外壁塗装の時期は10年おき?メンテナンスのタイミングを解説

外壁塗装の時期は10年おき?メンテナンスのタイミングを解説

外壁塗装のタイミングは外壁材や前回塗った塗料によっても異なるので、いつ塗り替えればいいのか把握しづらいですよね。
また前回塗装した塗料がどれぐらいの期間持つのか忘れてしまっている方も少なくないでしょう。

この記事では外壁材や外壁塗料を目安に外壁塗装をするべきタイミングや予兆となるサインを6つ解説します。

また外壁塗装を行うおすすめの季節を紹介します。

最後まで読むことで、適したタイミングで適した季節に外壁塗装を行うことができるようになります。

外壁塗装の目安となる6つのサインを確認して塗装時期なのかどうか判断しましょう!

この記事でわかること

  • 我が家の塗装を今検討するべきかどうかの6つのサイン
  • 季節ごとのメリット・デメリット
  • お家の寿命をより長くするためのメンテナンス方法

外壁塗装のメンテナンス時期・タイミングの目安は10年!

新築で家を建てた時にはキレイだった外壁も、ある程度月日が経つと、どんどん汚れてしまいますよね。
いつかはメンテナンスしなければいけないな…と思いながらも、予算などの関係でズルズルとそのままにしてしまっている、という方も多いのではないでしょうか?

一般的には、「築10年」でメンテナンスが必要と言われています。

しかし、外壁には様々な材質のものが存在しています。家の建っている環境によっても、外壁の劣化状況は異なってきます。

「築10年」と言われているのは、単なる目安です。
外壁の材質や建物の環境によって、メンテナンスが必要な時期は異なります。
10年よりも短いタイミングでメンテナンスが必要なお宅もあれば、10年以上メンテンナンスなしでも大丈夫、というお宅もあるということです。

では、一体我が家はいつ外壁メンテナンスをするべきなのでしょうか?
メンテンナンスが必要か判断するための6つのサインをご紹介します。

外壁塗装の時期となる症状・サイン

こんな症状が出たら、塗膜は寿命を迎えています。
以下のような症状が見られたら、外壁塗装を検討すべきタイミングです。

  • 雨だれ跡
  • 外壁の膨れ
  • チョーキング
  • コケ・カビ
  • ひび割れ(クラック)
  • はがれ(はく離)
  • 剥落・錆

どのような症状か解説していきます。

雨だれ跡

外壁の雨だれ跡

窓から黒い汚れが下に伸びている状態。塗装の機能が落ちて、汚れが貯まり水と一緒に流れ落ちない状態。一度点検が必要。

ふくれ

外壁の水膨れ
外壁の表面に膨らんでいる箇所がある。塗料が下の外壁材と相性が悪く、内部の熱で塗料の膜が浮いてしまっている状態。ヒビが入ると内部に水が浸入してしまうので点検が必須。

チョーキング

チョーキング
外壁を手で触ると、チョークを触った後のような粉が手につく状態。
塗装が剥がれている証拠で、すぐに外壁が劣化するわけではありませんが、塗装業者の点検は必須です。

外壁のコケ・カビ

外壁のコケ
外壁にカビや苔が生えてしまっている状態。
洗浄などで無理に落とそうとすると、はく離してしまう可能性もあります。
見た目もあまりよくないので、美観を気にする場合は点検をお願いしましょう。

外壁のひび割れ(クラック)

外壁材のひび割れ
外壁にひびが入っている状態。
特に横に走っているひび割れには要注意です。そこから雨水が侵入して外壁の内部を腐らせる可能性があります。
ひび割れの入り方によっても判断が変わるので、まずは点検してもらうのがおススメです。

はく離

外壁塗料の剥がれ
表面の塗装と下地の付着力が弱まってしまい、塗膜がはがれてしまっている状態。
そこから雨などの雨水が入ってしまうので、建物の構造までダメージを受けてしまいます。

剥落・錆び


表面の塗装ではなく、中のモルタルがはげ落ちている状態。
またはモルタルの中の金網のような部品が、錆びて外壁の表面にまで出てきてしまっている状態。
早急に点検が必要なので、塗装業者に連絡するべきです。

いかがでしょうか。ご自宅の家に以上のような症状はありましたか?

外壁と屋根は、建物の骨組みとなる大切な場所です。
この場所にトラブルが発生すると、家全体に影響があり、建物の寿命もかなり縮まってしまいます。

実際に工事をやるやらないは置いておいて、少しでも気になる箇所があったら、まずは点検してもらうのが安心です。


【外壁材別】外壁塗装時期の目安

外壁の材質によって、どのタイミングでメンテナンスが必要かは異なります。
では、具体的に各外壁材ごとに何年くらいの耐用年数なのでしょうか?

