教科書通りの標準外壁塗装はこれだ!塗る以外の絶対に必要な工程・見積もり項目とは?

教科書通りの標準外壁塗装はこれだ!塗る以外の絶対に必要な工程・見積もり項目とは?

外壁塗装は塗料を塗るだけじゃない

『外壁塗装』と一口に言っても、実際に行う工程は『塗る』だけではありません。

基本的に、外壁塗装は美観と外壁の耐久性を強くするために行いますので、実際に『塗る』前に外壁の状況に応じて『洗浄』や『補修』などをします。

今回は、見積もりをとると必ず入ってくる項目と、それぞれの内容を解説したいと思います。

外壁塗装の標準的な工程

お急ぎの方は、以下だけご覧いただければ大丈夫です。

1. ご近所への挨拶と足場の設置

足場設置

2-1.  高圧洗浄

高圧洗浄

2-2. 外壁下地の補修

3. 養生

養生

4. 外壁の塗装1回目(下塗り)

下塗り

5. 外壁の塗装2回目(中塗り)

中塗り

6. 外壁の塗装3回目(上塗り)

上塗り

7. 駄目押し(細部の調整)

細部の修正

8. 足場の解体とご近所への挨拶

さっそく、外壁塗装の工程を詳しくご紹介していきます。

1. ご近所への挨拶
外壁塗装に近所への挨拶は欠かせない!

外壁塗装を行うと、近隣の方に必ず影響がでます。
例えば、わかりやすいもので言うと、以下の3つです。

  • 作業車の出入り
  • 騒音(やすりがけ・高圧清掃・足場を歩く音など)
  • 塗装の匂い(シンナーなど)

ご近所の方との付き合いは、とても大事なものだと思いますので、誠実な塗装業者は工事前にかならず挨拶に伺います。

1.5. 足場設置の準備
足場などの機材の搬入

外壁塗装を行う際に必要な機材はたくさんありますので、トラックなどで搬入します。
足場用の器材

このとき、足場の資材や高圧洗浄の機材などでご自宅を傷つけないように注意します。

近所の周りにあまり戸建て住宅が建っていなければいいのですが、基本的に都心は戸建て住宅が密集した地域が多いです。

繰り返しますが、戸建て住宅が密集している場合は、細心の注意を払わなければなりません。

2. 足場設置
足場の組み立ては慎重に

外壁塗装だけでなく工事の時はそうなんですが、必ず足場を組み、保護シート(養生ネットとも言う)を設置します。
足場に養生シートをかける

足場と保護シートを設置する目的は2つです。

  • 足場で作業効率と安全性を上げる
  • 保護シートで水・塗料の飛散を防ぐ

足場で作業効率と安全性を上げる

以前は足場を組まずにハシゴをかけてやっていたこともあるそうですが、今は足場は必ず組みます。

コストを考えると、人件費を下げるために足場の効率性は非常に重要です。

安全性も上がるため、丁寧に作業を行うことができます。

保護シートで水・塗料の飛散を防ぐ

足場の保護シートもほぼすべての場合に設置します。

隣の家がかなり離れている場合は設置し無いこともありますが、かなりレアケースです。

保護シートがあることで、高圧洗浄の水や、塗装の際の塗料のはねを防ぎ、安心して作業をすることができます。

3. 下地処理
下地処理で塗料のノリが決まる

外壁塗装で一番重要なのは下地処理です。
下地処理は、塗料のノリを良くするための非常に重要な工程です。

下地処理は、主に以下の2つを指します。

  • 高圧洗浄
  • 下地補修(下地調整)

高圧洗浄で汚れを取り除く

塗装を行う前に、ホコリやカビ、苔などの汚れや古い塗装の粉末を高圧洗浄します。

屋根の洗浄

丁寧に洗い流していくと、高圧洗浄だけでも見違えるようにきれいになります。

オプション施工:雨漏りがある場合は補修後に高圧洗浄

既に雨漏りがある場合は、業者に事前にお伝えください。

塗装業者も現地調査の際に雨漏りが無いかを調べますが、事前にわかっているに越したことはありません。

雨漏りがある場合は、補修工事を行った後に高圧洗浄を行います。

下地補修(下地調整)

