外壁塗装のムラは手直し可能?発生の原因や対処法を徹底解説

  • 2019.06.27
  • 2019.07.03
  • 業者
外壁塗装のムラは手直し可能?発生の原因や対処法を徹底解説

あなたにも、幼いころの図画工作や大人になってからの日曜大工などで「塗装」をした経験があるでしょう。

ちょっとそのときのことを思い出してください。

本当はムラなく均一に仕上げたいのに、どうしても色が濃い部分と薄い部分があったり、筆が通った跡が残ったりしていたはずです。

外壁塗装はプロのお仕事ですが、それでもある程度の『ムラ』の発生は避けられません。

では、実際にムラが発生している場合、施工した業者にお願いして手直しをしてもらうことは可能なのでしょうか?

ここでは、外壁塗装のムラは手直しができるのかにクローズアップしてみましょう。

ムラは自分では直せない!塗装業者に手直しが依頼できるケースとは?

まずは大前提として覚えておいていただきたいことがあります。

それは「ムラは自分では手直しできない」ということ。

外壁や屋根にムラがあることに気づいても、絶対に自分で手直しをしてはいけません。

手直しのつもりだったのに余計にムラがひどくなってしまうだけでなく、高所になれば転落などの危険もあります。

ムラの手直しは塗装業者にお願いをしましょう。

すべての「ムラ」に対応してくれるわけではない

外壁塗装が終わったばかりのあなたのマイホーム。

それなのに、よく見ると外壁や屋根に塗装のムラがあったとすれば「ちゃんと塗りなおして欲しい」と感じることでしょう。

ぱっと見では美しく仕上がっているように見えても、太陽の光の当たり具合や見る角度によっては色がムラになっているなんてこともあります。

ムラが多いと、外壁の色が濃い部分と薄い部分がまざって斑点模様のようになります。

見た目にも不格好なので「キレイにして欲しい!」と手直しをお願いしたくなるはずですが、実はムラがあるからといって必ずしも手直しをしてもらえるとは限りません。

ムラの手直しには、一定の条件が存在するのです。

手直しが認められるのは原因が施工不良の場合に限られる

外壁塗装で業者がムラの手直しをしてくれるのは、ムラの原因が『施工不良』である場合に限られます。

住宅リフォームの業界でいう『施工不良』とは、本来は備えているべき性能を有していないことを意味します。

外壁塗装でいえば、こんな状態が施工不良にあたります。

・塗膜が十分な厚みをもっていないため、保護効果が不十分である
・下地と上塗り塗料がマッチしていないため、十分に硬化せずムラになっている
・下地処理が甘かったため、塗料が建材に吸い込まれてムラになっている
・手抜き工事で下地が透けて見えているためムラになっている

このように、施工不良と認められるムラは「外壁塗装の性能が十分ではない」という場合にのみ認められます。

外壁塗装は基本的には手作業です。

最近の住宅では、工場で機械を使って塗装されたサイディングボードをそのまま張り付けているためムラはほとんど発生しません。

ところが、外壁塗装は手作業であり、職人の技術と経験によってクオリティが決まるため、わずかなムラが発生することは珍しくありません。

よく見るとムラがあるという場合でも、十分な厚みの塗膜を形成していて、外壁塗装の重要な役割である「住宅をコーティングする」という性能が保たれていれば、施工不良にはならないのです。

ただし、性能は十分にあるといっても、あまりにも美観を損なう程度のひどいムラになっていれば、手直しを依頼することは可能です。

外壁塗装には「住宅の外観を美しくする」という効果があり、これも重要な性能のひとつです。

素人目にみても色調差がひどくムラになっていて、誰がみてもみすぼらしい仕上がりになっていれば、施工不良だといえるでしょう。

ムラが発生する原因とは?

どんなに腕の良い塗装業者でも、実は「色ムラは完全にゼロ!」という仕上がりはほぼ不可能です。

工場で機械を使って塗装しない限り、一切ムラがない状態にはできません。

熟練の職人でも、わずかにムラが生じるのは仕方がないと割り切るべきです。

しかし、なぜ数多くの現場経験がある熟練の職人でも、ムラが発生するのでしょうか?

