外壁塗装のコーキングはこうだ!打ち替えと増し打ちの違いと工程を解説!

外壁塗装の時にはコーキングも補修する
外壁塗装を検討するとき、必ず同時に検討するのがコーキングの処理です。
コーキングの耐久年数は7年程度に対して、一般的な外壁塗料のシリコンは耐久年数が10年程度ですので、外壁塗装の際にはコーキングも更新してしまうことがほとんどです。
コーキングの補修には方法が2つ有ります。
- 打ち替え
- 増し打ち
打ち替えと増し打ちの比較
工法 | 品質面 | コスト面 | 詳細 |
---|---|---|---|
打ち替え | ○ | △ | 現在のコーキングをすべてはがした上で打ちなおすため手間がかかる。 コーキングが新調されるため防水効果は十分高くなる。 |
増し打ち | △ | ○ | コーキングをはがす工程がない上、使用するコーキング剤も少ない。 コストは安くなるが、増し打ちを行う条件が限られる。 |
ご自宅にどちらの工法が当てはまるかはこちらの記事をご覧ください。
コーキング処理の工程
ではコーキングとは実際にどのような手順で行うのか解説します。
工程1~3までは打ち替えの時だけ行いますが、工程4以降は打ち替えでも増し打ちでも同じ作業となります。
1.カッターでコーキングをサイディングから分離打ち替え
打ち替えの場合、まず最初に古いコーキングをはがします。
サイディングとコーキングの間にカッターを入れて、コーキングをサイディングから分離させます。
この時、コーキングの奥にあるバックアップ材を傷つけないように注意します。
※バックアップ材とは、外壁とコーキングの間に埋めてある発泡ポリスチレンの副資材です。
2.古いコーキングを取り除く打ち替え
コーキングが劣化していると、切れ目を入れるとわりと簡単に取れます。
しっかり張り付いていて取りにくい場合は、ペンチなどでつまんで引っ張ります。
3.残りカスやほこりをきれいにする打ち替え
サイディングに残ってしまったコーキングや、すき間入り込んだホコリを、ハケを使って綺麗に取り除きます。
古いコーキングやほこりがサイディングに残ったままだと、新しいコーキングが密着せず、コーキングの役割を果たしません。
4.養生(はみ出し防止)打ち替え増し打ち
外壁にプライマーやコーキング剤を付けないために、すき間に合わせて養生テープ(マスキングテープ)を貼ります。
養生をすることで仕上がりがきれいな直線になります。
施工事例 | シャープ化学工業株式会社
5.プライマー(下塗り剤)を塗る打ち替え増し打ち
プライマーとはコーキング用の接着剤のようなもので、コーキングをサイディングに密着させる効果があります。
打ち替えの場合はプライマーをすき間のサイディング側だけに塗ります。
このとき、プライマーをバックアップ材につけないように注意します。
バックアップ材がコーキングと密着してしまうと、サイディングが伸縮したときに3方(左右+奥)に引っ張られて、劣化が早まるためです。
増し打ちの場合は古いコーキングの上にプライマーを塗ります。
施工事例 | シャープ化学工業株式会社
6.コーキング剤の充填打ち替え増し打ち
コーキング剤をサイディングとサイディングの間に充填します。
中に空洞を残さないために、少し多めに充填します。
7.ヘラで均 す打ち替え増し打ち
空洞をさらに無くし、表面をきれいにするためにヘラを使って押さえこむように均します。
施工事例 | シャープ化学工業株式会社
8.養生をはがす打ち替え増し打ち
コーキングが乾く前に、養生をはがします。
コーキングが乾いてしまうとテープも一緒に固まってしまうため、はがすときにコーキングがズレたり取れたりしないよう注意します。
養生が取れれば、施工は完了です!
その後1時間~1時間半でコーキングの表面が固まり、その後は雨に当たっても問題ありません。
しかし完全に乾くまでは1週間ほどかかりますので、それまではコーキングに触れないように気をつけて下さい。
まとめ
コーキングは外から見ただけではシリコン材が線のように見えるだけですが、何工程もかけて施工されます。
地味な作業ですが、コーキングは建物を保護するために重要な役割を担っています。
他の下地処理にも言えることですが、外壁塗装は下地処理が一番重要だといっても過言ではありません。
下地処理を丁寧に行ってくれる、地元の外壁塗装業者さんをお探しでしたら、外壁塗装パートナーズにお問い合わせください。
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