象が強いのでないかと感じていました。
[「グランセラ」認知アンケートの結果]
日本ペイント 肥後氏
—そうですね。なので、ちょうど昨年(2025年)から「グランセラ」のグレードをイメージしやすくなるようカタログを刷新し、ホームページ上で塗料を検索する機能も充実させるなど、「塗装店様にも施主様にもわかりやすく」を目指して色々と試みています。
外壁塗装パートナーズ
—確かにすごく見やすいです!これから人気に火がつきそうですね!
[グランセラの記事への内部リンク]
「期待耐用年数」をあえてシビアに公表する理由
[松竹梅のイメージ図]
Q.カタログをみると、製品ラインナップが「松竹梅」に分かれて見やすくなっただけでなく、これまで公表していなかった「期待耐用年数」も明記されていますね。
日本ペイント 肥後氏
—はい。これまでは「塗料の種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」というお声をいただいていました。
そこで、お客様に提案しやすくするため、価格と性能で「松竹梅」のパッケージに整理しました。
また、期待耐用年数については、145年の歴史を持つメーカーとして、自信を持った年数で「グランセラは20年」と公表しています。
キセノンランプによる試験結果など、確実にお客様に満足いただける性能として打ち出しています。
外壁塗装パートナーズ
—業界の中には耐久年数30年を謳うメーカーがある中で、誠実な数字ですね。
「グランセラ」是非多くの人から選ばれて欲しいと率直に思います。
ところで、グレードでいうと「パーフェクトトップ」と「グランセラトップ」の間にあたる「フッ素塗料」は松竹梅には入っていないみたいですが……
日本ペイント 肥後氏
—そうですね。住宅戸建てに関していえば、もう正直言ってしまうと無機塗料やラジカル制御形シリコン塗料の方がおすすめなので載せていません。
コストパフォーマンスを塗り直しのサイクルで考えると「グランセラトップ(無機)」「パーフェクトトップ(ラジカル制御形シリコン)」の順でおすすめになります。
外壁塗装パートナーズ
—このあたりも、あくまでコストパフォーマンス重視の施主様に寄り添ったラインナップということですね。
[グランセラのキセノンランプ試験結果など]






地元の塗装職人を探してみる