アステックペイントはどんな塗料メーカー?EC-5000や超低汚染リファインなど人気塗料を紹介

塗装屋さんからアステックペイントの塗料で提案を聞いていますか?
アステックペイントの塗料は性能が優れたものが多いですが、
塗料の種類によっては汚れやすい、膨らみやすいといったデメリットもあるので注意が必要です。
この記事では、
- アステックペイントはどんな塗料メーカーなのか?
- アステックペイントの塗料の種類と特徴
- アステックペイントの塗料と比較するべき塗料は?
- ずばりアステックペイントの塗料は選ぶべき?
といった点について、詳しく解説します。
アステックペイントのまとめ
- アステックペイントはオーストラリアの大手塗料メーカー。怪しいメーカーではないので安心して良い
- アステックペイントの人気シリーズは「EC-5000シリーズ」と「超低汚染リファインシリーズ」
- 「EC-5000シリーズ」はピュアアクリル塗料で耐久性に優れるが汚れやすい
- 「超低汚染リファインシリーズ」は汚れにくい。グレードによって耐用年数は異なる
- 総じてアステックペイントは良いメーカーだが、一部業者は不当に高額な提案をしていることもあるので相見積もりは絶対とるべき
アステックペイントとは?
アステックペイントはオーストラリア最大手の塗料メーカーです。
塗料名と思われていることも多いようですが、塗料名ではなく会社名です。
業界最大手の日本ペイントや関西ペイントのような生粋の国内メーカーではなく、海外発祥のメーカーということで不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、アステックペイントは遮熱塗料のメーカーシェア1位になるなど、既に日本国内でも実績のあるメーカーです。
また、アステックペイントの塗料はアステックペイントの認定店しか取り扱うことができないという特徴があります。
施工品質の低い塗装店には製品を卸さないことを徹底しています。
(もちろん、外壁塗装パートナーズにはアステックペイント認定塗装店が数多く加盟しています。)
「海外発祥のアステックペイントは怪しいメーカーなのではないか?」という心配はまったく不要と断言できます。ご安心ください。
アステックペイントの塗料の種類
アステックペイントは数多くの塗料を販売しています。
ここでは代表的な3つのシリーズをご紹介します。
アステックペイントの代表的な塗料
- EC-5000シリーズ
- 超低汚染リファインシリーズ
- グラナートSP
アステックペイント「EC-5000シリーズ」の特徴
アステックペイントの「EC-5000シリーズ」は「ピュアアクリル塗料」という種類の塗料です。
商品名 | 特徴 |
---|---|
EC-5000PCM | EC-5000PCMのスタンダード |
EC-5000PCM-IR | EC-5000PCMより遮熱性に優れる |
EC-100PCM | 工場・倉庫の屋根向け塗料 |
EC-5000シリーズの特徴1.
ピュアアクリル塗料の高い伸縮率
ピュアアクリル塗料の一番の特徴は高い伸縮率です。
伸縮率はなんと600%と驚くほど伸びる塗料です。
塗料が伸びるメリットは、塗料のひび割れを防げるという点です。
外壁でよくみられるトラブルに、外壁がひび割れてしまうクラックという現象があります。
外壁にクラックが発生すると、一般的な塗料は外壁と一緒に裂けてしまい、防水性能がなくなってしまいますが、ピュアアクリル塗料は塗料自体が伸びて裂け目をカバーするので、外壁にクラックが発生してもすぐに雨漏りに繋がらないという特徴があります。
出典:株式会社アステックペイントジャパン| EC-5000シリーズ(外部サイト)
EC-5000シリーズの特徴2.
耐用年数が長い
アステックペイントの「EC-5000シリーズ」は耐用年数が長いという特徴もあります。
「EC-5000シリーズ」は15年以上の対候性があると言われていますが、これは高耐久の塗料の代表的な存在である「フッ素塗料」と同等の耐用年数です。
ちなみに、「EC-5000シリーズ」のような「ピュアアクリル塗料」と異なり、「ピュアアクリル塗料」一般的な「アクリル塗料」は「安いかわりに耐用年数が短い」という特徴があります。
これは一般的なアクリル塗料は、アクリル以外に可塑剤などの不純物が多く含まれているからです。
ピュアアクリル塗料はアクリル以外の不純物を一切排除することによってフッ素塗料波の高耐久を実現しています。
「アクリル塗料」と「ピュアアクリル塗料」は全くの別物だと考えてください。
EC-5000シリーズの特徴3.
