タイルへの張り替えで外壁がメンテナンスフリーに!施工の方法や費用をチェック

タイルへの張り替えで外壁がメンテナンスフリーに!施工の方法や費用をチェック

タイルへの張り替えで外壁がメンテナンスフリーに!施工の方法や費用をチェック(仮題)

通りがかりによその住宅に目を向けると、おしゃれなレンガ調や石調の外壁に目を奪われることがありませんか?

その外壁の正体は『タイル』です。

新築の施工時からタイル張りの外壁に仕上げてもらっている場合もありますが、実はリフォームでもタイルへの張り替えが可能です。

タイル張りの外壁は、見た目にとてもおしゃれなだけでなく、なんと30~40年近くもメンテナンスフリーになるというのですから、マイホームのメンテナンス費用が気になっている方には見逃ませんね。

今回は外壁をタイルに張り替えるリフォーム工事について、リフォームにかかる費用や張り替えの施工方法などをチェックしていきましょう。

外壁のタイル張り替えリフォームの費用は?

仕上がりに高級感があるタイルへの張り替えリフォームですが、気になるのはやはりお値段です。

まずはタイル張り替えリフォームの費用や相場を見ていきましょう。

タイル張り替えの相場は?

タイルへの張り替えリフォームは、タイルを張り付ける下地の施工費込みで1㎡あたり1万3,000~3万5,000円が相場です。

建坪30坪の住宅の外壁面積がおよそ120㎡ですから、張り替えの費用だけでも156万~420万円の工事になります。

これはあくまでも「下地+タイル張り付け」の工事費用で、リフォーム工事には次のような費用も別に加算されます。

工事内容 費用
足場代 15万円
養生代 5万円
既存外壁の撤去費用
※サイディングなどの場合
15万円
目地詰め 20万円
諸経費 5万円
合計 60万円

これらの費用を合計すると、外壁のタイル張り替えリフォーム工事には216万~480万円の費用がかかることになります。

費用の上下にかなりの差がありますが、タイルのグレードや張り付け時のデザイン性などによって増減するためです。

また、足場や養生は必須ですが、既存の外壁がモルタルに塗装をしている場合には撤去費用は不要で、凹凸が深い意匠性のあるタイルでは目地詰めは不要となります。

リフォーム費用は高いがトータルコストは抑えられる!

外壁のリフォーム工事だけで216万~480万円といわれると、相当に工事費が高いと感じるでしょう。

外壁リフォームでもっとも安価となる塗装の塗り替えなら100万~140万円程度が相場となるため、単純計算で2~4倍近い費用がかかることになります。

ただし、タイルに張り替えることで次のメンテナンスまでの間隔が大幅に広くなることは無視できません。

タイルに張り替えた外壁の耐用年数は約40年ですから、10年に一度の外壁塗装と比べると4倍も長持ちします。

また、タイル張り替えと同じように長い耐用年数を誇るサイディング仕上げでも、10年以内にサイディングボードの間を埋める目地コーキングのメンテナンスが必要となります。

タイル張り替えなら、汚れが目立つようになっても高圧洗浄で洗い流すだけで十分に美しさを回復できるので、メンテナンスは安価で楽々です。

リフォーム費用だけに注目すれば非常に高い印象ですが、大規模なメンテナンスの回数は減るため、長い目で見たトータルコストは大幅に抑えられるでしょう。

タイル張りの外壁は見た目がおしゃれでメンテナンスも楽になる!

あなたは『タイル張り』の外壁を見たことがありますか?

「タイル張りの外壁なんて、あまり馴染みがない」という方がいるかもしれませんが、実は学校や図書館などの施設の外壁や柱などに多用されているため、誰もが一度は目にしたことがあるはずです。

タイル張りで外壁を仕上げる技術は、実はピラミッドが建設されていた紀元前18世紀ごろから存在している非常に歴史が古い工法ですが、現代の建築物にも驚くほどにマッチしています。

非常にモダンな印象になるだけでなく、レンガ積みのようなものや、石材を彫ったようなものなど、実に表情が豊かな印象に仕上がるのがタイル張りの魅力です。

メンテナンスも楽になる!驚くべき耐用年数

タイル張りの外壁が持つ魅力は、見た目だけではありません。

耐用年数は30~40年以上といわれていて、外壁材の大手メーカーであるLIXIL(リクシル)がおこなった促進耐候性試験の結果でも、40年相当の紫外線に耐えてほとんど色あせしなかったという結果が出ています。

LIXILの促進耐候性試験
促進耐候性試験 | LIXIL  

一般的な住宅に広く使用されているサイディングボードの耐用年数が30年前後、塗料による外壁塗装の耐用年数が10~15年程度であることを考えると、断トツの耐用年数を誇っています。

