雨は外壁塗装の大敵!降雨時は塗装できないって本当?

  • 2019.09.11
  • 2019.10.21
  • 時期
雨は外壁塗装の大敵!降雨時は塗装できないって本当?

雨は外壁塗装の大敵です。

しかし、実際にマイホームの塗り替えをお願いしてみると「雨っていっても、たかが小雨じゃないか」と感じたり、天気予報で夜から雨が降るといわれたりする程度でも「雨なので」と作業をしない日が発生します。

少々の雨が降っている程度なら、あまり警戒されるよりも工事を進めて欲しいと感じるでしょう。

予定どおりに工事が終わらないと、追加料金が発生しそうな気もしますよね。

なぜ外壁塗装の職人はそんなに雨に敏感なのでしょうか?

なぜ雨が降ったら外壁塗装ができないのでしょう?

ここでは『雨』と外壁塗装の関係にせまっていきます。

雨天なら塗装はすべて中止!

まずは大前提をお話しします。

雨が降ったら外壁塗装はできません。

これは雨の多少に関係がなく、土砂降りの豪雨だろうが小雨だろうが、雨が降ったら外壁塗装はできないのです。

もちろん、天気予報で「今日は雨が降る」という確率が高ければその日は塗装作業をしないし、前日の雨量が多ければ翌日は塗装しないこともあります。

なぜ雨天に塗装ができないのか?

なぜ雨が降ったら外壁塗装ができないのでしょうか?

これにはいくつかの理由がありますが、総じてみると「外壁塗装の効果や美観が失われないため」という目的につながります。

外壁塗装の職人は、住宅が美しく長持ちするために外壁塗装を施すのですから、その邪魔をする条件は徹底的に排除するわけです。

では、雨が及ぼす悪影響について、詳しく解説していきます。

塗料が雨で流れてしまうから

塗装面に雨の水滴がついてしまうと、塗料が雨で流れてしまいます。

外壁塗装で使用する塗料は表面の保護膜が強いため、図画工作の絵の具のように色が流れてしまうわけではありませんが、雨だれが起きるとその箇所だけ塗膜が薄くなります。

塗膜が薄くなった部分はコーティング機能が低下するため、外壁塗装が本来発揮するべき防水・耐紫外線といった効果が期待できなくなってしまうのです。

施工不良を起こすから

雨に濡れた面に塗装を施したり、塗装の途中や完全に乾燥する前の塗膜に雨の水滴がついたりすると、施工不良の原因になります。

もし塗膜の中に水分が残った状態で塗料が乾燥してしまうと、水分が蒸発したあとにわずかな空間が生じます。

この空間が『膨れ』になり、塗膜が薄い膨れた部分はいずれ『破れ』になります。

塗膜が破れてしまった部分は保護膜を失ってしまうため、外壁の素地がダメージを負うことになり、雨漏りや水漏れの原因となるわけです。

また、塗装面が水分を含んでしまうことで、乾燥不良が生じます。

乾燥不良を起こすと硬い塗膜を作り出すことができず、その部分だけがコーティングを失った状態になります。

見た目の仕上がりが悪くなるから

雨が当たってしまった塗装面は、見た目の仕上がりが悪くなってしまいます。

乾燥前に雨が当たると、雨だれが生じてスジが残ります。

水に濡れてしまい塗料が薄まってしまえば、その部分はムラになります。

また、塗膜の表面は非常に平滑ですが、雨に打たれてしまうと平滑さが失われてしまいます。

平滑さを失った塗膜は、光の乱反射を起こすためツヤを放つことがなくなります。

雨天以外でも塗装できない条件がある

雨の日は外壁塗装ができないとして、では、雨が振らなければ問題はないのでしょうか?

