外壁のベストタイミングっていつ頃?~2回目以降のタイミングはどこをチェックするのか

外壁のベストタイミングっていつ頃?~2回目以降のタイミングはどこをチェックするのか

早ければ築10年で2回目の塗装

1回目の外壁塗装を早めに実施する方で築5年くらい、次は築7年~8年くらいで実施する方が多く、一番多いのは築10年前後で実施する方々となります。

塗料のグレードによって耐久年数が変わってきますので、比較的に安価ですが耐用年数が短いアクリル塗料を使用した方ですと、最短で築10年目には2回目の塗装タイミングがやってきます。(アクリル塗料の耐用年数は5~6年のため)

一番のボリュームゾーンである築10年前後で1回目の塗装をした方々は、その塗料のグレードによっておそらく築年数が15年~20年前後となっていると思います。

5年スパンで塗装をしている方であれば、まだ前回の記憶が残っているかもしれませんが、10年前後スパンであれば10年ひと昔と言いますので、生かせる記憶も残っていないかもしれません。

そもそも最適なタイミングとは何に最も「適した」ものなのか

極論を言えば、毎年外壁塗装と屋根塗装をしていけば、防水性は常に保たれ、常に外観は新築時のような状態を保つことができますので、1年おきがベストタイミングと言っても良いかと思えます。

しかし、それではお金がかかり過ぎてしまいます。
塗装を毎年するために、仕事を頑張ることになりかねません。

では外壁塗装や屋根塗装は何のためにするのかと言えば、美観耐久性のためです。

そして外壁塗装に「適した」ベストタイミングというのは、建物の耐久性を最小のコスト(費用)で最も高められるタイミングであると考えます。

美観は二の次

塗装の目的は美観と耐久性と言いましたが、美観は極めて主観的です。

普段着る服装と同じようなもので、あまりオシャレに気を配らない人もいれば、常に最新の流行を追いかけ毎年、毎シーズン服を買っていく方もいます。

ご自宅の美観の問題も同様です。
多少汚れてきても気にならない方は全く気にしません。
逆にちょっとの汚れが気になってしまう方も、模様替えならぬ、イメージ替えで塗り直しをしたいという方もいらっしゃいます。

極めて主観的な問題なので、一律に論じることもできません。
自身が塗りたいと思った時が良いタイミングだと思います。

建物の耐久性が落ちたところがベストタイミング

美観と反対に建物の耐久性は、極めて客観的な問題です。

まだ前回の塗料が効果を発揮している時に塗り替えをするのは、効果が重なってしまいコスト(費用)的にはベストタイミングではありません。

逆に前回の塗料の効果が切れてしまってから塗り替えをしていては、その間に外壁自体、躯体に悪影響が出てきてしまい、建物の耐久性は落ちてしまいます。

前回の塗料の効果が切れてはいないが、効果が落ちだしている兆候が見えてきたタイミングがベストタイミングなのですが、問題は前回の塗料、塗装方法が何だったのかを覚えていない方がほとんどであるという事です。

新築時から1回目の時は、ハウスメーカーや工務店からのアナウンスが入ったり、そもそも購入時に後々の塗装の必要性の話を聞かされていた事もあり、比較的良いタイミングで塗装を行っている方が多いのですが、2回目となるとどうしても緩慢となり、塗装時期を逃してしまっている方が多いです。

前回使った塗料のグレードで耐久年数は倍も違う

2回目以降の外壁塗装のベストタイミングは、前回にどのグレードの塗料を使っていたかによって最大で10年ほどの差が開きます。

塗料の種類 耐用年数 特徴
無機塗料 15年~ いわゆる自然界にあるものを使った塗料で、高性能塗料のため高価。
かなり耐久性に優れていて、耐用年数も一番長い。
自然に優しい塗料として注目を浴びている。
フッ素樹脂塗料 15~20年 無機塗料の次に性能も価格も高い塗料。
耐候性、親水性、防カビ等にも優れているため、大型建築物(スカイツリー等)に使用されている。
シリコン樹脂塗料 10~15年 現在主流となっている塗料。
総合的に見て、一番性能も価格もバランスがいい塗料として人気。
ラジカル塗料 10~15年 シリコン樹脂塗料よりも性能がいいと注目されている新しい塗料。
以前から塗膜劣化の大きな原因だったラジカルを制御し、さらに耐久性が強くなった塗料。
ウレタン樹脂塗料 8~12年 ひと昔前に流行った塗料。
ひび割れに強く、シリコン樹脂塗料よりも安価。
しかし、耐久性はシリコン樹脂塗料に劣る。
アクリル樹脂塗料 5~7年 他の塗料と比べて耐久性が劣るため、現在は滅多に使用されない塗料。
ただ、安価で色も豊富のため、何回も塗り替える予定がある人向け。