下地補修(下地調整)は、施工面の素材によって内容がそれぞれ全く違います。

下地処理のケレン

上記の画像では、屋根の鉄部の汚れやサビを、やすりをかけて落とし、塗料の付着を良くするように作業しています。

一番地道で手間がかかる上、塗装直後は見分けがつかない作業ですが、どの材質だったとしても下地補修(下地調整)は非常に重要です。

詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

オプション施工:ヒビ(クラック)の修繕、防水材(コーキング)の張り替え

大きなヒビが入っている場合はパテで埋めたり、防水材(コーキング)が劣化している場合には、古い防水材をすべて取り除いてから張り替えます。

古い防水材を取り除けない場合は、上から打ち増しといって防水材(コーキング)をのせます。

4. 養生
外壁塗装は養生が全て

窓や扉など、塗料がついてはいけない個所を、ビニールやマスキングテープで覆います。
養生
このとき、窓のサッシなどに粘着性の高いガムテープやマスカーなどを直接貼ると、はがした後にシールのベタベタが残ってしまい、後で汚れやすくなります。

そのため、一度粘着性の低いマスキングテープ(紙テープみたいなもの)を貼ってから養生をします。

養生についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

5. 外壁塗装1回目
下塗りで塗料を密着させる

壁の材質に塗料を密着させるために、下塗り材(プライマー)を塗ります。
下塗り
下塗りをしないで中塗り・上塗りをすると、すぐ剥がれてきてしまいます。

また、下塗り・中塗り・上塗りすべての工程で言えることですが、塗料は塗った後しっかり乾かします。

乾かす時間はメーカーが決めており、天気(湿度や気温)によって乾かす時間が変わります。

乾かす時間については、外壁塗装をする時期にも関係しますので、こちらの記事も併せてご覧ください。

オプション施工:部分塗りがあるときは3回塗りの合間を縫って行う

外壁以外の雨樋やベランダなどの塗装がある時は、塗料を乾かしている間などに行います。

場合によっては外壁を塗る前に行ったりしますので、基本的に塗装業者の裁量に任されます。

5. 外壁塗装2回目
中塗りで平滑にする

下塗りがしっかり乾いたら、中塗りをします。
中塗り
塗装業者によっては、3回塗ったことがお客さんにわかるように、中塗りと上塗りの色を変えることもあります。

オプション施工:仕上がりを変える

外壁の塗装を行う時に、滑らかな表面ではなく模様を付けることができます。

模様については、塗装業者さんによって出来るか出来ないか分かれますので、もし模様を変えたいならば、見積もり段階で事前に塗装業者さんにご相談ください。

6. 外壁塗装3回目
上塗りで美観と強靭性を補強

中塗りが乾いたら、上塗りをします。
上塗り
塗る回数もメーカーが指定していて、ほぼすべての塗料が3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)です。

まれに4回や5回塗らなければならない塗料もありますが、多い分には良いとして、逆に1回2回だけしか塗らない業者さんは要注意です。

見積書に1・2回分の塗料だけしか計上されていない場合は、きちんと業者さんに「3回塗るのが基本って聞きましたが、なんで少ないのですか?」と聞いてください。

あいまいな理由の場合は、手抜き業者さんの可能性が高いです。

オプション施工:高性能の塗料を使うことで、通年での塗る回数を減らすことができる

一般的なシリコン塗料よりも耐久性の高い、フッ素や無機などの塗料を選ぶことで、塗り替えの時期を延ばすことができます。

塗料についてはこちらもご覧ください。

7. 駄目押し
細部の塗装を修正する

塗装がすべて終わったら、乾かした次の日に細部のはみ出している箇所を修正します。
細部の修正
繊細な作業ですが、塗装職人さんのプロ意識がここで垣間見れます。

全ての修正が終わった後、養生をはがし、掃除をします。

高圧洗浄で出てきたチリやゴミ、養生の切れ端など、すべて綺麗に掃除します。

8. 足場解体とご挨拶
足場解体・機材搬出・近所への挨拶

掃除が終わると足場を慎重に解体し、機材を搬出、近所の方々に工事が終わった旨を伝え、完了となります。

外壁塗装だけだと約2週間かかります。
もちろんその他のリフォーム工事があると、2週間以上かかります。

まとめ

見積書にずらりと並んでいる項目も、一つ一つの工程を見れば、なんのためにお金がかかるのかイメージできるのではないでしょうか。

ここに書かれている項目や内容は一般的な話ですので、塗装業者さんが実際にどのような施工を行うのか、しっかり聞いてみてください。