サイディング外壁の張り替え時期を自分で判断する方法とは?

サイディング外壁の張り替え時期を自分で判断する方法とは?

サイディング外壁のリフォームは、汚れなどが気にはなっても「そのうち…」と後回しにしがちです。

だって、メンテナンスをちょっと怠ったとしても、いきなりマイホームが倒壊するとか、すぐにサイディング外壁が腐ってしまうなんて大変なトラブルにはなりませんからね。

しかし、時期を見誤れば手遅れとなり、余計な工事が必要になって出費が増えることもあります。

「すぐにでも全面リフォームしないと!」と焦る方もいます。

特にイメージチェンジをしたいわけでもなく、大した劣化もないのに「徹底的にリフォームしたい」という方もいるので、こちらは「もったいない」と言わざるを得ません。

今回は、のんびり派の方にもせっかちな方にも知っておいてもらいたい、サイディング外壁の「張り替えの時期」について解説していきます。

サイディング外壁の張り替え時期、10年に一度はプロ業者の点検を!

サイディング外壁をいつ張り替えるべきなのか?

この記事では、ご自分でも判断できる張り替えの時期やタイミングをはかる方法を紹介していきますが、覚えておいていただきたいのは、最終判断を下す前に「10年に一度はプロ業者の点検を受けるべき」だということです。

安易にご自分だけの判断で「まだいいだろう」とか先送りするべきではないし、焦りすぎて「さっそく全面を張り替えよう!」と決断してしまうと損をするケースもあります。

サイディング外壁の張り替えに踏み切る前に、まずは外壁のことを知り尽くし、多くの外壁をリフォームしてきたプロの業者に相談して、点検を受けましょう。

張り替えが必要な場合は相当劣化が進んでいる

サイディング外壁メンテナンスの方法には、大きく分けて3つの方法があります。

  • サイディングの塗装を塗り替える
  • 古いサイディングの上から新たなサイディングを重ね張りする(カバー工法)
  • 古くなったサイディングを除去して新たなサイディングに張り替える

この3つの方法は、次のような関係になっていると考えてください。

リフォーム工事の種類 劣化の進み具合 工事の費用
外壁塗装 ☆☆★(軽度) ☆☆★(安い)
カバー工法 ☆★★ ☆★★
張り替え ★★★(重度) ★★★(高い)

サイディングの劣化が軽度のうちは、工事費用が安く済む外壁塗装でメンテナンスが完了します。

もう少し劣化が進んでしまうと、カバー工法によるリフォームのほうが見栄えが整って外壁の機能も向上するでしょう。

サイディングが重度に劣化してしまい、塗装の塗り替えや重ね張りでは対応できなくなってしまったら、古くなったサイディングを取り除いて新しいものに交換する『張り替え』で対応するべきです。

張り替えによるリフォームは、サイディング外壁のリフォームの中ではもっとも手厚い方法であり「劣化が重度の場合」に適した外壁リフォームだといえます。

つまり、張り替えの時期は「サイディングの劣化の程度を判断する」ことでタイミングをはかることができるというわけです。

セルフチェックは「プロへの相談のきっかけ」

いくつかのチェック項目に従って判断すれば、サイディング外壁がどのくらい劣化しているか、張り替えが必要なほどの状態なのかをセルフチェックできます。

ただし、先ほども説明したとおり簡単なセルフチェックは可能ですが、あくまでもその結果は「外壁のプロに相談するきっかけ」と考えてください。

もしかすると、セルフチェックの結果では「大した劣化ではない」となった場合でも、実は壁の内部で劣化が重症化しており、張り替えによってでしか改善できないかもしれません。