膨らみやすい、汚れが付きやすいというデメリットも
他のピュアアクリル塗料にも言えることですが、EC-5000シリーズは、施工技術によっては塗料の膨らみにつながりやすいというデメリットがあります。
ピュアアクリルのような弾性塗料は、適切な施工をしないと膨れにつながってしまいます。
他の塗料を選ぶとき以上に、業者の選定が重要です。
また、汚れが付きやすいという点もデメリットです。
EC-5000シリーズはゴムのように良く伸びる塗料ですが、その材質故、汚れが付きやすいという弱点があります。
耐久性や防水性よりも汚れの付きにくさを重視したいなら、次に紹介する「超低汚染リファインシリーズ」など、他の塗料がおすすめです。
他のピュアアクリル塗料ではELJホームの「イノセンス」の提案を聞いている人が多い
EC-5000シリーズ以外のピュアアクリル塗料で、提案を聞いている人が多いのがELJホームの「イノセンス」という塗料です。
「イノセンス」はアメリカ発祥の塗料で、ELJホームというリフォーム店だけが取り扱っている塗料です。
「イノセンス」の提案を聞いている場合にはアステックペイントの「EC-5000シリーズ」の提案も比較してみることをおすすめします。
アステックペイント「超低汚染リファインシリーズ」の特徴
「せっかく外壁を塗装するなら汚れにくい塗料を選びたい」という人におすすめなのが「超低汚染リファインシリーズ」です。
超低汚染リファインシリーズの特徴についても解説していきます。
商品名 | 特徴 |
---|---|
超低汚染リファイン1000Si-IR | 外壁用シリコン塗料 |
超低汚染リファイン500Si-IR | 屋根用シリコン塗料 |
超低汚染リファイン1000MF-IR | 外壁用フッ素塗料 |
超低汚染リファイン500MF-IR | 屋根用フッ素塗料 |
超低汚染リファインシリーズの特徴.
汚れにくい
その名の通り、超低汚染リファインシリーズの特徴は「汚れにくい」ということです。
超低汚染リファインシリーズは親水性の高い無機物を配合しているため、
- 塗膜が緻密で隙間がない
- 親水性が高く汚れが流れやすい
という理由から、一般的な塗料より汚れがつきにくくなっています。
塗料は美観重視で選びたいという人には特におすすめです。
出典:株式会社アステックペイントジャパン| 超低汚染塗料 リファインシリーズ(外部サイト)
超低汚染リファインシリーズは人気が高い
外壁塗装パートナーズを利用した多くの施主様が超低汚染リファインシリーズを選んでいます。
先日集計した成約塗料ランキングでも、超低汚染リファインシリーズの「超低汚染リファイン1000Si-IR」が第4位にランクインしています。
超低汚染リファインシリーズように汚れにくい塗料は
超低汚染リファインシリーズは、その製品名から低汚染性を売りにしている塗料だということがわかりますが、他の塗料でも低汚染機能をもった塗料は数多くあります。
例えば、一番人気のパーフェクトトップという日本ペイントの塗料も親水性が高く、低汚染性に優れているという特徴があります。
また、無機塗料は全般的に価格が高いですが、低汚染性に優れています。
以下の記事で汚れに強い塗料について解説しています。
アステックペイントの塗料以外も是非色々比較してみてください。
アステックペイント「グラナートSP」の特徴
グラナートSPの特徴
石材調のリッチな仕上がりになる
最後に紹介するのが、アステックペイントの石材調塗料「グラナートSP」です。
「グラナートSP」は「せっかく塗装するならオシャレでリッチな仕上がりにしたい」という人におすすめの塗料です。
一般的な塗料はペタッとした仕上がりになりますが、「グラナートSP」を使用すると、石材調塗料特有の細かい凸凹や多彩模様の華やかな仕上がりになります。
出典:株式会社アステックペイントジャパン| グラナートSP(外部サイト)
アステックペイント以外の石材調の塗料では「アトモス」などがある
アステックペイント以外の石材調の塗料としては、アペティーの「アトモス」や新生ホームサービスのオリジナル塗料「レジス」で提案を聞いている人が多いです。
石材調の塗料でも様々な種類がありますので、検討の際には色々比較をしてみてください。
アステックペイントその他の塗料
上記で紹介した以外にも、シリコン塗料の「シリコンフレックスⅡ」や「シリコンREVO」、耐久性に優れた無機塗料の「無機ハイブリッドコート」など、アステックペイントには様々な塗料があります。
アステックペイントの塗料に限った話ではないですが、各塗料によって、価格や耐久性、防水性、見た目などが異なりますので、必ず比較をするようにしてください。
まとめ
この記事ではアステックペイントの塗料について解説しました。
アステックペイントのまとめ
- アステックペイントはオーストラリアの大手塗料メーカー。怪しいメーカーではないので安心して良い
- アステックペイントの人気シリーズは「EC-5000シリーズ」と「超低汚染リファインシリーズ」
- 「EC-5000シリーズ」はピュアアクリル塗料で耐久性に優れるが汚れやすい
- 「超低汚染リファインシリーズ」は汚れにくい。グレードによって耐用年数は異なる
- 総じてアステックペイントは良いメーカーだが、一部業者は不当に高額な提案をしていることもあるので相見積もりは絶対とるべき
アステックペイントの提案を聞いている施主様からのご相談は数多くいただいていますが、業者によってかなり価格にバラつきああるように感じます。
国土交通省や消費者庁、国民生活センターも推奨しているように、外壁塗装などのリフォームでは複数の業者の見積もり比較をすることが、大切です。
外壁塗装パートナーズでは、多数のアステックペイント認定塗装店が加盟しています。
是非お気軽に見積もり比較をしてみてください。