いいえ、そうではありません。

雨が降っていなくても、塗装できない場合があります。

メーカー推奨の条件にみる「外壁塗装ができない条件」

外壁塗装に使う塗料の缶の説明書きやメーカーのパンフレットをみると、どのメーカーの製品でもおおむね同じ条件が記載されています。

  • 気温が5℃未満
  • 湿度が85%以上
  • 結露が考えられる

この条件下では「塗装は避けること」とされています。

「結露が考えられる」とは、外壁の表面に朝露・夜露がつきやすい状態を指します。

外壁の表面温度と外気温の差が大きいときに結露が起きるので、この条件は、室温が伝わって外壁が温まりやすく、かつ外気温が低い真冬を想定していると考えれば良いでしょう。

これらの条件は、塗料メーカーが独自に決めているものではなく、国土交通省が定める公共工事の標準仕様としても示されている、いわば「国公認の条件」でもあります。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成31年版 p.242 

気温が5℃を下回ると、十分に塗膜が乾燥・硬化してくれません。

気温が5℃を超えていても、もし湿度が85%を超えてしまうと、空気中の水分量が多すぎて、やはり硬化に支障をきたします。

また、塗装面に結露が発生する場合でも、外壁塗装は避ける必要があります。

結露している面に塗装するのは雨に濡れた面を塗装するのと同じだし、塗装が完全に硬化するまでに夜露がおりてしまうと雨に濡れたのと同じです。

これらの条件下では、たとえ雨が降っていなくても外壁塗装はできないと考えておきましょう。

外壁塗装に向いている季節・向いていない季節

外壁塗装が不向きである条件は「気温5℃未満または湿度85%以上で、しかも結露や夜露が発生するおそれがある」という場合です。

では、この自然条件が発生しない季節はいつなのでしょう?

まず真冬は気温が低すぎるので不向きです。

結露が起きやすく霜も降りてしまうので、できるだけ避けるほうが賢明でしょう。

真夏は気温が高くなりますが、湿度が高い日も増えます。

突然の豪雨に見舞われる日もある上に、塗料の乾燥が早すぎてスジやムラが生じやすいのも事実。

夏の真っただ中も冬ほどではありませんが外壁塗装に向いているとはいえません。

すると、外壁塗装に向いているのは、温度・湿度が安定していて、降雨量もさほど多くない春・秋が一番だということになります。

反対に、一番向いていないのは梅雨時期です。

梅雨時期は雨の日が多く、晴れている日でも湿度が高いため、施工不良が起きやすい環境であることは間違いありません。

塗装業者も梅雨時期の工事は避ける傾向があり、事前に工事の要望があったら前倒しするか、もしくは梅雨が開けてからの工事に先送りする場合が多々あります。

塗装した『時間』も関係がある

雨や温度・湿気が与える悪影響を考えると、つい日中のことを考えてしまいますが、外壁塗装業者は『夜間』にも注目します。

一般的に夜は気温が下がりやすく、夜露も発生します。

塗料の表面が完全に硬化するまでには3~4時間、完全に硬化するまでには半日~1日以上の時間が必要になるので、午後の遅い時間に塗装してしまうと、夜の間に乾燥時間を迎えることになります。

ところが、夜間は日の光が差さないため、いくら乾燥時間をおいても塗装が完全硬化してくれません。

特に夜露や霜が気になる季節では、塗装は日中の日が高い時間帯に終わらせておくのが基本です。

雨天なのに塗装している!本当に大丈夫なの?

「雨は外壁塗装の天敵」ですが、実際の現場をみると、雨が降っていても工事を進めていることがあります。

なぜ雨天でも作業できるのでしょうか?

本当にその工事は大丈夫なのでしょうか?

雨天でも無理やり塗装する悪質な業者も存在する

雨が外壁塗装に及ぼす悪影響を考えれば、少しでも雨が降っていれば工事はやめておくべきです。

ところが、外壁塗装業者のなかには、少々の雨が降っているくらいなら平気で工事をしてしまう業者が存在します。

  • 工期が押しているので、雨でも工事を進めておきたい
  • 少々の雨くらいなら、塗装に影響はないと考えている

前者の心情は理解できないこともありません。

工期が押している中で、雨天だからといって丸1日の作業が遅れてしまうと後が大変ですから、雨がすぐにやんでくれることを祈って作業したくなる気持ちになっても当然でしょう。