反対に、セルフチェックで「劣化とみなす該当部分が多かった」としても、塗り替えやカバー工法で十分に対応できる場合もあるのです。

リフォーム費用はいくら?サイディング外壁の張り替え工事の相場

サイディング外壁の張り替えリフォームは、採用するサイディングボードの材質や張り替える面積などによって差があります。

採用するサイディングボードの材質や面積を抑えれば100万円程度から工事可能ですが、一般的には200万円前後のリフォーム費用がかかると心得ておきましょう。

サイディングの材質でリフォーム費用は上下する

サイディング外壁の張り替え工事では「新たにどの材質のサイディングボードを採用するか」によってリフォーム費用が上下します。

サイディングボードの種類や特徴、価格などをまとめてみました。

種類 特徴 張り替え費用
(1㎡あたり)
窯業系サイディング ・セメントと繊維質が原料
・もっとも広く使用されている
・耐用年数は30年程度
・吸水性があり塗装の塗り替えが必須
5,000円~8,000円
金属系サイディング ・ガルバリウム鋼板などの金属板を使用
・モダンな印象に仕上がる
・耐用年数は30年
・軽くて薄く不燃性が高いが断熱性はない
・カバー工法に採用されやすい
6,000円程度
木質系サイディング ・本物の木材を使用
・断熱性に優れているが耐火性がない
・防水性を高めないと腐ってしまうため塗り替えが重要
6,000~10,000円
樹脂系サイディング ・プラスチックでできている
・軽量で変質しにくい
・プラスチックに色の成分を混ぜて成形しているので色あせしにくい
・紫外線に弱いので塗り替えが必須
・海外で普及しているが国内では施工できる業者が少ない
9,000円程度

サイディングの材質によって1㎡あたりの施工費用に3,000~4,000円程度の差があります。

たとえば建坪が40坪の住宅であれば、外壁の面積はおよそ160㎡になるので、サイディングの材質によっては単純計算で38~64万円の差が生じることになります。

サイディングにはカラー・模様のパターンにさまざまな種類があるので、ぜひこだわりのセレクトで個性たっぷりに仕上げたいところですが、こだわりすぎると予算オーバーになってしまう点には注意が必要でしょう。

サイディング外壁の張り替え時期をセルフチェックする方法

サイディング外壁の張り替え時期をセルフチェックする方法を紹介していきます。

次に上げるポイントにいくつ当てはまるのか、マイホームの外壁をセルフチェックしてみましょう。

□ ①新築から20年以上が経過しているか?
□ ②見た目にひび割れや剥がれがあるか?
□ ③反りかえったり浮いたりしていないか?
□ ④手で触れたときにチョーキングがあるか?
□ ⑤室内に雨漏りや水漏れ、結露はあるか?【要注意!】
□ ⑥サビが広がり朽ちていないか?(金属系サイディングの場合)

この中に該当する症状が0~1つだけの場合は、まずは大きな心配をする必要はありませんが、一度プロの診断を受けてみるべきでしょう。

該当する症状が2つであれば、塗装の塗り替えやカバー工法を検討する価値があります。

3つ以上であれば張り替えによるリフォームでしか対応できない可能性が高くなります。

では、それぞれの症状について解説していきましょう。

ポイント①
新築から20年以上が経過しているか?

新築からの年数は張り替えを判断する柱となるポイントです。

サイディングの寿命はおおむね30年とされていますが、環境の違いによっては20年程度で寿命を迎えていることがあります。

10年が過ぎた程度ではメンテナンスによってケアできますが、20年を経過してしまえばメンテナンスだけでは対応できない可能性があります。

ポイント②
見た目にひび割れや剥がれがあるか?

素人目にでも、サイディングの表面にひび割れや剥がれがあることは確認できるでしょう。

特に窯業系サイディングは水分の吸収・乾燥によって伸縮を繰り返すため、表面に『クラック』と呼ばれる大小のひび割れが発生しやすくなります。

また、吸収した水分がたまってしまうと内側から破裂して表面に剥がれが発生することもあります。

小さなひび割れや剥がれなら補修で対応できますが、大きくなると雨水や湿気が壁内に侵入してしまいます。

壁の内部にまで雨水や水分が侵入しているような状態では、いくら表面だけをメンテナンスしても十分な効果は期待できません。

ポイント③
反りかえったり浮いたりしていないか?