外壁材 イメージ 塗装時期の目安 説明
窯業系サイディングボード 窯業系サイディングボード 7年~8年 石膏とセメントを混ぜ合わせて硬化させた外壁材です。
最近の住宅で最も多く使われている外壁材で、塗装でコーティングしなければ防水性が一切ありません。他の外壁材と比較してまめにメンテナンスが必要になる外壁材です。
金属系サイディングボード 金属系サイディングボード 10年~15年 スチールやアルミニウムなど、金属製の板でできている外壁材です。
軽くて耐久性が高く、既存の壁の上に貼り付けることもできます。断熱効果もあり、さびにくい外壁材です。補修方法は塗装や外壁カバー工法といって、同じ素材を張り替えられる補修方法ができます。
木質系サイディングボード 木質系サイディングボード 7年~8年 本物の木に特殊なコーティングを施した外壁材です。
サイディングと呼ばれていますが、木材でできた外壁材です。人気の高い外壁材ですが、ひび割れが起こるため窯業系サイディングと同じようにメンテンナンスが必要になります。
樹脂系サイディングボード 樹脂系サイディングボード 7年~8年 ゴムなどに使われる樹脂という物質で出来てるサイディングです。
シーリングが防水性が強く、ひび割れやクラックを起こさない外壁材で、特に塩害地方には強い素材です。サイディングの中では唯一のメンテナンスフリーの外壁材です。
モルタル壁 モルタル壁 10年~15年 砂とセメントと水を混ぜ合わせて塗りつけた外壁です。別名、塗り壁とも呼ばれています。
防火性が高く、強度が強い外壁材。 15~20年前の建物に多く使われています。
ALCボード ALCボード 10年~15年 コンクリートを軽量気泡化した外壁材です。
断熱性、耐火性、耐久性に優れており、ビルなどの建物によく使われています。
ただし防水性はないので、塗装が剥げる前に一度、点検してもらう必要があります。
コンクリート壁 コンクリート壁 7年~8年 セメント等で出来ている外壁材で、最も強度が高いと言われています。
ただ、ひび割れができやすい外壁材ですので、一度業者に点検してもらい撥水剤というもので防水を施す必要があります。
タイル タイル 30年経ったら一度点検を。 土や砕いた石などを高温で焼き固めたものです。
頑丈で耐久性、耐候性がよく、傷や汚れにも強いため、メンテナンスフリーとされています。

外壁塗装が不要な外壁材はある?

色々な外壁材がありますが、中にはメンテナンスが不要=「メンテナンスフリー」と言われるものもあります。

その一例が、タイルです。
かなり頑丈なので、耐久性が高く、理論上はメンテナンスフリーとされています。

しかし、実際にはタイルそのものが劣化に強くても、接着面や目地のコーキング(シーリング)部分は、年数が経つとどうしても細くなったりひび割れたりと劣化してしまいます。

メンテナンスフリーの外壁材だからと、外壁塗装がいらないと考え、何もせずに放置しておくと、シーリング劣化した部分から雨水が染み込んだり、タイルがはがれてしまったりと、トラブルが発生してしまうのです。

また、樹脂サイディングも同じくメンテナンスフリーと言われている外壁材です。
この素材の特徴は、コーキング(シーリング)材を使用しなくとも、そのため、コーキング(シーリング)が劣化するという理由でのメンテナンスは必要ありません。
素材自体の耐久性も高いので、再塗装の必要がないともいわれています。

しかしこちらも、ひび割れなどの劣化が絶対に起こらない、とは言い切れません。
何らかの劣化が生じた場合にはやはり、メンテナンスが必要になってきます。

つまり、完全にメンテナンスフリーの外壁は存在しません。

ただ、劣化してしまう理由を知って、そのための適切な対策をすることで、メンテナンスする頻度を減らしたり、コストを抑えることはできます。

知識と工夫によって、ある程度メンテナンスフリーに近づけることはできるのです。

外壁塗装の時期はコーキングもにも注目

コーキング

サイディング外壁の方はコーキングの劣化にも注意しておく必要があります。

サイディング外壁で外壁塗装以外に必要なメンテナンス、それはコーキングの補修です。(またはシーリングとも呼びます。)
目地に詰められているコーキングは、サイディング自体や塗膜と比較すると劣化が早いため、こまめなメンテナンスが必要です。

多くの場合は外壁塗装のタイミングで同時に補修を行いますが、あまりにも劣化がひどいときにはコーキングだけを補修しなければならないことがあります。

コーキングの耐用年数は5〜10年であり、10年に1度打ち替えが必要です。
コーキングの打ち替えとは、古いコーキングを除去して新しく詰め直す補修方法のこと。

一方、古いコーキングを残したまま上から補修する方法は増し打ちと呼ばれています。

コーキングに発生する劣化としてはひび割れや破断(コーキングの真ん中部分が切れてしまうこと)などがあり、そのほかにコーキングが浮くという症状も見られます。

ひび割れや破断を放置しているとその部分から雨水が浸入し、住宅が劣化してしまう恐れも。
コーキングは住宅の防水性能を保つために重要な役割を担っていますから、補修しないのは危険です。
コーキングのひび割れ