しかし「このくらいの雨なら別に大丈夫だ」と考えるのはあまりにも無責任です。

先ほど紹介したとおり、雨に濡れてしまうと塗装は施工不良を起こし、見た目も悪くなります。

雨が原因の施工不良や仕上がりの悪さは、塗装したばかりの状態ではわかりません。

依頼主さまとしては「満足いく仕上がりだ」と感じていても、施工不良や仕上がりの悪さを実感することになるのは数ヶ月から数年後です。

『軒下』も雨天時は塗装できない

雨が降っていても、軒下なら直接雨が降り込むことはありません。

塗装業者の中には「雨が降っているので濡れないところを塗装する」といって軒下を塗装する業者がいますが、これも間違いです。

たとえ雨が直接降り込むわけではない軒下でも、住宅の周りに建てた足場の板に叩きつけられた雨水が飛び跳ねてしまい、軒下や外壁を濡らしてしまいます。

雨が降っているということは湿度が高くなっていますから、やはり塗装には不向きです。

雨天でもできる作業や塗装可能な塗料が存在する

「雨天なのに作業をしている!」と知って、すぐに悪質な業者だと判断するのは早計です。

雨天だと塗装作業はできませんが、ほかに可能な作業がないわけではありません。

高圧洗浄は雨天でもできるし、むしろいくつかの現場を並行しているときでは、雨の日を選んで高圧洗浄することで効率的に工期を短縮します。

下地のケレン作業や部分的な養生は、雨が直接降り込む場所でない限りは作業可能でしょう。

また、最近では「雨天でも塗装できる塗料」が開発されています。

関西ペイントが販売している『アレスダイナミック』シリーズには、雨天でも塗装可能なものがあります。

下塗り材である『アレスダイナミックフィラー』は、主材に強化剤を混合することで雨天や高圧洗浄の直後でも塗装が可能な下塗り材です。

アレスダイナミックフィラー | 関西ペイント

天候が安定しない時期は工期のズレが発生しやすくなりますが、アレスダイナミックフィラーを使えば下塗りまでの工期は安定しやすくなります。

また、中塗り・上塗り用として販売されている『アレスダイナミックトップ』は、雨天の塗装とまではいきませんが、塗装面が雨で濡れていたり、湿気が多かったりする環境でも塗装可能です。
アレスダイナミックトップ | 関西ペイント

まだ開発されたばかりの新塗料ですが、今後は各メーカーが同様の製品を開発・販売していくでしょう。

「雨は外壁塗装の大敵」という常識は、そう遠くない日に「古い考え方」になってしまうのかもしれませんね。

外壁塗装が雨天で中断…追加費用は発生する?

外壁塗装の工事が雨のために途中で中断してしまった…

こうなると気になるのが「追加費用が発生するのでは?」ということです。

午前中から昼過ぎころまでは天気が良かったのに、午後から急に天気が悪くなって工事が中断してしまった場合などは「余計に人件費が発生してしまい、追加料金を請求されそう」と感じてしまうかもしれませんね。

工期が延びても追加費用は発生しない!

雨天や温度・湿気・結露や夜露などの関係で工期が延びたとしても、追加費用は発生しません。

これは「業者によって」などではなく、追加費用を請求するほうがおかしいと考えてください。

通常、外壁塗装工事の工期は「途中で1~2日の悪天候による中断」を想定して計画されます。

1~2日の雨による工事休みくらいでは、工期が大幅にズレてしまうことはありません。

たとえ工期が延びてしまったとしても、その日の人件費を依頼主さまが負担するような道理はないので、追加費用の請求などもっての外です。

もし「雨で工期が延びたので追加費用を」と請求されたら、すぐに住宅リフォーム・紛争処理支援センターの『住まいるダイヤル』0570-016-100に相談しましょう。

雨にも十分に配慮した塗装業者に依頼するのがベスト!

雨は外壁塗装の大敵であり、雨に配慮せず工事をおこなうと施工不良や仕上がりの悪さにつながります。

雨天では当然ですが、雨の前後にもしっかりと配慮して最高の状態で工事をしてくれる塗装業者を選ぶのがベストでしょう。

外壁塗装と雨の関係は、数多くの住宅を塗装しながら「これでは失敗する」というミスケースもたくさん見てきた業者だからこそ深く理解できるものですから、施工実績が豊富であることは必須です。

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