サイディングは板状の建築材料です。

そのため、乾燥による収縮を繰り返すと『反り』が生じてしまうことがあります。

また、反りが強くなると金具や釘から外れて浮いた状態になることもあります。

『反り』や『浮き』が生じた部分には必ず隙間が生じるため、見た目が悪くなるだけでなく、そこから水分の侵入を許して雨漏りや水漏れの原因となるわけです。

この『反り』と『浮き』、実は非常にクセモノ。

わずかにでも反りや浮きが発生すれば隙間が生じますが、わずかな反り・浮きは素人目にはなかなか見抜けないものです。

見た目に明らかな反り・浮きが生じている状態は、完全に手遅れです。

最低でもその部分だけは張り替えが必要になります。

そのほかの部分に損傷がなければ機械で切断してカットしたサイディングに張り替えることもできますが、反りや浮きは周囲のサイディングや目地コーキングにも影響を与えるため、被害が広がりやすくなります。

反り・浮きの原因はサイディングの外側ではなく内側に原因がある場合が多いので、わずかにでも違和感があればプロの診断を受けるべきでしょう。

ポイント④
手で触れたときにチョーキングがあるか?

サイディングの劣化を確認するもっとも簡単な方法が『チョーキング』の有無のチェックです。

乾燥したサイディングの表面を手のひらでサッとなでてみましょう。

手に白っぽい粉がついたら、それは「チョーキングが起きている」と判断できます。

または、雨降りの日に外壁から伝う地面をみてみましょう。

チョーキングが発生していれば、水たまりが透明ではなく白っぽく濁っているはずです。

チョーキングとは、塗料に含まれている色の成分が分離して粉状になり、表面から吹き出している状態をいいます。

この状態になると、外壁の塗装によるコーティング効果は著しく低下しています。

少なくとも再コーティングのために塗装の塗り替えをしたいところですが、もしほかのポイントも該当していれば張り替えを決断するひとつの理由にもなるでしょう。

ポイント⑤
室内に雨漏りや水漏れ、結露はあるか?【要注意!】

室内に雨漏り・水漏れ・結露があればサイディングの張り替えサインです。

該当する方は、ここで紹介しているほかのポイントよりも重症だと判断するべきでしょう。

室内に雨漏り・水漏れが発生しているということは、外壁から壁の内部に水の侵入を許しているということになります。

つまり、何らかの原因によってサイディング外壁が「役に立っていない」状態になっているのです。

また、室内の結露がひどい住宅では、サイディングが機能していないだけでなく、壁内の断熱材が腐敗しているおそれがあります。

断熱材が腐敗している場合は、すべてのサイディングを撤去して断熱材を交換しなくてはいけません。

そのまま放置していると壁内の木材まで腐敗が進んでしまい、住宅を支える躯体そのものにまで悪影響を与えます。

雨漏り・水漏れ・結露は、室内の暮らしを不快にさせてしまうだけでなく、住宅の寿命を削る重症なので、もしほかのポイントに該当しなくても早急にプロの診断を受けるべきでしょう。

ポイント⑥
サビが広がり朽ちていないか?(金属系サイディングの場合)

金属系サイディングは、亜鉛やアルミニウムによるめっき加工が施されていますが、衝撃などによってめっき加工していない部分が露出すると、素地からサビが発生します。

また、サビてしまったほかの金属製品と接触すると、サビが伝染する『もらいサビ』が起きてしまいます。

少々のサビなら研磨して落とした後に塗装でコーティングしてしまえば問題はありませんが、サビが広がってしまうと素地が傷み、朽ちてしまいます。

金属系サイディングの寿命は30年程度といわれていますが、潮風を受ける地域などでは20年程度で限界を迎えることがあります。

サビによって朽ちた部分は補修できないため、張り替えが必要です。

サイディング外壁の張り替えは時期を逃さずに!

サイディング外壁の張り替え時期をセルフチェックできるポイントを紹介させていただきましたが、あなたのマイホームはいくつ当てはまりましたか?

雨漏りや水漏れ、結露を除いて2つ以下だった方は、まだ張り替えに頼らなくてもメンテナンスが可能かもしれません。

3つ以上の方は要注意です。

手遅れにならないうちに、お早めに外壁のプロに相談して診断を受けるべきでしょう。

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外壁のプロ業者による無料診断で、サイディング外壁が張り替え時期を迎えているのか、それともほかのメンテナンス方法で対応可能なのかを教えてもらいましょう。

サイディング外壁の張り替えに関するご相談や疑問には、専門のアドバイザーが丁寧にお答えしております。

ぜひお気軽に外壁塗装パートナーズまでお問い合わせください!