基本的には金額が高い塗料ほど耐久年数が長くなるので、もし前回耐久年数短くなってもいいから、とにかく安く済ませたいというような要望を出した記憶があるようであれば、前回時から5年前後で次のタイミングが来てしまいます。

ここで難しいのは、せっかく高い塗料を使って耐久年数を長くしたつもりであったのに、様々な要因からその期待耐久年数が叶えられていないケースも多々あります。

外壁材の耐久性が限界にきているサインの例を、以下にあげたいと思います。

塗料の耐用年数についてはこちらをご覧ください。

外壁がサイディングの方

サイディングはモルタルに代わり、現在80%以上のシェアを誇る外壁材です。

現場で仕上げるのではなく工場作ったボードを貼り付けていく工法なので、それまでの主流であったモルタルの吹き付け仕上げに比べると、格段に汚れがつきにくく、クラック(亀裂)も入りにくいです。

ですから外壁がサイディングの方は、どんなに前回高い塗料を使っていても、塗装面のチェックよりもボードとボードの継ぎ目のコーキング部分をチェックするようにしてください。

コーキングは、早ければ5年で割れてしまうものもあるからです。

コーキングのひび割れ
せっかくボードが強くてもつなぎ目のコーキングが切れ、水が入ってしまうとボードの内部は、防水性が弱いので一気に耐久性が落ちていってしまいます。

定期的に各所のコーキングに変化が起きていないか、隙間ができていないかのチェックをしてください。
その発見をした時が、サイディング外壁の方の塗装のベストタイミングです。

サイディングの塗装時期についてはこちらをご覧ください。

外壁がモルタルの方

サイディングにすっかり主役の座を奪われたモルタル外壁ですが、今2回目以降の外壁塗装を検討する方々はモルタル外壁の方の方が多いと思います。

外壁がモルタルの方の塗装のベストタイミングの見分け方は、「チョーキング」現象です。

手で触るとチョークを触ったように手に塗料が付く状態であれば、防水性が損なわれてきているサインですので、このチョーキングを見つけた時がベストタイミングです。
 

外壁塗装タイミングを示すその他のサイン

1. クラック(亀裂)

ひび割れは、どの位の太さなのかがポイントです。

あくまで塗膜表面だけのひび割れであればまだ問題ないのですが、かなり太い溝のクラック(亀裂)である場合、塗膜が裂けきって外壁部分自体まで到達している可能性があります。

クラック(亀裂)

そうなると、防水性の弱いサイディングボードやモルタル自体に直接雨水が入って浸み込むことになりますので、早急な再塗装が必要です。

その2 カビ・苔

カビや苔は美観的には許し難い状態かと思いますが、建物の耐久性という面でいえばいったんは問題ありません。

ただ非常に湿気が多く、日当たりの悪い北側部分などにできますので、あわせて前回の塗装時の乾燥不良が原因である塗膜の膨れや剥がれが合わせて発見される事があります。

塗膜の膨れや剥がれは、再塗装のサインですので注意が必要です。

その3 錆び

もし外壁の錆びが浮いているようであれば、それはモルタル内部のラス網という金属が錆びて外壁塗膜部分にまでその錆びが浮いてきてしまっているものですので、早急に手直しが必要です。

場合によっては、塗装では済まず外壁の取り換え工事に発展するケースもあります。

なぜなら、モルタル内部のラス網が錆びるという事は、モルタル内部にまでかなりの量の水分が浸み込んでしまっているという事なので、重大な欠陥を抱えている可能性もあるからです。

まとめ

2回目以降の外壁塗装のタイミングで一番難しいのは、1回目の塗装の時に耐久年数の高い塗料を選んでいるケースです。

少なくとも10年は大丈夫だと安心しきっていて、外壁への注意がなおざりになってしまうからです。

10年は大丈夫だと思っていて、うっかり7年目くらいに重大な瑕疵かしが出てきた場合に、3年もそれが放っておかれてしまう可能性があるからです。

こうなると、モルタルやサイディングボードまで確実に傷んでしまい、下手すると外壁の取り換え工事に発展してしまいます。

1度目の外壁塗装をした方は、月に1回、3か月に1回でもいいので、5年を過ぎた位からは少し時間をかけて、外壁を一周ぐるりとチェックするという習慣をつけて頂くと良いかと思います。