ちなみに、サイディング以外にモルタルやALCパネルなどの外壁もコーキングを使用した補修が必要になるケースがあります。

ALCパネルではサイディングと同じように目地部分にコーキングが充填されているため、経年や外的要因で劣化してしまいます。
そして、モルタルの場合は表面にクラックと呼ばれるひび割れができた際に、コーキングを充填して補修を行います。

このように、様々な種類の外壁でコーキングを使った補修が必要になるんですね。


外壁塗装を適切な時期に行い寿命を延ばすコツ

塗り替えの年数

では、大切な我が家の外壁を長持ちさせたい、できれば30年以上メンテナンスをせずに持たせたい、という時にはどんなコツがあるのでしょうか?

そのポイントになるのが、外壁塗装のメンテナンスに使用する塗料です。外壁の耐久性を強くする塗料を使うことで、確実に家の寿命を延ばすことができます。

塗料にも様々な種類があり、材質によって耐久性も異なります。価格も耐久性が高いものほど高価になります。

どんな塗料があるのか、ご紹介していきます。

外壁塗装で使う塗料の耐用年数

外壁塗装における耐用年数が表す2つ目の意味として、使用する塗料自体の耐用年数があります。

外壁塗装に使われる塗料には、アクリルやウレタン、シリコンやフッ素など様々な種類が存在しています。
塗料の耐用年数は種類ごとに違っているため、どの塗料を使って外壁塗装をするかによって寿命の長さが異なるのです。

代表的な塗料の耐用年数は、次の通りです。

塗料の種類 耐用年数 特徴
無機塗料 15年~20年 いわゆる自然界にあるものを使った塗料で、高性能塗料のため高価。
かなり耐久性に優れていて、耐用年数も一番長い。
自然に優しい塗料として注目を浴びている。
遮熱塗料 15年~20年 フッ素塗料と並び、ハイグレードな塗料。
遮熱塗料には名前の通り熱を反射する性能があり、外壁塗装だけでなく屋根塗装に使用されるケースも多い。
遮熱塗料を使うだけで、室内環境の快適さは向上する。
ピュアアクリル塗料 12〜15年 アクリル塗料の上位版と考えるといいでしょう。
防水性に優れた特徴があるので、一定期間は汚れにくい塗料です。
ただし、ある程度のコストがかかるのは難点。
フッ素樹脂塗料 15~20年 無機塗料の次に性能も価格も高い塗料。
耐候性、親水性、防カビ等にも優れているため、大型建築物(スカイツリー等)に使用されている。
光触媒塗料 10〜15年 数ある塗料の中でも、セルフクリーニング効果が備わっている珍しい塗料が光触媒塗料です。
雨や太陽光などと化学反応を起こし、塗料自体が表面をきれいにする効果を持っています
シリコン樹脂塗料 10~15年 現在主流となっている塗料。
総合的に見て、一番性能も価格もバランスがいい塗料として人気。
ラジカル塗料 10~15年 シリコン樹脂塗料よりも性能がいいと注目されている新しい塗料。
以前から塗膜劣化の大きな原因だったラジカルを制御し、さらに耐久性が強くなった塗料。
ウレタン樹脂塗料 8~12年 ひと昔前に流行った塗料。
ひび割れに強く、シリコン樹脂塗料よりも安価。
しかし、耐久性はシリコン樹脂塗料に劣る。
アクリル樹脂塗料 5~7年 他の塗料と比べて耐久性が劣るため、現在は滅多に使用されない塗料。
ただ、安価で色も豊富のため、何回も塗り替える予定がある人向け。

この他、さらに付加価値のある塗料も続々と登場しています。

例えば、太陽の光で汚れを分解することができる「光触媒コーティング材」や、夏は涼しくて冬は暖かい「断熱、遮熱塗料」、弾力性が高く伸び縮みするのでひび割れを防いでくれる「高弾圧性塗料」などがあります。

効果とコストを考え、我が家に最適な塗料を選びたいですね。

外壁塗装のベストシーズン(季節)はいつ?

