外壁にヒビ割れが!すぐ補修すべきヒビの見分け方とその理由

外壁にヒビ割れが出ても1mm未満なら気にしないでOK
ヒビ割れの程度は大きく分けて3つのレベルに分けられます。
ヒビの大きさ | 補修の必要性 |
---|---|
1mm未満 | 問題なし |
1mm以上3mm未満 | 補修時期 |
3mm以上 | すぐに補修が必要 |
一番酷いヒビ割れの箇所が1mm未満であれば、それほど気にする必要はありません。
参考程度ですが、ボールペンで書いた筆跡が0.5mm、油性ペンの細で書いた筆跡が約1mmです。
その他、身近なものでいうとスマートフォンの充電ケーブルが直径約3mmですので、3mmmのヒビというのは相当インパクトがあると想像できると思います。
外壁ではなく、コーキング部分にヒビがある場合は、こちらの記事が参考をご覧ください。

3mm以上のヒビ割れは既に雨漏りがおきている可能性が高い
実は、戸建て住宅における雨漏りの発生原因の3位に外壁がランクインしています。
順位 | 雨漏りの発生原因 |
---|---|
1位 | サッシ回り |
2位 | 下屋取り合い |
3位 | 外壁 |
4位 | ベランダなどの笠木の不具合 |
5位 | 各部位の取り合い |
雨漏りというと屋根からするイメージがありますが、実は窓サッシの周りや下野取り合いの防水処理不足、加えて外壁のヒビ割れからの雨漏りがおきているとのことです。
ヒビ割れから雨が進入すると柱が腐ってしまう
3mm以上のヒビ割れになると、塗膜はもちろん外壁材にもヒビが入っている可能性があります。
そもそも外壁材は水に弱いため、塗膜が割れて外壁材が露わになってしまうと雨水は外壁材を通り抜けて構造体の木材まで浸透していまいます。
木材に水がついたまましばらく経つと腐って崩れてしまいますし、腐った木材はシロアリの大好物ですのでさらに被害が広がります。
シロアリに食われてしまうと、外壁を構造からリフォームする必要が出てくるため、非常に高額な工事になってしまいます。
外壁にヒビ割れが起こるのは塗膜の劣化と建材の変形が原因
外壁にヒビ割れができる原因は2つあります。
- 湿度と温度による建材の変形
- 塗膜の劣化による柔軟性の低下
これらの他にも地震や地盤沈下による建物の変形が原因の場合もあります。
湿度と温度による建材の変形
温度や湿度が変わると、家の構造体である木材や外壁のセメントが膨らんだり縮んだりします。
特に新築直後は、まだ原料の木が乾ききっていないために変形の度合いが大きくなります。
塗膜は外壁の上に硬化した状態で密着しているため、建材が変形するとヒビ割れが起こるのです。
塗膜の劣化による柔軟性の低下
塗膜は塗装直後は適度な柔軟性と硬度を持っていますが、紫外線や温度差、雨の影響によって伸縮し、少しずつ柔軟性がなくなり、もろくなっていきます。
劣化が進んでもろくなった塗膜は割れやすくなっているため、建材の変形に耐えきれずヒビ割れが起こるのです。
ヒビ割れ補修の方法
住宅に起きている小さなヒビ割れの場合、上から塗料を塗るだけでほとんど問題ありません。
3mm以上の多きなヒビ割れの場合は、コーキングを使います。
- ヒビ割れの周囲を綺麗にする
- ヒビ割れの周りにプライマーを塗る
- コーキング材を注入する
- ヘラで馴らす
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
必要な場合は、塗料を塗る前の下塗りで、フィラーと呼ばれる厚みを付ける下塗り剤を塗ります。
まとめ
外壁のヒビ割れは外壁塗装の劣化のサインの一つですが、ヒビ割れがあるからと言ってすぐに問題が起こるわけではありません。
ただ、目立つところに1mm未満のヒビ割れがある場合は、目立たないところや屋根上などの見えないところに大きなヒビ割れがある可能性が高いので、心配なら一度塗装業者に状況を確認してもらった方が良いでしょう。