外壁塗装って本当に必要なの?各外壁材によって塗装が必要になる

外壁塗装は必要があるのか?
外壁塗装を調べ始めると、決して安い金額ではないことに気づくかと思います。
そうすると「そもそも外壁塗装は必要なのか?」いう疑問が浮かんできます。
結論から申しますと、よっぽどの事情がない限り外壁塗装は必要です。
よっぽどの事情とは「あと2~3年でこの家は取り壊す」などが起こらない限りです。
ですので、今後も少なからず10年以上今の家に住む予定ならば外壁塗装をするべきです。
外壁塗装をする一番の目的は?
外壁塗装をする目的は2つです。
それは「防水性能を維持して建物の寿命を延ばすこと」、「美観を良くすること」です。
つまり外壁塗装をしなければ防水性能が損なわれ、美観もみすぼらしくなるということです。
美観がみすぼらしくなることは想像できます。
しかし、防水性が損なわれるとどのようなことが起きるのでしょうか?
外壁に防水性が損なわれたら?
結論から申しますと、家の外壁に防水性がなくなると、家の内部までに雨が侵入し、いわゆる雨漏りをします。
雨漏りすると塗装では済まなくなり、最悪、躯体部分が腐っているようなケースだと家の建て替えとなります。
また、躯体が腐るより現実的なのは、雨漏りによる湿気で白アリを呼び寄せ、躯体を傷つけられるというケースです。
何しろ白アリは、雨で腐った木が大好物ですので、家の根幹を傷つけられてしまいます。
この場合も、最悪建て替えです。
「あの時塗装をしておけばよかった…」という状態にならないためにも、定期的に外壁塗装をして建物にコーティングをしておく必要があるのです。
雨漏りのメカニズム
雨漏りのメカニズムがわかれば、自分の家はすぐに塗装が必要か不必要か、おおよその検討が付きます。
外壁の雨漏りを考えるにはまず外壁の種類を把握しなければいけません。
一般的な戸建て住宅で主流の外壁材には、大きく分けて3種類あります。
- モルタル
- サイディング
- ALC
以上3つの外壁材の、雨漏りのケースを考えていきましょう。
モルタルの雨漏り
モルタルで雨漏りが発生するケースで、最も考えられる原因はクラックから雨水が入り込むことです。
モルタルはクラックができやすい素材ですが、全てのクラックが危険というわけではありません。
どのようなクラックが危険かについてはこちらをご覧ください。

クラックから雨が入っても、最初のうちは雨漏りしません。
なぜなら外壁材の内側にある防水シートが守ってくれるからです。
しかしそのまま放っておくと、ラス網がさびて膨張し、新たなクラックが発生します。
そして、より多くの雨水が塗膜を通り越して防水シートに達します。
防水シートは、実は防水紙です。
多くの水が当たれば、腐って機能しなくなります。
あくまで防水シートは二次防水で、一次防水である塗膜(塗料でできた膜)で雨水を防ぐという作りに日本の住宅はなっているのです。
サイディングの雨漏り
次にサイディングの雨漏りです。
サイディングで雨漏りが発生するケースで、最も考えられる原因は目地部分からの雨水が入り込むことです。
以下の画像を見ていただくとわかるかと思うのですが、目地の部分には必ず防水性のコーキング材というものが埋め込まれています。
このコーキング材の部分が、年季が経つことによって痩せて衰えていき、亀裂が入り出します。
サイディングの場合も、モルタルと同じで、たとえ雨水が入り込んでも最初のうちは防水シートが下地への浸食を防いでくれます。
しかし、より多くの雨水が入り込むようになると、紙が腐って機能しなくなります。
特に直貼り工法のサイディングの場合は、注意が必要です。
直貼り工法は雨漏りがしやすい理由
直貼り工法とは、2000年頃より以前に用いられていたサイディングの張り方です。
直貼り工法の問題点は、仮に雨水がサイディングより内側に入った場合、その雨水の逃げ道がないことです。
つまり水が滞留し、防水シートを腐らせやすいということです。
2000年前後に新築をしたお宅は、構造的に雨漏りしやすい家になっておりますので、塗装をするか悩んでいる方は一度プロに見ていただくことをオススメします。
2000年以降の主流の通気工法は大丈夫なの?
ちなみに2000年以降は建築法が改訂されたことにより、「通気工法」というサイディングの施工方法が主流となっています。
直貼り工法よりも、「通気胴縁」という木材が加えられたことにより、下地をあまり傷めずにすむようになりました。
ただ、結局のところ、外からくる雨水の量が増えてしまうと、乾燥しきれないで下地を痛めてしまうことがあります。
ですので、ご自分のお家の外壁がサイディングの方は、定期的に業者のメンテンナンスを受けることをオススメいたします。
サイディングについてはこちらの記事をご覧ください。

ALCの雨漏り
次に、ALCの雨漏りです。
ALCで雨漏りが発生するケースで、最も考えられる原因は、サイディングと同じく目地部分から雨水が入り込むことです。
サイディングに比べて目地の面積が多いことや、モルタルやサイディングと違って一次防水、二次防水の概念がないため、最も塗装によるメンテナンスが重要な外壁材と言えます。
ALCについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

まとめ
外壁塗装は、戸建てに住む方にとっては必須のメンテナンスです。
定期的に行うことで、家を雨水から守ってくれる役割を果たします。
しかし怠ることで建物の躯体部分に影響が出れば、塗り替えでは済まずに最悪の場合、建て替えです。
イメージとしては車のオイル交換が近いかもしれません。
オイル交換も「現状何も影響はないけれども、怠ることでエンジンが故障して車買い替え」という、家計にも大きなダメージとなります。
車以上に高価な買い物である一戸建て。
新築当時の気持ちを忘れずに、自分の家を守ってあげてください。
それでも中には不必要に不安を煽って、まだ塗り替えが不要な時期でも契約を迫る業者もあります。
あなたのご自宅が本当に塗り替えが必要かのご相談にも乗っておりますので、まずはお気軽に外壁塗装パートナーズに問い合わせください。