外壁塗装の季節っていつがいいの?と良くご相談されます。

しかし結論としてましては、季節にこだわる必要はないということです。

例えば、梅雨時期は適していないと聞きますが金額が安価になるメリットもあります。

下記では季節ごとの特徴をまとめましたのでメリット・デメリットを把握したうえで季節選びの参考にしてみて下さい。

春の外壁塗装

外壁塗装の季節(春)

メリット
・塗料が乾きやすい
・窓を閉め切っていてもすごしやすい
・天気が安定していて工期が伸びにくい

デメリット
・繁忙期なので最少人数での対応となり工期が長くなることも
・窓を開けて室温調整できる時期に窓が締め切りになる
・繁忙期なので料金が高くなりがち

夏&梅雨の外壁塗装

外壁塗装の季節(夏)

メリット
・塗料が速く乾く
・工期の希望が通りやすい
・金額は比較的安い時期
・湿度は特別高くないので塗料が乾きやすい(梅雨)

デメリット
・雨で作業が分断され工期が長引く(梅雨)
・炎天下では労働環境が過酷なため職人から避けたがる
・一部の工程でクーラーが使えなくなることも

秋の外壁塗装

外壁塗装の季節(秋)

メリット
・職人が作業しやすい
・塗料が乾きやすい
・天候が比較的安定している

デメリット
・台風が来ると工事がストップし工期が伸びる
・過ごしやすい季節だけに窓を閉めっぱなしにするのはデメリット

冬の外壁塗装

外壁塗装の季節(冬)

メリット
・窓を閉め切っていても生活に支障があまりない
・閑散期なので割安で行えることも

デメリット
・気温が5℃以下になると工事ができない
・業者の年末年始休みで工事が長引くことも

外壁塗装では季節よりも塗装が適していない条件を意識する方が大事

塗装に適していない条件は下記の2つとなります。

  • 気温5℃以下
  • 湿度85%以上

この2点はメーカーのカタログにも記載されています。

詳しくは下記記事をご覧ください。
>>湿度85%以上だと外壁塗装ができない?外壁塗装と湿度の関係
>>気温が5℃以下だと外壁塗装ができない?気温と塗装の関係とは

メンテナンスするときの業者の選び方

国民生活センターへの相談件数

実際にメンテナンスをする時に、業者を選ぶポイントはどんなところなのでしょうか?
外壁メンテナンスができる業者は様々です。

ハウスメーカーや、リフォーム業者、地元の工務店などでも施工が可能です。
そして、残念なことに業者の中には適正な価格でメンテナンスをしない、いわゆる「悪徳業者」も存在しています。

外壁塗装の業者がずさんな工事や料金を設定していたためにトラブルになる事例は年間数千件にも及びます。

良い業者を選ぶためのポイントは、「適正価格で見積もり・施工してくれるかどうか」という点です。

外壁メンテナンスの工事は手抜きをされやすい、とも言われ、各業者が独自に値段設定しているので、相場価格が非常にわかりにくいです。

そのため、下記のような業者は選ばないようにしましょう。

訪問セールス
訪問セールスでの勧誘

訪問販売で外壁塗装を契約してしまい後々トラブルになったというケースは後を絶ちません。
もちろんすべてが悪い業者ではないですが、訪問販売できた業者には依頼しない方が無難と言えます。

大幅な値引きをしてくる

大幅な値引きはお得に感じるかもしれません。

しかし、そのような場合は元々の値段が相場より格段に高いことが多いです。

値引き後の値段でも他の塗装店で頼めば工事内容はそのままで、
中間手数料がない分むしろ安いなんてことも多々あります。

良い業者を選ぶなら、信頼できる知人に紹介してもらうのが一番の方法です。

紹介してもらうのが難しい場合は、インターネットの一括見積サービスを使うのもおススメです。

複数の業者に一度に連絡。見積もりしてもらえるので時間がかからず、各業者の価格を比較して適正な価格かどうかもある程度判断できます。

外壁塗装の依頼を避けるべき塗装業者
・訪問セールスでしつこく勧誘してくる
・キャンペーンなどと言って、大幅に値引きを提案する

外壁塗装の時期・メンテナンスまとめ

外壁のメンテナンスについて色々とご紹介してきました。

ここで記事内容をまとめてみます。

  • 外壁のメンテナンス時期はいつですか?

    「築10年」と言われているのは目安です。実際には外壁の材質や建物の環境によって、メンテナンスが必要な時期は異なります。メンテナンスサインはこちらから。

  • 外壁塗装をする季節はいつ?

    春が最も一般的に人気です。しかし温度と湿度2つ条件を避けて塗装することが一番重要です。詳しくはこちらから。

  • 外壁のメンテンナンス方法は?

    主にコーキング補修、外壁塗装、外壁の重ね貼りがあります。他の2つはこちらから。

外からは目立たない場所でも、意外に劣化が進んでいることもあります。プロの目でメンテナンスが必要か判断してもらうのがやはり安心です。

そして、劣化の原因をはっきりさせ、一番合った方法でメンテナンスすることで、大切な我が家に長く、気持ちよく住むことができます。

この記事を参考に、ぴったりのメンテナンス方法と業者を選んでみてくださいね。

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