ムラの発生原因を解説していきましょう。

ムラが起こる要因①
単なる技術不足のため

まず考えられるのが、塗装職人の技術不足です。

塗装の経験が浅い、技術的に未熟な職人が塗装すると、ムラが多く雑な仕上がりになることがあります。

ムラができてしまう技術的な理由はたくさんあります。

ローラーやハケに含んだ塗料が多すぎる、少なすぎる

塗料が多すぎると、一気に大量の塗料が乗ることで厚みがついて色が濃くなりムラが発生します。

反対に塗料が少なすぎると、塗料に厚みがなく色が薄くなり、下地が透けたりかすれたりします。

ローラーやハケにはたっぷりと塗料を含ませるのが基本ですが、多すぎても少なすぎてもダメです。

仕上げ方向が一定ではない

ローラーやハケで塗装する際は、最後の仕上げ方向が一定でなくてはいけません。

最初にたっぷり含んだ塗料を1回の塗装範囲にサッと塗ります。

丁寧でなくても大丈夫で、「塗る」というイメージよりも、たっぷりの塗料でアルファベットの「W」を描くイメージが正しいかもしれません。

これを「ネタ(塗料)配り」といいます。

次に、Wの形で塗った塗料を均等に広げて、さらに一定方向に均して仕上げます。

ここで、ある場所では下から上へ、すぐ隣では上から下や左右方向でなどのように一定方向ではない仕上げをしてしまうと、完成後にムラが生じてしまうのです。

広い範囲がムラになっている場合は仕上げ方向が一定ではないケースが多々あります。

ローラーやハケが「ピタッ」と止まっている

外壁塗装の技術が未熟な職人の多くは、塗装の途中でローラーやハケが「ピタッ」と止まってしまいます。

ローラーやハケは、1秒でも同じ位置で止まってしまうとその部分だけ塗料に厚みがついてしまい、ごくわずかな段差ができてしまいます。

一方向に動かしたローラーやハケは「サッ」とグラデーションを描くように離していくのが上手に塗装するコツで、これを体得しない職人が塗装すると色が濃い部分と薄い部分とで格子模様のようなムラができてしまいます。

ムラが起こる要因②
塗装業者が手抜き工事をしたため

塗装業者が手抜きや工事の質を落とすと、ムラが生じやすくなります。

「職人の技術不足でムラが発生する」と説明しましたが、工期が間に合わず急いでいたり、工事価格が安すぎて人件費を削ったりしていると、丁寧に仕上げている余裕がありません。

すると、作業が雑になってしまい、ムラが生じてしまうのです。

また、外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の三度塗りが基本で、色のついた塗料は「中塗り」と「上塗り」で使用します。

塗料メーカーも色の塗料は2回の重ね塗りでしっかりと発色して性能を発揮することを想定しているため、必ず2回以上の塗装が必要です。

ところが、悪質な塗装業者や、親請け業者からあまりにも低予算での工事を強いられているような下請け・孫請け業者では、中塗りと上塗りを1回だけで済ませることがあります。

2回の重ね塗りを想定して製造されている塗料をたった1回だけの塗装で済ませているのですから、当然、発色は十分ではなく、下地が透けてムラになってしまいます。

ムラが起こる要因③
下地調整のミスや下地材の知識不足のため

外壁塗装では、塗装を始める前に必ず「下地調整」という工程があります。

下地調整とは、トタン屋根などの金属部分や破風などの木材をワイヤーブラシやタワシ、紙やすりなどで擦ってサビやカビなどを除去して、下地を整える作業です。

金属部分でいえば「ケレン作業」とも呼ばれています。

この工程を怠ったり、仕上げがいい加減だったりすると、平面の中に突起部があることになります。

ほんのわずかにでも突起部があると、その周辺にだけ塗料が多く溜まってしまうので、色が濃くなりムラになります。

また、下地の材料によっては、塗料を吸い込んでしまうものもあります。

モルタルやコンクリートは塗料を吸い込みやすく、そのまま色の塗料を塗ると吸い込みによって発色が悪くなりムラが生じます。

モルタルやコンクリートの外壁では、下塗りにシーラーと呼ばれる水状の材料を塗装して、吸い込みを防ぐと同時に塗料との密着度を高めるのが基本です。

また、外壁に凹凸などの模様をつけたい場合にはフィラーと呼ばれる粘性が高い材料を塗装して吸い込みを防ぎます。

これらの下地塗装を怠ると、下地の材料の状態によって吸い込みがある部分とない部分とで発色に差が生じてムラになるのです。

塗装業者の中には、下地の材料によって吸い込みがあることを理解していない知識不足の業者もいるので要注意です。

ムラが起こる要因④
塗料に対する知識不足のため

使用する塗料についての知識不足もムラを引き起こす原因になります。

たとえば、前回の塗装で使用した塗料がハイグレードな無機塗料だった場合、次回の塗装では少し予算を削ってシリコン樹脂塗料を使おうとしても、新旧の相性が悪くムラや施工不良を引き起こしてしまいます。

無機塗料には二酸化ケイ素と呼ばれる無機化合物が配合されていて、塗膜の表面に二酸化ケイ素の微粒子が埋め尽くされるため、表面が汚れにくいという特性があります。

この特性があることは無機塗料のメリットではありますが、同時に「次回の塗り替えで無機塗料しか使えない」というデメリットも抱えることになります。

使用した塗料によってはこのような特性があることを理解せずに塗装に踏み切ってしまう知識が浅い業者も存在しているのです。

ローラー塗装よりも「吹き付け」のほうがムラになりにくい?

