外壁塗装をやらなきゃいけないサイディングって何?デザインが豊富な外壁材

外壁塗装をやらなきゃいけないサイディングって何?デザインが豊富な外壁材

サイディングとは元は羽目板のこと

外壁塗装と言っても、一戸建ての外壁には多くの種類があります。

築年数が20年を超えている家はモルタルが多いと思いますが、2000年台初頭から一気にその主役の座を射止めたのがサイディングです。

サイディングは、英語でsidingと記します。
そもそもの日本語訳では羽目板で、羽目板とは天井や壁に使用する、板の両端に凸凹をつくり、はめ込んで繋ぎ合わせて使用できる板のことです。

そこから今は、一般的には外壁に使用する仕上げ材の事を指すようになりました。

今はサイディングいっても、窯業系サイディング金属系サイディング木質系サイディング樹脂系サイディングと種類があります。

しかし、実際に現在住宅に使用されているサイディングは、そのほとんどが窯業系サイディングです。

ですので、現在は「サイディング」と言ったら窯業系サイディングの事を指します。
それ以外のサイディングを使う場合には、金属系、木質系、樹脂系という枕詞を略して言う事はありません。

サイディング以外の外壁材について、知りたい方はこちらをご覧ください。

なぜサイディングが選ばれているのか

主役をモルタルから奪ったサイディングですが、一番の違いはモルタルは塗るのに対して、サイディングは貼るという事です。

モルタルは職人が現場で塗りながら仕上げていくのに対し、サイディングは工場で作られたサイディングボードを貼り合わせていくので、施工が非常に簡単であるということが一番の特徴です。

そして、多くのデザイン性に優れたサイディングボードが作られているので、外観に多様性を持たせることができる事から、ここ最近の新築一戸建ての8割以上の外壁はサイディングと言われています。

特に、都市部の場合は注文住宅よりも建売住宅の方が比率が高いため、一定の工期を守る必要性が高く、現場工程管理の面からもサイディングが好まれています。

サイディングにはレンガ調など様々なデザイン性の高いボードがありますが、ネックとしてはボードなので四角い家にしか使用できないこと、既製品なので、模様をつけたり一部にブロックを貼ったりといったデザインの自由度はモルタルには劣ります。

結果として、建売住宅に比べて、より自分の好きに建てることができる注文住宅では、モルタルが選ばれる比率が高くなっています。

外壁がサイディングの場合の注意点

サイディングはその構造上、モルタルに比べて亀裂が入りにくいというメリットがあります。

また、汚れもモルタルに比べると付きにくいので、目に見えた外壁の劣化が発生しにくいのが特徴です。

しかし裏を返せば、この外壁の劣化が目に見えてわかりにくいというのが、サイディングの一番の注意点になります。

サイディングボード自体も、メーカーの企業努力により性能の良いものが出てきていますが、出はじめの頃のサイディングは性能に疑いがあるものもあります。

また住宅購入の際に、外壁はサイディングなのでメンテナンスが必要ないと誤った説明を受けて購入している方も散見されます。

サイディングはむしろメンテナンスの時期に注意を払っていなければ、後々思いがけない出費をこうむる事になる外壁材です。

サイディングの最適な塗装時期についてはこちらをご覧ください。

サイディングの注意点その1
防水性がない

なぜ、サイディングこそメンテナンスの時期を気にしなければならないのでしょうか?

チェックしなければならない理由は、サイディングの素材にあります。

サイディング(窯業系サイディング)とは、セメントと繊維質の混ぜ合わせて固めたボードです。
材料としては、モルタルとほとんど変わりません。

そして問題なのはモルタルも同様ですが、サイディング自体には防水性がないことです。

サイディングは、工場での製造時に表面に施された塗装によって、防水性能を保っております。

そしてその塗装の効果が無くなってきてしまうと、サイディング自体に雨水が吸収され、サイディングボードの反り亀裂爆裂などが起こります。

適切なタイミングでの定期的な塗り替えをしていれば発生しなかった、より高価な外壁の張り替え工事が必要となってしまうのです。

サイディングの注意点その2
コーキングが古くなる可能性がある

サイディングこそメンテナンスの時期を気にしなければならない理由の2つ目は、コーキング処理がなされていることです。

戸建ての外観をすべて取り巻くサイディングがあれば別ですが、サイディング外壁は一定の大きさのサイディングボードを貼り合わせて外壁を作ります。

そのサイディングボードとサイディングボードの間から、雨水等が侵入しないように現場でコーキング処理を行います。

この目地のコーキング材が劣化して亀裂が入ったり剥がれてきてしまった場合、その隙間から雨水が侵入してサイディングボード自体、さらにはその奥の躯体にまで影響を及ぼしてしまいます。

コーキングのひび割れ

サイディングボード自体に防水性はないので、コーキングの切れからの浸水はサイディングボード自体に甚大な被害をもたらしてしまうのです。

まとめ

外壁のメンテナンスの目的は、建物の耐久性の向上美観の保持です。

モルタルに比べ美観の劣化が少ないサイディングは、どうしても建物の耐久性に対して起きている重大なリスクに気づかずに過ごしてしまう難しい外壁材と言えます。

また2000年代初頭から台頭してきたものですので、周囲にサイディングでの塗り替えを実施している世帯がまだまだ少ないという事もあり、どうしても悠長に構えてしまう方が多いのが特徴です。

今まで第三者によるチェックをしてもらった事が無い方は、これを機にご自宅のチェックを一度してみることをお勧め致します。

ご興味ある方はこちらも併せてご覧ください。