外壁塗装の中塗りをしない業者がある?3回塗りの理由と手抜きの見分け方

外壁塗装の中塗りをしない業者がある?3回塗りの理由と手抜きの見分け方

中塗り・上塗りと上塗り2回はどちらも同じ3回塗り

外壁塗装で見積りをとると、「下塗り・中塗り・上塗り」と分けて書いてある場合や「下塗り・上塗り(2回)」などと書かれている場合があります。

これはどちらかの工事が丁寧ことは無く、どちらも同じ作業を指しています。
わかりやすく中塗りという名前を使っているだけで、中塗りと上塗りは同じ塗料を使いますし、目的も同じです。

下記の表に書かれた作業は、呼び方が違うだけで全て同じ作業内容を表しています。

塗装回数 塗料の名前(例) A社の見積り B社の見積り C社の見積り
1回目 下地強化フィーラー 下塗り 下塗り プライマー
2回目 水性シリコン樹脂 中塗り 上塗り(1回目) トップコート1
3回目 水性シリコン樹脂 上塗り 上塗り(2回目) トップコート2

下塗りは上塗り塗料の密着性を高めるために塗る

下塗り剤は上塗り塗料を塗装面に密着させる機能を持ちます。
下塗りをしないと上塗り塗料はすぐ剥がれてきてしまいます。

中塗り・上塗りの塗料によってバリアが作られる

上塗り塗料は乾燥することで化学反応を起こし硬化することで、塗装本来の目的である外壁材を保護するバリアをつくります。

このバリアが無いと、外壁材が雨や温度差、カビなどの汚れで侵食され、崩れてしまいます。

外壁材と塗装はどちらも家を守るために存在しますが、役割が違うのです。

外壁材と塗料の性質の違い
性質 外壁材 塗料
防風 ×
耐震 ×
断熱
衝撃
耐紫外線
防水 ×
乾燥 ×
温度差 ×

上塗りを2回塗るのは塗料の厚みを確保するため

上塗りを中塗り・上塗りと2回塗る理由は塗料の厚みを確実に確保するためです。

現在、住宅で使われている塗料は2回塗る前提で開発されているため2回塗ることが一般的ですが、究極的に言うと耐久性が確保できる塗料の厚みが確保できるのであれば1回塗りでも問題ありません。

1回で塗料を厚く塗ると塗料を均一に塗ることが難しいため、2回に分けて塗っているのです。

実は、十分な厚みが確保できるのであれば1回塗りでも問題ない塗料は存在しますが、主に橋や高層建築など塗装作業に大きな危険を伴う箇所に使用するもので、一般的な建築物に使われることはほとんどありません。

中塗りと上塗りの色は必ずしも変える必要はない

中塗りと上塗りは役割も塗料も同じですので、変える必要はありません。
確かに中塗りと上塗りの塗料の色を変えることで、素人である消費者にわかりやすくなります。

ただ、適切な塗装をしているかどうかは、中塗りと上塗りをきちんと行っているかどうかよりも、その前の下地処理や高圧洗浄を丁寧に行っているかの方が重要です。

むしろ、「中塗りと上塗りを違う色でやるから大丈夫」と言って他の工程を手抜きする方が塗装業者にとっても楽なので、油断は禁物です。

つまり重要なのは、
どの工程も確実・丁寧に施工をしてくれそうな塗装店に依頼をすることです。

中塗り・上塗りのローラー施工の後で細かい場所をハケで塗る

塗装はローラーで塗れる外壁だけではなく、雨樋の裏や軒天との境目、雨戸など、様々な場所に行います。

そのため、ローラーで塗りきれなかった細かい場所や端などは、ローラー施工の後、刷毛で時間をかけて丁寧に塗っていきます。

中塗り・上塗りはそれぞれ1日で終わることが多いですが、細部の塗装(「ダメ押し」と言います)は上塗りの後2~3日かけてじっくり行います。

雨漏りが起こる場所は壁面よりも水が溜まりやすい隅なので、細部の塗装を丁寧に行うことが重要です。

まとめ

中塗りと上塗りは、わかりやすさの便宜上「中塗り」と言っているだけで、使う塗料も役割も全く同じです。

また、ローラーで塗れる場所だけでなく、細かい場所を丁寧に塗装してくれる塗装店が良い塗装店です。

丁寧な塗装をしてくれる優良塗装店を見つけ、塗装を依頼しましょう。