外壁塗装のご依頼主さまの中には「ローラーだとムラになるから、吹き付け塗装をして欲しい」と要望される方がいます。

たしかに、身の回りにある塗装済みの既製品は、ローラーやハケを使った手塗り塗装ではなく、工場で機械を使ってスプレーで塗装した『吹き付け塗装』で仕上げられています。

既製品には色ムラがあるものなんて見かけないので、手塗り塗装よりも吹き付け塗装のほうが美しい仕上がりになるイメージがあるのは明らかでしょう。

ところが、住宅の外壁塗装に関しては、手塗り塗装と吹き付け塗装の仕上がりの美しさに大差はありません。

昔はローラーの品質が良くなかったので吹き付けが主流でしたが、最近のローラーは気質がよく塗料の含みや吐き出しが格段に向上されています。

ローラーを使った手塗り塗装のほうが塗膜にしっかりとした厚みが付くので、むしろ外壁の塗装に関してはローラーのほうが優れているともいえます。

ただし、塗膜に厚みをつけるほうが好ましくない瓦屋根や、素地との密着度が低くハケやローラーの筋がつきやすい金属面などでは、吹き付け塗装のほうがマッチしている箇所もあります。

また、吹き付け塗装では、どんなに飛散防止の対策を講じても密閉していないかぎり少量の飛散は免れないため、周囲が住宅に囲まれている住宅地などでは使用できないこともあります。

ご依頼主さまの要望でも、吹き付け塗装がマッチしていない箇所や使用できないケースがあり、しかもローラーなどの手塗り塗装でも変わらない仕上がりが期待できることを覚えておきましょう。

ムラの手直しをお願いする手順

実際に塗り替え後のムラに気づいて塗装業者に手直しを依頼する場合は、どのような手順で依頼すれば良いのでしょうか?

ムラの手直しの手順を解説しましょう。

①塗装業者に直接依頼する

まずは実際に塗り替えを施工した塗装業者に直接依頼しましょう。

仕上がりに関するクレームになるので、実際に作業をした職人ではなく、塗装業者のクレーム担当者や上役が訪ねてくるのが一般的です。

下請け・孫請け業者が作業した場合でも、親請けの担当者が訪ねてくるでしょう。

実際に目で見て確認してもらい、ムラが施工不良にあたるものであれば補償の範囲内で手直しをしてもらえるはずです。

②別の塗装業者に診断してもらう

もし、実際に塗り替えを施工した塗装業者が「このムラは補償の範囲外なので対応できない」とお断りを受けた場合は、別の塗装業者に第三者の意見として診断してもらうことをおすすめします。

医療などでは浸透している『セカンドオピニオン』の発想です。

第三者の塗装業者に、本当に施工不良にあたらないやむを得ないムラなのか、それとも塗装の性能が発揮できない施工不良の状態なのかを判断してもらいましょう。

もし塗装の性能が発揮できない施工不良の状態であれば、その診断結果をもって施工した塗装業者に再度手直しを依頼しましょう。

③トラブルを相談できる機関に申し出る

実際に施工した業者がどうしても施工不良を認めず、手直しに応じてくれない場合は、住宅リフォームに関するトラブルの解決についてアドバイス・協力をしてくれる機関に相談しましょう。

まず考えられるのが『国民生活センター』です。

独立行政法人国民生活センターは、政府主導で設立された相談機関です。

住宅リフォームに関するトラブルにも対応しており、具体的な解決策の教示やセンターが介入しての解決が期待できます。

各都道府県に窓口が設置されているので、全国どこで起きたトラブルでも相談可能なので、ぜひ活用してみましょう。

さらに一歩進んだ相談先となるのが『住宅リフォーム・紛争処理支援センター』です。

国土交通大臣から指定を受けた公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが、住宅リフォームに関するトラブルの相談を専門で受け付けています。

『住まいるダイヤル』という電話相談の窓口を開設しているので、まずは0570-016-100まで電話してみましょう。

どうしても問題が解決しない場合は、弁護士に相談するべきです。

弁護士は諸々の法律に関するトラブルに対応しており、住宅リフォームに関するトラブルにも応じてくれます。

めぼしい弁護士事務所が見当たらない方は、まずは弁護士会が設立している『法テラス』に相談してみましょう。

ムラの手直しができる業者よりも「ムラが起きない業者探し」

せっかくマイホームの塗り替えをしても、外壁や屋根にムラがあると残念な気持ちになるのは当然です。

手直ししてくれれば一応の問題は解決するかもしれませんが「施工不良ではないので手直しはできない」と断られることもあり、次回の塗り替えまでガマンを強いられるおそれがあります。

ムラが発生している場合に気持ち良く手直しをしてくれる塗装業者であれば親切に感じるかもしれませんが、もっと大切なのは「ムラが起きない塗装業者にお願いする」ことでしょう。

施工実績が豊富で、塗料や下地材の知識もしっかりと備わっている優良な塗装業者に依頼することのほうが重要です。

外壁塗装パートナーズでは、あなたの街で評判が良い優良な塗装業者を最大3社まで同時に紹介いたします。

どの塗装業者もしっかりとした実績と知識が備わったばかりなので、ムラの発生も最小限に抑えることができるでしょう。

もちろん、不測にもムラが発生した場合でも、可能な範囲内で丁寧に対応してくれる業者ばかりです。

外壁塗装のムラに悩みたくない方、すでに別の業者によって塗り替えを施工してもらったけどムラが多くて仕上がりに満足していないという方は、ぜひ外壁塗装パートナーズまでご相談ください。