さらに、同社の実験では硬度の実験と酸やアルカリなどの薬物実験もおこなっていますが、タイルはキズがつきにくく変質も起こりませんでした。

外壁に使用されるタイルの多くは陶器質などを高温で焼き締めて製造されています。

特に日本の陶器質の土は品質が良く、外見上の美しさと耐久性は海外産のものよりも数段優っているといわれています。

外壁の張り替えリフォームに使用するタイルの種類

外壁の張り替えリフォームに使用するタイルには、材質・性能・仕上げ方法などによって種類が分かれています。

まずはこちらの表をご覧ください。

区分 吸水率(%) 特徴
Ⅰ類
(磁器質)
3.0%以下 ・ほとんど吸水せず、親水性が高い
・非常に硬く、叩くと金属のような音がする
・耐候性、耐摩耗性が非常に高い
・透明度が高く仕上がりが美しい
Ⅱ類
(せっ器質)
10.0%以下 ・粘土を高温で焼き締めている
・透明性はなく落ち着きがある印象
・吸水率が低いため外壁にもっとも多用されている
Ⅲ類
(陶器質)
50.0%以下 ・粘土が原料だがせっ器質よりも低温で焼成する
・硬度が低く吸水性もあるため内装向き
・表面に釉薬を施したものもある

この表は、日本工業規格(通称『JIS』)に基づいた建築用タイルの区分を示す一覧表です。

外壁の張り替えに使用するタイルには、磁器質・せっ器質・陶器質の3種類にわかれています。

タイルメーカーのカタログなどには『セラミックタイル』と記載されていることがありますが、セラミックタイルとはこれら3種類の総称です。

製品の詳細を見ると、必ず「Ⅱ類(せっ器質)」などの記載があるので、よく確認してみましょう。

『磁器質』は光沢感とセルフクリーニングが魅力

外壁に使用されるタイルの中でも、もっとも高性能で高価なのが磁器質タイルです。

陶石・長石・珪石・カオリンなどを粉砕して粘土質にしたものを原料としていて、1,300℃に近い高温によって焼成されます。

焼き上がった表面には長石が熱で融解したガラス層が形成されるため、光沢感が強く、吸水性は低くなります。

磁器質タイルの外壁は、ツヤのある美しい仕上がりが期待できます。

また、磁器質タイルの表面についた水分は水滴状になることなく薄い水の膜を形成するため、表面に付着した汚れを包み込んで雨水で洗い流すセルフクリーニング機能がはたらきます。

ちょっと汚れが気になったら、ご家庭のホースで水をかけるだけでセルフクリーニングしてくれるのですから、年に1回の大掃除の日にでも軽くブラッシングするだけで見違えるように美しさが回復します。

『せっ器質』は自然な落ち着きが魅力

外壁用のタイルとしてもっとも広く使用されているのがせっ器質タイルです。

粘土を主原料に約1,200℃の高温で焼き締めたタイルで、吸水率が低いうえに自然な温もりのある表面に仕上がるのが特徴です。

吸水率は10.0%以下となっており比較的に低めの印象がありますが、この「10.0%以下の水分を吸収する」という点に問題があります。

数%でも水分を吸収してしまうと、タイルはわずかながら膨張します。

もちろん、吸収した水分が永久にタイル内にとどまるわけではないので、水分がなくなるとタイルは収縮します。

この膨張→収縮→膨張を日常的に繰り返すことで、年数が経つことでタイルが浮いたり割れたりすることがあるのです。

現代住宅の外壁は、ピカピカと光沢があるものよりも落ち着きのあるマットな雰囲気のほうが好まれる傾向があるので、タイル張り替えリフォームでも一番人気ですが、剥落すると人に危険があるような箇所への施工は避けるほうが無難でしょう。

『陶器質』は室内向き

せっ器質と同じく粘土を原料にしているのが陶器質です。

ただし、陶器質タイルは焼成温度が1,000℃程度と比較的に低温で、表面には目に見えないものも含めて無数の穴が空いているため、吸水性があります。

焼成温度が低いため硬度も低く、耐久性が求められる外壁には不向きです。

湿気を吸うという機能があるという点からも室内での使用がマッチしています。

コーティング(釉薬)されているものとされていないものはどっちがいい?

