本当は怖いサイディングの凍害~サイディングは凍ってボロボロになる?

本当は怖いサイディングの凍害~サイディングは凍ってボロボロになる?

恐ろしいサイディングの凍害とは

家の外壁サイディングは凍ってしまうことをご存知でしょうか?

特に寒い地域の東北北陸北海道などでみられる現象です。

ただ凍るだけであれば良いのですが、凍っては溶けてを繰り返すとサイディングは壊れます。

また凍害が起きているにも関わらず、それを通常の経年劣化と見て、対策を打たぬまま塗装をすると、数年後せっかく塗った塗料が剥がれてきます

寒い地域の方は、ご自身でも凍害の知識をつけておいた方が良いため、今回は凍害が起きやすい条件と、凍害が起きてしまった場合の対策をまとめます。

凍害がおきやすい条件

1. サイディング直貼り工法のお宅

直貼り工法とは、サイディングの貼り方のことです。
現在では使用されていない工法です。

なぜ現在は使われていないかというと、あまりに問題が多いからです。

直貼り工法

直貼り工法は、非常にざっくりいうと水分が溜まりやすい構造です。

水分がサイディング内に入り込み、その入り込んだ水分が凍って、膨張した時に内側からサイディングを押し出し、わずかな通気口をふさぎます。

そうすると、空気の通りが悪くなり、凍った水分がサイディングを破壊します。

サイディングの凍害

ちなみに2000年前後に建てられた新築は直貼り工法を用いていることが多いです。

その為、2009年10月に施工された「住宅瑕疵担保履行法」により直貼り工法のデメリットを克服する通気工法が実質的に標準化されました。
通気工法については後ほどご説明いたします。

2. 水が溜まりやすい所

下屋の取り合い部分、窓のサッシ部分など水が溜まりやすい部分は要注意です。

下屋がサイディングに面している場合、屋根に水分が落ちず、屋根とサイディングの隙間に水分が溜まり、気温差で凍ったり水分に戻ったりを繰り返してサイディングの表面を破壊します。

屋根に面してるサイディングに水が溜って凍る

3. 寒暖差が激しい場所

お風呂場の外壁は特に凍害が起きやすいです。

また意外に思われるかもしれませんが、リビング部分の外壁も意外と凍害がよく起きます。

なぜならリビングは冬場暖房を入れていることが多いため、外気との温度差で湿気が溜まるからです。

凍害への対処法

1. 直貼り工法の場合

直貼り工法のお宅の場合、根本的な解決策はサイディングをすべて剥がして通気胴縁を入れ、空気の通り道を作ることです。

いわゆる通気工法にすることです。
しかしこれは大掛かりなリフォームなため、勿論金額も高くなります。
通気工法

そのため対処療法にはなりますが、寒くない地域であれば、壊れてしまっているサイディングだけ張り替えて、上から塗装するという対策でも良いかと思います。

ただしその時に間違えても弾性塗料を塗らないでください。

サイディング内部の水分が蒸発する際に、塗装された塗料を押し上げてサイディングの表面に膨れができます。

美的センスの話になりますが、膨れはかなりみっともない上に、サイディングの表面がすぐに剥がれますので、外壁の塗装をする必要があります。

また凍害が一度起きているわけですので、通気工法を取らない限り再発の可能性は高いということをご承知の上、塗装に踏み切ってください。

直貼り×寒冷地域の場合は、今後も今のご自宅に長く住む予定ならば通気工法にすることをおすすめします。

サイディングに起こる膨れについてはこちらの記事もご覧ください。

2. 水が溜まりやすい所で凍害が起きている場合

この場合は、なるべくサイディングに水が長時間触れないようにするしかありません。

例えば下屋取り合い部分で凍害が起きている場合、屋根を流れる雨水や融雪水からサイディングが吸水している可能性が考えられます。

その場合、サイディングを外して屋根面から10mmほど離してサイディングを貼りなおし、隙間部分には防水シーラーを施すというのが正しい対処法です。

サイディングがどの経路で吸水をしているのか(内部からなのか?外部からなのか?)ということを正しく把握して、対策を打つことが大事です。

現地調査の時に経験豊富な職人に見てもらい、対策法を考えてもらう必要があります。

3. 寒暖差が激しい場所の場合

寒暖差が激しい場所の場合は、湿気がサイディングに至らないようにすることが大事です。

その為には、やはり通気層を確保するしかありません。
直貼り工法の場合は、通気工法に直してもらいましょう。

通気工法であったとしても凍害が起きている場合は、どこかから湿気がサイディングに至っていますので、その原因を取り除く必要があります。

例えば断熱材が膨らんで通気部分を塞いでしまっていることもあります。
(その場合は膨らんでしまっている断熱材の部分に、追加で胴縁を入れて通気を確保します)

いずれにしても原因をしっかりと突き止めてもらって対策を打つことが大事です。

まとめ

今、最も外壁で用いられている窯業系サイディングは、凍害が起きやすい素材です。

特に寒い地域にお住いの方は塗装をするタイミングで、凍害の根本原因を取り除く対処を取るようにしましょう。

そうしないと、せっかく塗装をしてもまた凍害が起こります。

そして、凍害が起こるとサイディングが壊れます。

サイディングが壊れると塗装では済まなくなり、高額リフォームになります。

凍害が起きてしまっている事実には一旦落胆すると思いますが、現実を受け止めて対策を打ちましょう。

また凍害の恐い所は、ぱっと見だと普通の経年劣化にも見えてしまうことです。

現地調査段階で、経験豊富な職人に見てもらうことが何よりも大事です。

外壁でお困りの際は、外壁塗装パートナーズにご相談ください。