外壁塗装の弾性塗料や微弾性塗料って何?主にモルタル壁に使われる塗料

外壁塗装の弾性塗料や微弾性塗料って何?主にモルタル壁に使われる塗料

外壁塗装の弾性塗料って何?

外壁塗装用の塗料というのは、数多くの種類があります。
中でも、弾性塗料微弾性塗料と言われている塗料があります。

弾性塗料とは、JIS規格6909で定められている、20℃で伸び率120%以上の塗料のことです。

※JIS規格とは国が定めている基準なのですが、各メーカーが出している塗料は国が定める基準をクリアしているものです。

また、微弾性塗料は、硬質塗料と弾性塗料の中間の塗料のことです。

JIS規格6909で定められている、20℃で伸び率50%~100%の塗料のことです。
反対に一般的な塗料は、硬質塗料と呼びます。(あまり呼ばれませんが…)

以前はひび割れが防げる塗料として弾性塗料を使用していましたが、現在は水ぶくれの原因になったり、外壁材の主流がサイディングボードに移ったこともあり、あまり使用されていません。

ただ、外壁がモルタル壁やコンクリート系の場合には、まだまだ使用されている塗料ですので、以下から詳しくご説明いたします。

弾性塗料は弾性硬化剤が含まれる塗料

外壁に塗料を塗る際、使用する塗料によって別途硬化剤と混ぜ合わせる塗料(2液型塗料)と、元から硬化剤が含まれている塗料(1液型塗料)の2種類があります。

その2種類の塗料の中で、弾性塗料は2液型塗料で、「弾性硬化剤」という特殊な硬化剤を使用しています。

多くは塗料に弾性形の性能を持たせたい場合に、弾性硬化剤と混ぜ合わせます。

1.2液型塗料については、こちらの記事をご覧ください。

そして、弾性塗料は別名防水塗料と言って、防水の性能があるエマルション樹脂をベースしているため、区分としては水性塗料になります。

水性塗料は環境や人に対して安全な塗料として、現在注目を浴びています。
詳しくはこちらをご覧ください。

弾性塗料はクラック(ひび割れ)に強い

弾性塗料は、主にモルタル壁に使用されます。

各外壁は防水性がないため、あらかじめ外壁材に塗装を施して防水性等を補います。

その中でもモルタル壁は、ローラーで何度も塗料を重ね塗るのではなく、塗装は吹き付けて行うため、塗膜(塗料の膜)が薄いです。

なおかつ一般塗料は硬質塗料と呼ばれることから、塗装後はしっかりと固まります。
そのためクラック(塗膜のひび割れ)が起きやすく、そこから雨水等が容易に入るのが、モルタル壁のデメリットです。

そこで、モルタル壁のクラックを抑えるために弾性塗料が活躍します。

弾性塗料は、その名の通り弾力性が非常に高い塗料なので、建物の動きに合わせて温度によって伸縮することができます。
(建物は動かないとお思いでしょうが、基本的に戸建ての基部は木でできているため、伸びたり縮んだりするのです)

つまり、万が一クラックができたとしても弾性塗料のおかげで、塗膜が伸びるためクラックを埋めてくれます。

モルタル壁についてはこちらの記事をご覧ください。

おまけ:弾性塗料は使用されていない?

弾性塗料は、「水ぶくれ」問題によって現在では外壁塗装にあまり使われなくなりました。

水ぶくれの原因として、クラック等が起きた部分から水分が塗膜に入り、侵入した水分が温度上昇によって気化して下から塗膜を押し上げます。

それによって、塗膜が一部ふくれた状態のことを「ふくれ」と呼びます。

ちなみに、水ぶくれは触ると簡単に塗膜が剥がれます。
そうすると、外壁の劣化スピードは速くなります。

元々、サイディングボードに弾性塗料が使えない理由として、熱によって簡単に水ぶくれができるからです。

詳しくはこちらをご覧ください。

弾性塗料の仕上げ方

外壁塗装は、下塗り、中塗り、上塗りと三段階に分けて塗ります。

基本的にすべて違う塗料を使用して塗るのですが、中塗りと上塗りで同じ塗料を使用する場合もあります。

弾性塗料は、3つの仕上げ方によって塗膜の強度が全く違います。

塗膜強度レベル1★
単層弾性塗料

単層弾性仕上げ

主に外壁の塗り替えに使用されることが多い塗料です。
下塗りは、弾性シーラーを使用し、中塗りと上塗りの塗料は一緒です。

弾性シーラーとは、下塗り専用の塗料で、上塗り用の塗料と密着力吸い込むのむらを均一に、そして仕上がりのむらをなくすために塗ります。

三回塗るため、人件費と塗料費用は、複層弾性塗料を使用するよりも安くすみます。

塗膜強度レベル2★★
微弾性塗料

微弾性仕上げ

近年、「複層弾性塗料まではいかないけど、弾力性をもたせたい」と考えている方によく使用される塗料です。

下塗りに微弾性フィラーを使用し、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用しますので計3回塗ります。

ちなみに微弾性フィラーとは下塗り専用の塗料で、下地面の調整穴を埋めたり上塗り塗材が綺麗に仕上げられるようにする塗料です。

シーラーよりも粘度が高くて厚い塗料で、凸凹の壁を平滑にすることができます。
ですので、外壁の凸凹模様を残したい、と考えている方は、見積もり段階で塗装業者に伝えておきましょう。

塗膜強度レベル3★★★
複層弾性塗料

複層弾性仕上げ

主に新築塗装に使用されることが多い手法です。

計5回塗るため、人件費と塗料は単層弾性塗料よりも高くなりますので、塗り替えではほとんど稀です。

ただ他の2つの方法よりも弾力性が強いため、外壁をとことん強くしたい方向けです。

以上3つご紹介しましたが、どれが一番良いなど一概には言えません。
なぜならご自分の懐具合によるのと、外壁の種類と状況によっても相性があるからです。

塗料を選ぶ際は、家にあった塗料を選ぶようにしましょう。

まとめ

弾性塗料はメリットもありますがデメリットの「水ぶくれ」問題もあるため、外壁にはあまり使用される塗料ではなくなりました。

しかし、塗料でなくともコーキング材ではまだ主流となっている塗料です。

自分の家にはどんな塗料がいいかお困りの方は、外壁塗装パートナーズまでご相談ください。