せっ器質・陶器質は『釉薬(ゆうやく)』を施したものがある

せっ器質と陶器質のタイルは、基本的に「水分を吸収してしまうもの」と考える必要があります。

見た目には自然な風合いがあって落ち着きを感じられますが、焼成の過程でガラス質によってコーティングされる磁器質タイルと比べると吸水してしまうのが弱点となります。

そこで登場するのが『釉薬』です。

釉薬とは素焼きの表面に塗るガラス質の粉末のことで、高温で焼くと粉末が溶けてガラス層を形成するため、表面をガラスコーティングできます。

湯のみや茶碗などの食器に使われているほか、工芸品やアクセサリーなどにも使われる仕上げ技術で、美しいツヤを放つだけでなく水分の浸透・吸収を防ぐ効果もあります。

釉薬を塗ったタイプを『施釉(せゆう)タイル』と呼び、釉薬を塗らずに素焼きのままのタイプを『無釉(むゆう)タイル』といいます。

せっ器質タイル・陶器質のものには、粘土の素朴な風合いを重視したタイルも数多くラインナップされています。

外壁を自然なイメージに仕上げたい場合はせっ器質・陶器質の施釉タイルを選ぶと良いでしょう。

成形方法にも違いがある

外壁用のタイルは、原料となる粘土や鉱石を粉砕した後、2種類の成形方法によって作られます。

『乾式成形』では、粉砕した原料を高圧のプレス機にかけて成形します。

金型でプレスするため、ほぼ完全に同じ寸法で製造できるというメリットがあります。

また、焼成時間がわずか30分~2時間であるため大量生産が可能であり、価格は安くなります。

一方の『湿式成形』は、原料に対して20~25%の水分を練り込み、真空押出成形機で押し出してピアノ線で切断します。

焼成時間が20~40時間も必要で大量生産には向いていませんが、手作りの風合いが出るためより意匠性が高いデザインのタイルが製造できます。

小ロット生産も可能ですが、乾式成形のタイルよりも価格が高いというデメリットがあります。

非焼成タイプも開発されている

外壁用のタイルは原料・釉薬の有無・成形方法などによってさまざまなタイプがありますが、共通しているのは「高温で焼き締める」という工程があることです。

ところが、最近では『スーパーセラミックス』と呼ばれる新しい素材を使用したタイルもリリースされています。

スーパーセラミックスは別名『非焼成セラミックス』とも呼ばれていて、原料と水を混ぜた後に特殊な化学反応によって硬化させる技術が使用されている優れものです。

成形から2~30分以内には硬化が始まるため製造が容易で、しかも完成品の耐熱性能は1,300℃もあるというのですから、今後、タイル業界の中でもシェアを拡大する可能性を秘めています。

リクシルの『ラグナロックシェラスコット』のように、割石を積み重ねたごく自然な風合いを演出する意匠性が高い成形が可能です。

しかも、吸水率は1%以下なので、ほぼ吸水しないものと考えても良いでしょう。

タイル界の常識だった、吸水率を下げる=ガラス層があるためツヤが出てしまうという方程式を見事に覆した非焼成セラミックスには注目です。

張り替えはすべて手作業!タイル張り替えリフォームの工法

外壁のタイル張替えリフォームでは、すべて手作業でタイルを張り付けていきます。

ただし、タイルの張り付け方法には大きく分けて2つの工法があります。

まずは次の表をご覧ください。

湿式工法 乾式工法
接着貼り工法 引っ掛け工法
・素地にモルタルを塗ってタイルを張り付けていく
・無地のキャンパスに描くようにデザイン性が高い
・時間が経つと剥離することがある
・接着剤を使って張り付ける
・乾燥時間が不要で工期が短い
・タイルの裏地に溝があり、素地に引っ掛けて固定する
・接着剤も併用するが乾燥時間は不要
・施工後の剥離も少ない

旧来から使用されているのは、下地に接着用のモルタルを塗ってタイルを張り付ける『湿式工法』です。

幅の細いタイルを組み合わせて意匠性が高いデザインを作る場合などは、湿式工法が用いられます。

一方の『乾式工法』は、接着剤や固定材などを使用するため施工が容易で、乾燥時間もほとんど必要がないため、現代のタイル張り替え工事では主流となっています。

どちらの工法が優れているというわけではなく、張り替えに使うタイルの仕様やデザイン性によって工法を選ぶことになります。

外壁のタイル張替えリフォームは街の施工業者にお任せを!

外壁のタイル張替えリフォームは、大規模メンテナンスの回数を減らしてトータルコストを下げることができますが、そうはいってもリフォーム費用は高額です。

少しでも出費を抑えるためには、実際の施工を下請け業者にまかせて中間マージンだけが高くつく大手リフォーム業者よりも、あなたの街で評判が良い中小のリフォーム業者に直接依頼したほうが利口でしょう。

外壁塗装パートナーズでは、直接施工が魅力の優良業者だけに厳選して、最大3社までご紹介いています。

あなたの街で評判が良いリフォーム業者なら、施工が難しいタイル張り替えリフォームも美しく仕上がること間違いありません。

外壁のタイル張り替えリフォームを検討している、リフォーム費用がかかっても長期的なメンテナンスのトータルコストを抑えたいという方は、ぜひ外壁塗装パートナーズまでご相談ください。